募集終了

移住者のリアルな魅力発信!思いたったが愛荘町 滋賀県最古の花火大会

最新情報

プロジェクトの募集が終了しました。

2025/10/31

「興味ある」が押されました!

2025/09/10

滋賀県愛荘町は、豊かな自然と歴史が息づく魅力的な町です。京都までは車で1時間、名古屋・大阪までは車で2時間程度のちょうどよい田舎でもあります。

中でも、町を象徴する「愛知川祇園納涼花火大会」は、141回続く歴史あるお祭りとして、滋賀県で最も歴史のある花火大会の一つとされ、地域住民の誇りであり続けています。都市部から田舎への移住を考えているあなたに、この花火大会が象徴する町の温かさと可能性をご紹介します。

地域で育む「みんなの花火」

愛知川(えちがわ)祇園納涼花火大会は「愛知川(えちがわ)の花火」と呼ばれ、地域住民に長く愛されています。 今回のインタビューで感じたことは、この花火大会と町民の「心の距離の近さ」です。

明治初期に祇園神社の祭礼として始まり、神社の神事として自治会のみなさんを中心に大切に受け継がれてきた「愛知川の花火」は、愛荘町の歴史と文化、住民の誇りにもなっています。

当日の会場には老若男女問わず大勢の人が集まり、盛大な花火に歓声が上がっていました。

初めての花火にちょっと怖がる赤ちゃんや、老夫婦がゆったりと花火を見られている。まさにみんなの花火なんだと感じました。また、20代ぐらいの若者が久しぶりに再会し抱き合う様子もあり、この花火が地域や人を繋いでいると実感しました。

紅白幕の内側は招待ブース。地元の方が大勢おられました。
紅白幕の内側は招待ブース。地元の方が大勢おられました。
手に届くぐらいの距離で視界いっぱいの花火が楽しめます
手に届くぐらいの距離で視界いっぱいの花火が楽しめます

愛知川祇園納涼花火大会 副会長の中村さんにインタビュー

今回インタビューさせていただいたのは、愛知川祇園納涼花火大会の副会長で花火部長の中村勇人さん。

この花火大会の運営は、名誉会長を筆頭に、会長、副会長を含む総勢約60名のボランティアによって支えられています。中村さんも、コロナ禍前の2017年から花火大会に携わり、花火部長や副会長を兼任し、運営の中心を担っています。

花火大会の運営にはお金がかかりますが、この開催にかかる資金も地域の善意によって賄われています。地元の人々や企業が「みんなで作ろう」という意識を持ち、惜しみなく協力してくれるようです。

ある企業さんは「先代からこの花火大会は守っていくように言われている」と、花火への寄付をいただくこともあるそう。

中村さんに「花火はたくさんの人に見てほしいですよね?」と聞くと、「いや、地元の人がゆっくり楽しんでくれたらいい」と意外な答えが返ってきました。

というのも、元々は愛荘町の旧町である愛知川町の中の自治会「愛知川」の花火大会で、愛知川や愛荘町の人がゆっくりと見てもらい、「今年も夏が来たなぁ」と思ってもらえると良いといいます。

確かに当日の様子を見ていると、地域の人同士の交流の場になっており、物理的にも心理的にも町民と花火との距離が近く、こうしたローカルの温かい花火大会を継続していきたいんだと感じました。

愛知川祇園納涼花火大会副会長の中村さん。木のおもちゃ作家の一面も持つ。
愛知川祇園納涼花火大会副会長の中村さん。木のおもちゃ作家の一面も持つ。
愛知川祇園神社ではたくさんの屋台が。コロナ禍はこの屋台も出せなかったそうです。
愛知川祇園神社ではたくさんの屋台が。コロナ禍はこの屋台も出せなかったそうです。

「愛知川の花火」の未来について

中村さんは「もう一度、1500本の花火を打ち上げたい」と語ります。 町民の誇りである「愛知川の花火」ですが、昨今の物価高騰で本数がコロナ禍前までの1500本から1000本になるなど、規模縮小に直面しています。

しかし、中村さんは悲観していません。 来場者の方に新たに楽しんでもらう仕掛けを作ることができれば、寄付金に頼らない収益をあげられると考えていますし、新たな町民さんや若い世代を巻き込めると考えています。

おもちゃ作家としての顔も持つ中村さんは、会場内の子ども向けの木のおもちゃで遊べるブースや、木のおもちゃを用いた大会を構想しています。また、子ども向けイベントで収益を上げるだけでなく、地元の学生を巻き込むことで「愛知川の花火」に関わるきっかけをつくり、後継者を育てたいという思いもあります。

これからも末長く地域のみなさんに愛される「愛知川の花火」を守り続けていくために、中村さんのチャレンジは続きます。

中村さんの手作りのおもちゃたち。設計から制作まで全てご自身でされています。
中村さんの手作りのおもちゃたち。設計から制作まで全てご自身でされています。

このプロジェクトの地域

滋賀県

愛荘町

人口 2.14万人

愛荘町

Next Commons Lab 愛荘が紹介する愛荘町ってこんなところ!

愛荘町は旧中山道65番目の宿場として昔から栄え、 外から来る人を受け入れてきた歴史があります。 100年以上の歴史を持つ酒蔵や醤油蔵が今も街に残りながら、現在は滋賀県の中で2番目に「外国人人口」の割合が高い町でもあります。 町としても2021年に多文化共生推進プランを掲げており、 不易流行の精神で、より多様性を認める町になることが想定されます。便利すぎず、不便でもない、ちょうどいい町です。

現在、愛荘町地域おこし協力隊も募集中です。 詳しくは「興味がある」を押していただき、メッセージをお送りいただけると幸いです。

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