【地域おこし協力隊】歩く朝市案内人 「イカす！呼子ん（よぶこん）ウォーカー」 募集！

獲ってきた魚などの海産物と、野菜や米などの農産物の物々交換が呼子の朝市の始まりとされていますので、住民たちの生活に密着したいわゆる生活朝市でした。

朝市はこの地域の人たちにとってなくてはならないものでしたが、戦後になり、生活様式の移り変わりやスーパーの台頭、呼子の観光地化などによって、食べ歩きなどを楽しむ観光客向けの「観光朝市」へと変化してきました。

露店の店先に並ぶ魚介や野菜は、新鮮そのもの。「朝とってきたよ」「こやんしたら美味しかよ」など、朝市通りのあちこちから聞こえる、威勢のいいおばちゃんたちの声。美味しそうな干物を手に取ると、ちょっとサービスしてくれたりと、昔ながらのやりとりが楽しく、ついつい買いすぎてしまいます。

そんな呼子の朝市ですが、交通の発達により日帰りの人も多くなり、地方の宿命ともいえる高齢化の波も押し寄せ、露店の減少や、商店の閉店などが続きました。

と、ここまでが10年くらい前までのお話です。いろいろ課題はありますが、今では新規出店者のための朝市学校が始まったり、年に10回ほど開催される「呼子マルシェ」では、佐賀県内外から飲食店や雑貨店などが参加し、たくさんの出店者やお客さんでにぎわいます。

朝市通りには、昔からの露店や海産物のお店に加え、クラフトビールのブルワリーができたり、唐津焼の窯元さんが出店したり、朝からやっている海鮮丼屋さんがオープンしたり、朝市通りから歩ける場所にゲストハウスもできました。

そう、呼子の朝市通りは、いまちょうど過渡期にあるんです。昔ながらの良さを残しつつ、どうしたらもっと通りで商売をする人も、そこを訪れる人も、より楽しく充実した時間を過ごせるようになるのか。だからこそ、外からの視点を持って一緒に考えて行動してくれるひとに、“案内人”になってほしいのです。

【朝市案内人ってなにするの？】

＜メイン業務　朝市案内人＞

まずは見習いからスタート！週に2日から3日、午前中の2時間ほどを朝市通りで過ごしてもらい、出店者の方とコミュニケーションをとったり、観光のお客様からの質問に答えたり。少しずつ全国各地、海外からのお客様にも、呼子や唐津の魅力を語れるようにもなっていってほしいです。

＜サブ業務その1　呼子マルシェのサポート＞

呼子では、さらなる朝市活性化を目指し、朝や夜など年10回ほどマルシェが開催されます。開催の連絡や調整、新規出店者の誘致に、通りの飾りつけなど、マルシェが盛り上がるよう朝市組合や観光協会と協力して進めましょう。

＜サブ業務その2　情報発信＞

Instagram（@Yobukoken）とTikTok（新設）を使った情報発信を、週に1回ほどお願いしたいです。ショート動画をつくって、呼子の「いま」を発信していきましょう。 季節ごとの行事も盛りだくさん！3年間ですっかり呼子の人になれそうです。

〈呼子の年間スケジュール〉 ４,５月　ゴールデンウィークは人・人・人！イカ料理店は6時間待ちなんてことも 　 ６月　呼子大綱引　豊臣秀吉ゆかりの呼子の伝統行事 　 ７月　小友（こども）祇園祭　海を渡る山笠として知られる、迫力満点のお祭り １０月　呼子よさこい水光祭り／呼子くんち／花火大会 １１月　イカすクリスマスツリー点灯式　朝市通りの冬の風物詩 １２月　イカすツリーがイカす門松へバトンタッチ （年１回）

職場は、朝市通りからもほど近い唐津市呼子市民センターになります。もともとは町役場だった場所で、地域住民のために働く20人ほどの市の職員が、あなたが机を並べる同僚です。あんまり席にはいられないかもしれませんけどね。

朝市組合もありますが、最初は市民センターに常駐する経営支援係の新（あらた）と松村、柴田と、呼子の朝市活性化のエキスパートである集落支援員の岩本が、主にあなたをサポートします。

とにかく呼子という町のことを知って、好きになってほしいです。

まずは食べ歩きからでしょうか（笑）　名物に旨い物なし、なんて言葉がありますが、呼子にかぎってそれはありません。呼子のイカの活き造りを食べてから「これまで食べていたのはイカじゃなかった！」なんて言う方も。

実際に朝市通りでおばちゃんたちから買って、ついでに美味しい調理方法なんかも聞くとしっかり教えてくれますよ。どんどん話しかけて、仲良くなっていってくださいね。甘え上手の聴き上手が理想です。

市の職員だけでなく、呼子朝市を盛り上げている朝市組合も、朝市で活動するあなたの心強い味方です。朝市組合の皆さんとさらに、朝市を盛り上げてほしいのです。

美味しい珈琲が飲みたければ、呼子から橋で渡れる加部島に自家焙煎のとっても美味しい珈琲屋さんもありますし、歴史が好きなら、名だたる戦国武将たちが陣を張った肥前名護屋城付近で、過去に想いを馳せるのもいいでしょう。

好奇心と探求心を持って、呼子や唐津、そして佐賀全体を味わってください。お刺身に塩辛、煮物に天ぷら、一夜干し、スルメ、いかしゅうまい…さまざまに調理されてことごとく美味しいイカみたいな味わい深いところですから、お腹いっぱい食べてもまだまだお代わりが待っています。胃もたれしないように、自分のペースで進んでくださいね。

【朝市通りに埋まる商売のタネを芽吹かせて】 朝市通りを中心に、さまざまなヒト・コト・モノの見聞を広げたら、次はいよいよアウトプットの時間です。あなたは、どんなことが気になって、どんなことを朝市通りでやってみたいと思うでしょうか。

以前は、呼子の旅館に家族旅行や社員旅行などで泊まり、翌日は周辺でゆったり過ごす人が多かったのですが、近年では朝市通りを少し覗いてイカの活き造りを食べ、すぐに帰ってしまうという人も増えました。

でも、それは少しもったいない。

朝市通りには、きっと私たちも気づけていない、商売のタネがもっともっと埋もれているはずです。食べ歩きや買い物だけじゃなく、ここに来てよかった、またここに来たい、と強く思ってもらえるようになってほしいのです。

呼子の朝市が未来に続く大切な“若葉”を芽吹かせて、呼子の朝市を日本一に！　全長わずか200mほどの短い通りから生まれる、濃密で可能性に満ちた物語を、一緒につくっていきましょう！！

【３年間の過ごし方を一緒に見ていきましょう。】 ＜1日のイメージ＞ 9:00～　　　　呼子市民センターに出勤、担当職員さんとの打ち合わせ 9:30～12:00　 朝市通りや周辺で案内人業務 13:00～17:00　市民センターに戻り、情報共有や報告、情報発信、企画等 17:00〜　 　　 帰宅 波止場で釣りして帰れますよ。 ＜3年間のイメージ＞ １年目　呼子朝市通りを知る ２年目　呼子朝市通りで考える ３年目　呼子朝市通りをより楽しめる場所に ＜卒業後のイメージ＞ 任期が終了したら、呼子を気に入ってそのまま定住してもらえると嬉しいです。