【地域おこし協力隊】デジタルコミュニティ端末「かもチャン」のPJTリーダーを募集します！

村の人口は少子・高齢化や漁業の低迷等によって一貫した減少傾向にあり、村内交流の中心的施設であった村営温泉施設の突如の閉館や新型コロナウイルス感染症の蔓延に伴う外出自粛等で「地域のコミュニティが衰退している」という地域課題が浮き彫りとなりました。また、地域内の広報活動は、広報紙やIP告知放送など行政からの一方的な情報発信にとどまり、住民が主体となって双方向のコミュニケーションを行うプラットフォームの構築が求められていましたが、高齢者のインターネットやスマートフォンの普及率が低いため、デジタルデバイスを持たない人も恩恵が受けられる専用端末が必要でした。 2022年度から取組を開始した「新たな住民接点・地域デジタルコミュニティ創出事業（コミュニティDX）」で導入した地域のデジタル回覧板「かもえないチャンネル」（通称：かもチャン）は、スマホを日常使いする一般世帯の村民には個人所有のスマホ向けアプリで、スマホが不慣れな高齢者世帯には簡単な操作で確実に情報が届けられる専用端末を活用することで、高齢者の割合が高い神恵内村でも、村民全員がデジタルコミュニティに参加することができます。 かもチャンは、「集落ごとの関わり合いがなくなった」、「コロナの影響で会話する機会が減った」、「村の子どもたちについて知る機会が少ない」、「独居の高齢者が増加」といったこれまでのコミュニティの課題を解消するため、小中学生の学校・クラブ活動での活躍や地元商店の商品入荷のお知らせ、村内催しの告知や安全啓発など、身近な地域の情報を配信しています。 情報の発信は、役場を中心に消防、保育所、小中学校、郵便局、警察、地域の事業者（商店やベーカリーショップ、高齢者施設など）の方々が「かもチャンサポーター」としてスマホやパソコンから投稿し、高齢者を見守る体制をつくっています。 現在の端末設置台数は80台で、スマホアプリ連携の利用者は400人に到達間近です。 プロジェクトの管理は、かもチャン導入時から中心的な役割を担っていただいた地域おこし協力隊や地域活性化起業人の方が離任され、現在は住民課の村職員が導入ベンダーのサポートを受けながら管理していますが、かもチャンを通じたデジタルコミュニティの維持とさらなる向上のためには、地域おこし協力隊の存在が不可欠です。 想定している業務内容は、次のとおりです。

１．コミュニティ端末の維持・メンテナンス 　・端末キッティング作業、障害時の訪問対応 　・利用状況集計、非稼働端末の状況調査 ２．コミュニティDXの定着化・拡大 　・端末展開、増設台数精査、サポーター強化（投稿者） 　・活性化MTG参加、ユーザーイベント対応 ３．住民接点強化による地域DX推進 　・地域課題ヒアリング、課題設定 　・解決に向けた施策立案、遂行　など

地域おこし協力隊としての活動イメージと任期終了後の定住のイメージをまとめてみました。３年という日々は、あっという間に過ぎてしまうと思います。あくまでイメージですので、ご自身の思いや得意分野に沿って活動していただくことも可能です。

【３年間の活動イメージ】 １年目：育成 　基礎知識の習得 　✓ 導入ベンダーとのプロジェクトに参画することにより、コミュニティＤＸの基礎知識を習得します。 　↓ ２年目：課題設定・施策立案 　地域ＤＸ課題設定 　✓ 地域住民と接することで、現状を把握し、課題を設定します。 　施策立案 　✓ 上記課題解決に向けた施策を立案します。 　↓ ３年目：施策の実行 　具体的アクション 　✓ 立案した施策を実行します。 　↓ 任期終了後 　✓ 村職員または社会福祉協議会職員として地域ＤＸ推進マネージャー業務に従事 　✓ 自ら起業、あるいは地域商社の社員として、村の人材育成を担う事業や地域の賑わいを創出する事業を展開　など

神恵内村は、「人の絆」を中心にまわる小さな村です。昔ながらの支え合いの心がこれからも変わらず続いていくよう、住民同士のコミュニケーションや見守りを強化していく必要があります。 都市部にお住いの皆さんには生活面での不安や不便さがあると思いますが、できるだけそうしたストレスを感じることなく生活できるよう献身的にサポートさせていただきます。 神恵内村の暮らしや村民の温かさに触れ、お互いの顔が見える関係の中で、安心して新しい可能性や挑戦を見つけられるはず。地域の未来を共につくる仲間を心からお待ちしています。