空き店舗や空き家の物語を紡ぎ、人とまちをつなぐ―田沼・葛生で未来を描く地域おこし協力隊―

お仕事
公開:2025/11/17 ~ 終了:2026/01/06

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2025/12/03

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2025/12/01

栃木県南西部にある佐野市。首都圏から電車や車で約1時間半。 「佐野らーめん」「いもフライ」などたくさんの名物があり、南部にはプレミアムアウトレットをはじめとした各種商業地域が立地し、北部は豊かな自然環境に恵まれているまちです。

佐野市は、旧佐野市・旧田沼町・旧葛生町の3つのまちが合併してできた市です。

葛生は石灰採掘のまちとして発展し、現在も採石業や関連工場が地域経済を支えています。 田沼は農地が広がり、いちごや米などの生産が盛んな地域で、近年は住宅地としても整備が進んでいます。

一方で、田沼・葛生駅周辺の地域市街地(以下、「地域市街地」という)には空き店舗や空き家(以下、「空き店舗等」という)が増え、かつてのにぎわいが失われつつあります。

そうした状況の中で、地域の人たちと一緒に現状を見つめ直し、空き店舗等をきっかけにまちの魅力を再発見していく取り組みを進めるための、地域おこし協力隊員を募集します。

空き店舗等に眠るストーリーを見つけにいく

地域市街地には、長い時間を経て使われなくなった空き店舗等がいくつも残っています。商店街の一角や住宅地の中に点在し、地域の新しい動きをつくるきっかけとして注目されています。

しかし、佐野市だけでなく全国的にも、空き店舗等の利活用は思うように進んでいないのが実情です。

その背景には、不動産ならではの複雑な権利関係や、所有者一人ひとりの事情や想いがあります。

空き店舗等はただの「空いた建物」ではなく、そこに関わった人たちの記憶や物語が刻まれている場所でもあります。

だからこそ大切なのは、空き店舗等を「どう使うか」ではなく、「どう向き合うか」ということ。

やりたいことを押しつけるのではなく、所有者や地域の人の気持ちに耳を傾け、一緒に考えながら、納得できる使い方を探していく姿勢が何よりも大事です。

まちにとって本当に良い活用とは、所有者、新しく使う人、そして地域の人たちがそれぞれに気持ちよく関われる形を見つけていくことだと考えています。

それはきっと、正解が一つではなく、対話の中で少しずつかたちになっていくものです。

佐野市の地域おこし協力隊員が最初に取り組むのは、空き店舗等の「再生」ではなく、その前にある「人とのつながりづくり」や「物語の掘り起こし」です。

まちを歩き、話を聞き、地域の空気を感じながら、空き店舗等に込められた想いや背景を知っていくこと。

まずはハード(建物)ではなくソフト(人や関係)に焦点を当てることで、まちが本来持つ温度や文化を取り戻していく。

その丁寧な一歩が、空き店舗等をめぐる新しいまちづくりの土台になります。

佐野市の地域おこし協力隊員に求めているのは、「空き店舗等を再生する専門家」ではなく、まちを歩き、地域の人の話を聞きながら、空き店舗等を通してまちの未来を考えていく仲間のような存在です。

活動の中心となるのは、次のようなことです。 ・まちを歩き、気になる空き店舗等を訪ねる ・近所の方に、昔のまちの様子を聞く ・所有者の方の想いを丁寧に取材する ・写真や文章で、まちのストーリーを記録・発信する

空き店舗等を「どう使うか」ではなく、「どう向き合うか」。 この姿勢を大切に、地域の人たちと一緒に活動をしていきます。

◎今回のプロジェクトを通じて会いたい人はこんな人 ・空き店舗等の活用に興味があり、地域での実践を通して学びたい人 ・取材やインタビュー、写真・文章などで、人やまちのストーリーを発信したい人 ・建物の再生や場づくり、リノベーションなどに関心がある人 ・イベントやワークショップの企画など、地域の人と一緒に何かを形にしてみたい人 ・地域の課題を自分ごととして考え、行動に移せる人 ・想いを尊重しながら、粘り強く人と関係を築ける人

まちと人の想いを紡ぎながら、佐野市の可能性を探しませんか?

3年間の活動イメージはこちらです。着任された方の想いや経験などによって、一緒に考えていきます。

◾️1年目:まちを知り、人とつながる ・地域を歩き、空き店舗等の所有者や住民への取材を通して、まちの現状や想いを知る ・信頼関係を築きながら、空き店舗等の情報を整理し、地域の人と一緒に活用を考える土台をつくる

活動例(あくまでも一例です): ・空き店舗等オーナーへのヒアリングや、近隣住民への聞き取り(思い出、暮らし、家族の歴史など) ・空き店舗等の現状と背景(想い・課題)の整理した「ストーリーマップ」を作成 ・まちの歴史資料館や自治会、商工会などと情報交換を行い、既存の動きや課題を把握 ・SNSや簡易レポートで、活動の経過や学びを発信 ・「空き店舗×まちの物語」トークイベントを開催し、共感する仲間を増やす

ゴールイメージ: ・地域のキーパーソンと信頼関係ができている ・自分自身が“まちの住人の一人”として認知され始めている ・地域を中心にまち歩きを実施し、空き店舗等のリスト化を通じて、現状と課題把握ができている ・活動の報告展示やチラシの作成など活動内容を地域の方に共有ができている

◾️2年目:紡いだ関係を活かして、小さな活用に挑戦する ・築いたつながりをもとに、空き店舗等を使った小さなチャレンジを始める ・イベント利用や展示、期間限定のショップなど、「まず使ってみる」動きを地域と一緒に試していく

活動例(あくまでも一例です): ・オーナーの理解と協力を得て、空き店舗等を使った「お試し活用(期間限定)」を実施 ・週末カフェや手仕事のワークショップの開催 ・写真展・まち歩きイベントの開催 ・まちのひとたちと連携した「空き店舗等の使い方アイデア会議」の開催

ゴールイメージ: ・空き店舗等を活用した小さなイベントや実験等が地域で複数回実施されている ・まちの中に「空き店舗等=ポジティブな資源」と捉える人が増えている ・所有者、使い手、地域住民が一緒に未来を話し合う雰囲気ができている ・地域を中心にまち歩きを実施し、空き店舗等リストが更新できている ・活動の報告展示やチラシの作成など活動内容を地域の方に共有ができている

◾️3年目:学びを形にし、まちに残る仕組みへ ・実験的な活用の経験を踏まえ、空き店舗等の再生活動や継続的な仕組みづくりに取り組む ・経験やネットワークを活かして地域資源を活かした事業づくりに挑戦する

活動例(あくまでも一例です): ・小規模な空き店舗等活用を継続的に行うための運営体制を整備 (例:「空き店舗等プロジェクト会議」設立) ・これまでの活動をまとめた「ストーリーブック」や「まちの記録映像」を制作・発信 ・他地域とのネットワークづくり、事例発表開催 ・活動を通じて得たノウハウを地域プレイヤーに引き継ぐ

ゴールイメージ: ・地域の中に“空き店舗等をきっかけに人がつながる”仕組みが根づいている ・活動成果が可視化され、空き店舗等のオーナー、利用希望者、そして行政をつなぐ媒体を立ち上げるなど、行政・地域・外部人材が協働できる基盤ができている ・協力隊員の卒業後も、本人が継続的に関わる・地域内で起業する選択肢が見えている ・地域のまち歩きを実施し、空き店舗等リストを更新できている ・活動の報告展示やチラシの作成など活動内容を地域の方に共有ができている

空き店舗等の活用や地域での事業づくりに関心のある方、佐野市の田沼・葛生のまちで、一緒に取り組んでみませんか?

募集要項

※募集者 / 主催者に連絡を取りたい場合、まずは「応募したい」ボタンを押してメッセージを送ってください。

就業場所
勤務先:佐野市役所(栃木県佐野市高砂町1番地) 活動場所:地域市街地
業務内容

主に地域市街地(田沼駅及び葛生駅周辺地区)活性化について取り組んでいただきます。 1)地域市街地空き店舗・空き家調査等の実施・活用検討 2)地域市街地の情報発信及び広報活動 3)地域市街地に係るイベントの企画・実施 4)地域おこし協力隊員を対象とした研修会・交流会への参加 5)地域市街地の地域資源の発掘調査 6)地域市街地定住促進活動 7)中心市街地活性化に関すること 8)その他、地域の活力の維持及び強化に資する活動

必須経験やスキル

1)応募時点で年齢18歳以上の方 2)現在3大都市圏内であって、条件不利地域以外に在住している方、条件不利地域指定の対象区域外の政令指定都市に在住の方又はこれまで地域おこし協力隊員として同一の地域において当該活動を2年以上行い、かつ、その終了後1年以内の方で、委嘱後佐野市に住民登録を移し、市内に居住できる方。詳細につきましては、総務省「特別交付税措置に係る地域要件確認表」にてご確認いただくか、お問合せください。 3)普通自動車運転免許を取得し、日常的に普通自動車を運転できる方 4)パソコン(ワード・エクセル等)、SNS(X、Instagram等)の一般的な操作ができる方 5)地域おこし協力隊員としての活動期間終了後も佐野市に定住しようとする意欲を持っている方 6)中心市街地活性化に興味・関心のある方 7)地域協力活動に深い理解と熱意を有し、かつ、積極的に活動することができる方 8)活動に際して、市の状況及び規則等を遵守し、職務命令等に従うことができる方

あれば歓迎する経験やスキル

・建築士、建物診断士、宅建、インテリアコーディネーターなどの資格 ・情報発信の経験

※あくまで歓迎している経験やスキルです。なくてももちろん大丈夫です。

給与

【給与】 月額 171,000円(社会保険料等の本人負担分は控除します。また、所得税が源泉徴収されます。) ※期末・勤勉手当あり

【福利厚生】 1)活動期間中の住居は市が用意しますが、光熱水費・通信料・町内会費等は隊員の負担になります。 2)活動に使用する車両及びそれに係る燃料費は市が負担します。 3)活動に係るパソコン、事務用品等は、予算の範囲内において市が用意します。 4)研修機関等が実施する研修プログラム等への参加費及びそれに要する旅費を予算の範囲内において支給します。 5)健康保険、厚生年金保険、雇用保険に加入します。 6)応募、転居等に伴う経費については、応募者の負担になります。

雇用形態・勤務時間

1)佐野市地域おこし協力隊員(会計年度任用職員)として市長が委嘱します。 2)委嘱日(令和8年3月1日予定)から令和8年3月31日 (活動実績を踏まえ最長3年まで年度ごとの更新をすることができます。また、委嘱日は相談に応じます。) 3)原則月曜日から金曜日 4)午前9時から午後5時まで(7時間勤務) 5)業務内容により、上記以外の日、時間帯に勤務していただくことがあります。その際は、1週間当たりの勤務時間内で調整します。 6)有給休暇等は、「佐野市会計年度任用職員の勤務時間、休日及び休暇に関する規則」に基づき付与します。 7)勤務時間外の副業は可能です。

募集者 / 主催者
佐野市役所
募集者 / 主催者の
住所
栃木県佐野市高砂町1
募集者 / 主催者の
連絡先
tk-machinaka@city.sano.lg.jp
その他

【選考】 1)第1次選考(書類) 令和8年1月5日(必着)までに以下の書類を持参または郵送により提出してください。 ・佐野市地域おこし協力隊員応募申込書 (佐野市HPからダウンロードしてください) https://www.city.sano.lg.jp/soshikiichiran/sangyou/sangyoritsushisuishinka/oshirase/16402.html ・住民票 送付先 〒327-8501 栃木県佐野市高砂町1番地 佐野市役所 産業政策課 まちなか活性化係  地域おこし協力隊員担当 宛 ※持参の場合は、佐野市役所開庁時間内にお願いします。ご提出いただいた書類は、返却しません。また、結果につきましては、書類選考のうえ、応募者全員に連絡します。

2)第2次選考(面接) ・第1次選考合格者を対象に第2次選考を行います。 ・日程は1月中を予定しています。 (都合のつかない場合は、ご相談に応じます) ・詳細は、第1次選考結果通知の際にお知らせします。

3)最終選考の結果通知 ・最終結果については、全員に連絡します。選考内容については、お答えできません。

佐野市役所

このプロジェクトの経過レポート

このプロジェクトの地域

栃木県

佐野市

人口 11.16万人

佐野市

栃木県佐野市が紹介する佐野市ってこんなところ!

栃木県南西部にある佐野市。首都圏から電車や車で約1時間半。 「佐野らーめん」「いもフライ」などたくさんの名物があり、南部にはプレミアムアウトレットをはじめとした各種商業地域が立地し、北部は豊かな自然環境に恵まれているまちです。

佐野市は、旧佐野市・旧田沼町・旧葛生町の3つのまちが合併してできた市です。

葛生は石灰採掘のまちとして発展し、現在も採石業や関連工場が地域経済を支えています。 田沼は農地が広がり、いちごや米などの生産が盛んな地域で、近年は住宅地としても整備が進んでいます。

このプロジェクトの作成者

プロフィール画像

佐野市には「佐野らーめん」「いもフライ」「佐野黒から揚げ」などたくさんの名物があり、佐野ブランドキャラクター「さのまる」も活躍中です。  市域は、南北に広がり、南部にはプレミアムアウトレットをはじめとした各種商業施設が立地しており、一方北部は豊かな自然環境に恵まれています。東京から70㎞圏内関東平野の北端に位置し、鉄道・自動車・高速バスいずれを利用しても、東京からは約90分程度で来ていただける都会にとても近い田舎のまちです。東北自動車道・佐野藤岡インターチェンジをはじめ、4つのインターチェンジを持ち、その立地条件から道路交通の要衝として期待されております。  

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