移住者のリアルな魅力発信!思いたったが愛荘町 多様性を尊重するみんなの居場所「えちか」

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2025/11/17

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2025/09/10

滋賀県愛荘町は、豊かな自然と歴史が息づく魅力的な町です。京都までは車で1時間、名古屋・大阪までは車で2時間程度の「ちょうどよい田舎」でもあります。

滋賀県愛荘町の西部には江戸時代から続く中山道の宿場町「愛知川宿(えちがわしゅく)」があります。江戸時代、この愛知川の宿場は、宿場の規模としては中ぐらいでしたが、活気にあふれ、にぎわいのある宿場町として発展していました。現代でも、当時隆盛をきわめた宿場町の面影がまちのところどころに残っています。

その愛知川宿の一角に今年5月に「えちか」がオープンしました。 外観は立派な日本屋敷の一軒家ですが、年齢や性別や障がいの有無関係なく、みんなが楽しめ、チャレンジできる場所として様々な方が集う場所となっています。

今回はえちかを運営する、一般社団法人Co-creationの北川さんにお話を伺いました。

田舎で、自分らしく、背中を押してくれる環境で、なにかにチャレンジしたい! そう思っている方はぜひ読み進めてみてくださいね!

えちか誕生の背景と想い ~多様な人々が共創する場所~

ー 『えちか』がどのような場所なのか、どういった思いでこの場所を作られたのか、教えてください。

北川さん:えちかは、私の理学療法士としての9年間の経験と、脳性麻痺の親戚 がいたことから生まれた場所です。親戚との関わりの中で持った幼い頃からの夢が『誰もが楽しめる遊園地』 を作ること。その夢の原点にある、『誰もが体を使って遊べたら』という思いが、「えちか」の根底に流れています。

えちかのコンセプトは、年齢、性別、障がいの有無などに関係なく、多様な人々が一緒に何かを作り上げていくことをスタートさせる場所。単なるカフェやコワーキングスペースではなく、みんなが繋がり、新しい価値を一緒に作るための場所として機能しています。

今、「えちか」がある場所はたまたま中山道で見つけた空き家を改修したのですが、その際に刺激を受けたのが、伝統工芸、ストリートカルチャー、福祉をかけ合わせ、彦根で新しい文化を発信しているアパレルショップ「NOWON(ナウオン)」です。NOWONのようにさまざまな思いを持った方が集まる場所にしたいと思っています。

ちなみに、えちかの顔である「シャッターアート」には、様々な人種や年代の人々、車椅子利用者や盲目の方などあらゆる多様性が象徴 されており、『自由に楽しめばいいじゃないか』 というメッセージが込められています。インパクトのある格好いい作品なので、ぜひシャッターアートだけでも見にきてくださいね!

一般社団法人Co-creation代表理事の北川さん
一般社団法人Co-creation代表理事の北川さん
多様性と共生社会が描かれたシャッターアート。インパクト大です。
多様性と共生社会が描かれたシャッターアート。インパクト大です。

地域との繋がりを育む多様なプラットフォーム

ー オープンからまだ3ヶ月ほどですが、現在えちかでは具体的にどのような活動をされているのでしょうか。

北川さん:えちかは、移住者や地域住民の方々が様々な形で関われるプラットフォームを目指してます。現在は、曜日代わりで違った店長がカフェを運営する『トライアルカフェ』 をしています。

これは飲食店営業許可を取得したシェアキッチンを地域の方にお貸しし、飲食経営に挑戦したい方などが初期費用を抑えてチャレンジできる場となっています。現在、平日の日中は子育て中のママさんたちがトライアルカフェを店長として借り、お友達のママさんを連れてこられるので、子育て世代で賑わっています。

また、夜間は無料のコワーキングスペース を開放しています。最近では常連さんもちらほら出てきました。将来的には大学生などの若い世代に主に利用していただき、コワーキングスペースから新たな事業が生まれることも期待しています。

また、レンタルスペースとしても活用可能で、オープン以来、多くのイベントを実施してきました。例えば、85歳の現役健康推進員による健康管理術の講演会や、発酵食品と健康生活のワークショップ、ファイナンシャルプランナーによるお金に関する勉強会など、ジャンルを絞らず、多様で多岐にわたるイベントを開催しています。

えちかでのイベントの原体験になったイベントが、昨年実施した障がいを持つ方々と共に映画を楽しむ『インクルーシブシネマ』 です。これは私の長年の思いが形になったもので、多様な人々が垣根なく映画を楽しむ機会と、『誰でも好きなものを楽しんでいいんだ』という雰囲気をつくることができました。このイベントのように、主催者も参加者も一緒に自分の好きなことを進めていけるようなイベントを作っていきたいですね。

土づくりのプロによる美味しい野菜の育て方イベントの様子
土づくりのプロによる美味しい野菜の育て方イベントの様子
チャレンジショップとしてのカフェ営業も
チャレンジショップとしてのカフェ営業も

漠然とした「何かしたい」を応援する場所

ー これからの展望を教えてください。

北川さん:えちかの最終的な目標は、私の幼い頃からの夢である『誰もが楽しめる遊園地』 を、えちかに集まるみなさんのアイデアと協力で作り上げることです。例えば、トライアルカフェの店長さんたちが将来遊園地でカフェを運営したり、コワーキングスペースで生まれたアイデアがアトラクションに繋がったり、という具合です。

今年の目標としては、もっと多くの方に知っていただき、まず足を運んでいただくことです。特に地域の障がいを持つ方との接点をつくり、そういった方が足を運べるイベントなども作っていきたいと思います。具体的にはデジリハ(リハビリをアソビに変えるデジタルリハビリツール)のような最新の福祉機器も活用しながら、誰もが楽しめる場所の可能性を、もっと追求しています。

ー 最後に、都市部からの移住を考えている方々へのメッセージをお願いします。

『何か新しいことを始めたいけれど、やり方も分からず漠然とした思いを抱いている』 という方は多いと思います。えちかは「最初の一歩を踏み出すきっかけとなる場所」なので、具体的なビジョンやプランがなくても構いません!とりあえずやってみる方を応援します。

まずは愛荘町とえちかにお越しください。

・・・・・

今回インタビューを受けてくださった北川さん。普段は口下手な方ですが、本当の意味での多様性が認められる社会をつくろうと、真剣に熱い思いを持っておられる方だと思いました。地域のみんなが活躍できる場所「えちか」に、ぜひ足を運んでみてくださいね!

福祉機器デジリハは障がい者や高齢者のリハビリ活用にも期待できる
福祉機器デジリハは障がい者や高齢者のリハビリ活用にも期待できる
若者が「これからどういったことをしたいか」を話し合うイベントも開催
若者が「これからどういったことをしたいか」を話し合うイベントも開催

このプロジェクトの地域

滋賀県

愛荘町

人口 2.14万人

愛荘町

Next Commons Lab 愛荘が紹介する愛荘町ってこんなところ!

愛荘町は旧中山道65番目の宿場として昔から栄え、 外から来る人を受け入れてきた歴史があります。 100年以上の歴史を持つ酒蔵や醤油蔵が今も街に残りながら、現在は滋賀県の中で2番目に「外国人人口」の割合が高い町でもあります。 町としても2021年に多文化共生推進プランを掲げており、 不易流行の精神で、より多様性を認める町になることが想定されます。便利すぎず、不便でもない、ちょうどいい町です。

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