
日野駅利用者、日野町民の居場所を創出!~なないろによる日替わり店長の取り組み~
公開日:2025/12/10 01:19
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2025/12/10日野町は、滋賀県立大学と人材育成、持続可能な地域づくりおよび地方創生に関する包括連携協定を令和4年6月2日に締結しています。本協定は、人的・物的資源を有効に活用し、地域社会に貢献することを目的として実施しているもので、今年度は、学生が日野町でフィールドワークを行い、地域で収集した情報から日野町の魅力を発信する記事を作成する取組を行っています。 本記事は県立大学生が作成した記事になります。ぜひ興味あるボタンを押してください。 ここからは、本文をご覧ください。
滋賀県南東部にある日野町は、町民の主体性が強く、協力的であたたかい雰囲気に包まれた町です。日野町の社会的結節点の1つである、近江鉄道の日野駅では観光案内・交流施設「なないろ」として、日替わり店長制度を取り入れ、誰もが気軽に立ち寄れる居場所づくりを進めています。 今回は「なないろ」を運営している一般社団法人こうけん舎の西塚和彦さん、そして取材をした8月7日に実際に店長として営業していた「笑天かふぇ」の平尾志津江さんからお話を伺いました。
日野駅の駅舎を活用して町民主導で人を呼び込む!
日野駅が現在の姿になったのは、10年ほど前、駅舎を壊すことになったと役場の職員さんが西塚さんのもとを訪ね、相談したことがきっかけでした。この駅舎は大正3年ごろにできたもので映画やドラマの撮影にも使われる場所でもありました。そんな状況の中、日野駅を愛する地域の人々が立ち上がり、議論を重ね、町の玄関口としてにぎわいを創出するために、3年に及ぶ近江鉄道日野駅再生プロジェクトが始動することとなりました。今回改修しても活用しないと意味がないということで、なるべく古いものを残しながら改修し、観光案内と駅カフェの機能を新たに加えた場所となりました。この改修工事の際の資金1億3,000万円のうち約8,000万円は町内外からの寄付によって集まったと言います。西塚さんは、日替わり店長による駅カフェの成果を4つ挙げていました。 1つ目は、お店を持っている人が休みの日を利用して日替わり店長をやってくれたとき、そのお店の常連さんを駅に呼ぶことができ、また、駅に立ち寄った人がそのお店を知ることができるというWin-Winな関係を築けたこと。 2つ目は、お店をまだ持ってない人の練習の場となったこと。今までに4軒が独立しており、まちのにぎわいにも繋がったと言います。 3つ目は、日替わり店長をやる人にとっての生きがいの場の1つになったこと。 4つ目は、今まで高校生にとっては乗り継ぎの点でしかなかった日野駅が高校生にとって点ではなく1つの空間として認識され、高校生が日替わり店長を行う「日野高カフェ@Home」の取り組みを通じて、高校の授業の一環でありながら、学びの機会だけでなく、意識の変容につながったこと。特に3つ目については、実際に日替わり店長をしている平尾さんも言っていました。平尾さんは、長年、障害のある人に携わるお仕事をされてこられ、退職後も地域で障害のある人を応援したいという気持ちから、笑天かふぇの取組を始められました。みんなが”当たり前”に楽しめる場所として、平尾さんにとってもこの場所は生きがいであり自分の居場所の1つであると言います。 このことから、「みんな平等に天に向かって笑おう!」という思いで「笑天かふぇ」という名前になったそうです。平尾さんのほか、ボランティアの方々に協力してもらいながら営業されており、今年で8年になるとのことです。この日は2人の方が手伝いに来ていて平尾さん含めみなさん明るく出迎えてくれました!
誰かのために、町のためにと行動を起こす人の多い日野町。ぜひ一度足を運んでみてください! また、1ヶ月前までに(一社)こうけん舎(TEL:0748-52-0340)に申し込めば日替わり店長をやることもできます! さらに、近江鉄道と連携した沿線イベントや多文化共生をテーマとした企画も実施される予定です。


このプロジェクトの地域

日野町
人口 2.00万人
日野町 企画振興課が紹介する日野町ってこんなところ!
日野町は、滋賀県の南東部、鈴鹿の山麓から西に広がる湖東平野に位置する町です。伝統ある歴史と豊かな自然の中に、近江日野商人の三方よしの精神と進取の気風が息づいています。
このプロジェクトの作成者
滋賀県の南東部、鈴鹿山系の西麓に位置する東西14.5km、南北12.3km、総面積117.60平方kmの町です。霊峰・綿向山を東に望む日野町は、町の花である「ほんしゃくなげ」が咲き誇る、無限の大地が育んだ自然環境に恵まれた町です。
















