ダンスは最大のコミュニケーション〜まちのダンス屋さん〜

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2025/11/13

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2025/11/10

滋賀県大津市の中央エリアを拠点として、豊岡や京都でも地域を舞台にダンスを届けている千代その子さん。ダンスアーティストとして、多様な人々がさまざまな形でダンスに触れることができるプロジェクトを展開しています。そんな千代さんに、大津へ移住したきっかけや、活動に込めた想いを伺いました。(聞き手:中川佑希)

子育てをきっかけに、大津・中央エリアへ

中川:まずは、大津に移住されたきっかけを教えてください。

千代:私はもともと滋賀県栗東市の出身で、17歳のときにイギリスにダンス留学したんです。21歳で帰国してからは京都市内で暮らしていました。結婚して、出産して……。子育てが始まってから「暮らしやすさ」について考えるようになったんです。

中川:京都は便利な街ですけど、子育てとなるとまた別の視点が必要になりますよね。

千代:そうなんですよね。京都市内は便利だけど、子どもが自由に遊べる場所が少なかったり、広い公園に行くにはバス移動が必要だったりして。ベビーカーでの移動も大変でした。

中川:わかります。僕も京都に住んでいたことがあるんですが、車いすでバスに乗るのってやっぱり大変で。

千代:そんな時に大津の「中央エリア」に出会って、決め手は商店街でした。魅力的なお店がたくさん並んでいて、地域の人たちの暮らしが身近に感じられて。「ここで子育てしたいな」って思ったんです。

中川:商店街って、ただ買い物するだけじゃなくて、人との会話が生まれるのが魅力ですよね。

千代:本当にそう。お肉屋さん、魚屋さん、お花屋さん……会話があるってすごく豊かだなって感じました。子どもにも、そういう日常のなかで人とのつながりを見せてあげたくて。

中央エリア丸屋町と京阪電車
中央エリア丸屋町と京阪電車
商店街にてダンスプロジェクトのオフショット撮影の様子
商店街にてダンスプロジェクトのオフショット撮影の様子

「ダンスファシリテーター」としての仕事

中川:千代さんは、現在はどんなお仕事をされているんですか?

千代:ダンスアーティストとして活動しています。地域の中で幅広い世代の方々がダンスに触れやすくなるようなプロジェクトを企画・運営する「プロデューサー」や「ディレクター」としての仕事も多いのですが、現場では「ダンスファシリテーター」として動くことが多いです。

中川:ファシリテーターというと、参加者のサポートをするような?

千代:そうですね。先生としてダンスを指導するというより、参加者の中にある感情や動きを引き出すのが役割です。背景には「コミュニティダンス」っていう考え方があって、1970年代のイギリスで発展した取り組みです。

中川:コミュニティダンス、初めて聞きました。

千代:ジャンルや技術にとらわれず、誰でもダンスを通じて自己表現できるという考え方なんです。リズムや音楽に合わせて踊る以外にも、瞬きやうなずきだって一つの表現。誰にでもダンスはできるんです。

中川:すごく共感します。僕も最初は「ダンスは動ける人のもの」って思い込んでいたんですけど、プロジェクトの公演を観て、その考えが変わりました。

千代:ありがとうございます。うれしいです。私が関わっているプロジェクトでは、観客と演者の境界が自然と溶け合って、年齢や障害の有無を超えて一体感が生まれていることが多いかもしれません。

中川:本当に、会場がひとつになっていく感じでした。観ているというより、参加している感覚になったんです。

旧大津公会堂で実施された公演の様子
旧大津公会堂で実施された公演の様子

「ダンス屋さん」として、まちに根ざしていきたい。

中川:これから先、どんな活動をしていきたいですか?

千代:大津に暮らしてみて、私も商店街のお肉屋さんや魚屋さんみたいに、「ダンス屋さん」になりたいと思うようになりました。

中川:いいですね、「ダンス屋さん」。なんだか親しみやすい響きですね。

千代:ありがとうございます。暮らしのそばにダンスがあって、ふとした時に「ちょっと踊ってみようかな」「観に行ってみようかな」って思えるような、そんな日常にしていきたいですね。

中川:今日のお話を聞いて、僕自身も大津のことをもっと知りたくなりました。ありがとうございました。 今回の取材を通して、商店街の魅力や、日々の暮らしの中にある表現の豊かさを改めて感じました。私自身、大津のまちがもっと好きになった気がします。

千代さんの好きな場所(比良の湖岸)
千代さんの好きな場所(比良の湖岸)

このプロジェクトの地域

滋賀県

大津市

人口 34.06万人

大津市

大津市企画調整課が紹介する大津市ってこんなところ!

ローカルライター 中川佑希(なかがわ ゆうき) 滋賀県大津市在住。先天性脳性麻痺による電動車いすユーザー。 学校・福祉現場での講演や研修、NPO法人理事、体験喜劇の普及活動などを行う。 大津市旧大津公会堂(特定非営利活動法人BRAH=art.)勤務。

このプロジェクトの作成者

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滋賀県大津市は、転入者数が転出者数を上回る社会増を続ける“選ばれているまち”です。 都会派、田舎派どちらのくらしも叶えられるのが滋賀県大津市です。 【大津市を示すデータ】 ・2016年から社会増を続けています。 ・最も多い転入者は、子育て世帯 【大津市が選ばれる理由】 ・抜群の利便性 (JR京都駅に9分、JR大阪駅に40分) ・住宅が取得しやすい ・びわ湖と山のいやしを感じるくらし

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