
【二種免許不要】やさしい運転のあなたへ。山の暮らしを運ぶ、峠越えのタクシードライバー
最新情報
プロジェクトの募集が終了しました。
2025/11/21「興味ある」が押されました!
2025/11/14椎葉村(しいばそん)は、宮崎県北西部、九州山地のど真ん中に位置する山深い村。
その広さは東京23区とほとんど同じぐらいですが、人口はわずか2,100人ほど。手つかずの自然が色濃く残る「日本三大秘境」のひとつとして知られています。
村には「平家落人伝説」や国指定の重要無形民俗文化財「椎葉神楽」、縄文の名残を感じる「焼畑」など、永くにわたって大切に守られてきた文化と暮らしの知恵が息づいています。
一度村に来れば、山間地ならではの人のあたたかさとつながりの中で、「人間らしい暮らしってこういうことかも」と感じられるはずです。
今回は、村の公共交通の一翼を担う「峠越えのタクシードライバー」を地域おこし協力隊として募集します。
タクシードライバーといいつつ、普通車の運転に慣れていればOK。いわゆる二種免許や、タクシードライバーとしての業務経験は必要ありません。
秘境の村での暮らしに興味があり、どちらかと安定した仕事をしたいという方は、ぜひご覧ください。
車がない人でも、当たり前に暮らしができる村へ
◯秘境の村の交通事情 椎葉村が「秘境」といわれる理由の一つに、特殊な道路事情があります。
人口のわりにとっても広い椎葉村は、役場がある上椎葉地区を中心部に、四方八方に集落が点在しています。住んでいる集落から中心部の職場まで、通勤時間が車で40分なんてこともざら。村の端から端までは車で1時間半ほどかかります。
村を通る国道は「酷道」ともいわれるほどで、山道らしく片道通行でアップダウン、カーブが多く、村民は多数のカーブミラーを頼りに日々安全運転をしています。
道が険しく、人口も少ないことから、村の公共交通手段はごく少ないのが現状。ほとんどの大人が車を1人1台所有している、ほぼ完全な車社会です。
一方、村に住んでいるのは運転できる方だけではありません。
地域には昔の知恵を蓄えたお年寄りがたくさんいますが、さすがに80歳を越えると、たとえ元気であっても免許返納をする方が増えていきます。歩けば病院まで半日以上かかる立地、お年寄りが頼りにできるのは、家族のサポートか公共交通です。
また、なんとか路線バスを使って村へ辿り着いた村外からのお客さんも、村内での移動手段が必要です。
◯文化資源のガラパゴス、椎葉村 このように、村に住んでいる方や村を訪れる方に対してはなかなか厳しい道路事情ですが、逆にいうとこのような状況、立地にあるおかげで、椎葉村には数多くの文化資源が今も残っています。
たとえば、村で400年以上の歴史を持つ椎葉神楽は、1980年代に入ってから早稲田大学の調査団が入ったことにより、昔の伝統的な祭りの様式が驚くほど残っていることが明らかになりました。これがきっかけとなり、椎葉神楽は国の重要無形民俗文化財に指定されました。現在も、村内で10以上の神楽保存会が夜神楽を毎年行っています。
他にも、縄文時代から続くともいわれる循環農法の焼畑や、柳田國男が見出した伝統的な狩猟の作法など。昔話でしか見たことのない素朴な暮らしと人の在り様が、この村の魅力です。
全国神楽継承・振興協議会 椎葉神楽 https://www.miyazaki-archive.jp/kagura/database/171/
椎葉村 大昔から今も続く循環型農法「焼畑」 https://takachihogo-shiibayama-giahs.com/story/125
◯過疎地の移動手段を確保する「自家用有償旅客運送」という仕組み 全国的にみても貴重な文化資源が村に多数残っているのも、ある意味ではアクセスが悪かったおかげといえるのですが、一方で村にいる人々の暮らしは守られなければいけません。
村民や観光客に対する個別の移動ニーズに対応するためには、定時の村内バスよりも予約制のタクシーが適していますが、村のタクシー事業者は数年前に休業することになりました。そのため、現在は「自家用有償旅客運送」という枠組みを使って、役場から椎葉村観光協会へタクシー業務を委託して、椎葉村発着のタクシーを運行しています。
※「自家用有償旅客運送」とは 民間のバスやタクシー事業者が成り立たない過疎地でも移動手段を確保するため、市町村やNPOなどが自家用車を使って運送サービスを提供できる枠組みのことです。サービス提供の際、二種免許は必要ありません。
国土交通省 自家用有償旅客運送ハンドブック https://wwwtb.mlit.go.jp/chugoku/content/000288889.pdf


暮らし重視、独立志向の方におすすめ。椎葉村の地域おこし協力隊
◯募集の経緯 現在は椎葉村観光協会が担っているタクシー業務ですが、観光協会の本来の業務はもちろん観光振興。観光協会が観光振興に注力するため、代わりにタクシー業務を担っていただける方を村として確保したいと考えています。
そこで今回、椎葉村に移住してタクシー業務を担っていただける方を地域おこし協力隊として募集することにしました。椎葉村観光協会と連携して活動を行い、独立を目指すミッションになります。
◯こんな方におすすめ ・秘境といわれる村での暮らしに興味がある。試しに住んでみて、良さそうだったら定住したい ・運転が苦ではなく、安全運転だと人からも言われる ・乗客(主に村民)とのコミュニケーションを楽しめそう。人付き合いが好き ・自分の仕事を、ある程度は自分でコントロールしたい ・想定外の事態でも、柔軟に楽しんで対応することができる
◯任期終了後のイメージ 任期終了後は、独立して村からタクシー業務を受託していただくのがベストな形だと考えています。 基本的に、乗客数に応じた売上ではなく定額の委託料になるので、収入面でも安定が見込まれます。 地域おこし協力隊の任期中に独立に向けた準備をできるように、受け入れ側でサポートします。
◯椎葉村の地域おこし協力隊について 椎葉村では、現在19名の地域おこし協力隊がそれぞれの活動に取り組んでいます。同僚や地域に定住している先輩も多くいるため、公私ともにいつでも相談できる体制が整っています。 日々の状況をFacebookで発信しているので、ぜひご覧ください。
https://www.facebook.com/shiiba.kyouryokutai/?locale=ja_JP
◯応募する前に ミスマッチを防ぐため、オンラインでカジュアル面談を実施します。また、2泊3日のおためし滞在(旅費補助あり)へのご参加も強くおすすめしています。 詳しくは、スマウト上でのやりとりを通じてお知らせします。


募集要項
※募集者 / 主催者に連絡を取りたい場合、まずは「応募したい」ボタンを押してメッセージを送ってください。
1.予約対応 主に電話で、タクシーの予約受付や配車を行います。
2.運転業務 予約に応じて、実際に運転を担っていただきます。車両は、プリウス、ハイエース、デリカの普通車があります。これまで運転を担ってきたスタッフが観光協会にいるので、安全に運転できるよう丁寧にサポートします。
3.車両の維持管理 お客様が安全に気持ちよく利用できるように、洗車などの車両管理を行います。
4.+αの業務 常にタクシーの予約があるわけではないので、空き時間の発生も想定されます。椎葉村地域おこし協力隊では副業を推奨しており、デスクワークで行うことができる副業を構築できると良いのではと考えています。
5.その他、事務所の清掃業務や業務報告のための月報作成、会議や研修への参加など 地域おこし協力隊は公共の制度であるため、報告書など書類の作成、提出が必要です。定期的な情報共有の会議への出席などもありますのでご了承ください。スキルアップのため、研修の受講や資格取得も可能です。
・普通自動車運転免許 村内で暮らすために、ご自身の自動車も必須です。 ・普通車の運転経験が一定以上あり、人にやさしい運転ができること ・PCがある程度使えること 業務に必要な書類作成や、連絡用のチャットツール「Slack」などで使用します。
接客業など、お客様と気持ちよく接するための経験やスキル フリーランスなど、自分で事業を運営した経験 ライティングなど、デスクワークで可能な副業につながるスキル
◯給与月額200,709円 ※2年目および3年目は若干の昇給があります
◯雇用形態 椎葉村役場の会計年度任用職員として雇用し、地域おこし協力隊として委嘱します。 行政職員になるため、公務員としての振る舞いが求められます。
◯勤務日程 ・週5日勤務 ※予約に応じて、土日も業務の可能性あり ・基本8:30-17:00
観光協会で運転を担当する既存スタッフもいるので、調整して休暇取得などもできます。
住所
連絡先
◯住宅 椎葉村で確保します。家賃については、全て村で負担します。
◯諸手当 年2回賞与 通勤手当は通勤距離に応じて支給します。
◯社会保険等 厚生年金、雇用保険等に加入します。
◯休暇 有休休暇(20日/年)、夏季休暇(3日)年末年始休暇(6日)があります。
椎葉村役場 地域振興課
このプロジェクトの地域

椎葉村
人口 0.22万人

合同会社ミミスマスが紹介する椎葉村ってこんなところ!
日本三大秘境の一つ、椎葉村。 広大な村の面積の94%が森林地帯、残りの斜面を家や田畑として利用してきた村の人々。山で生きる知恵と相互扶助の文化が暮らしに色濃く残る地域です。 自然の恵みを活かしながら、暮らしと仕事を成り立たせてきた椎葉の人は、たくましく賢く、器が大きいです。都会では感じにくい、「人に支えられていること」を日々実感できるのが、椎葉での暮らしです。

















