
小さな畑に誇りと価値を。食べる人と作る人をつなぐ「地産地消コーディネーター」@長野・豊丘村
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「興味ある」が押されました!
2025/12/02「興味ある」が押されました!
2025/11/30長野県南部、天竜川沿いに広がる人口約6,500人の農村・豊丘村。
南アルプスを望む段丘のまちでは、果樹や野菜など多彩な農産物が四季を通じて実り、古くから農業が暮らしの中心を担ってきました。しかし、農家の高齢化や販路の限界などにより、「地域農業を持続させる仕組みづくり」が大きな課題となっています。
こうしたなかで、一般社団法人豊丘村観光協会「とよおか旅時間」は、村の主産業である農業と観光を結びつける取り組みを進めており、地域の農産物を使った菜園ビュッフェレストラン「VEGE-FULL KITCHEN(ベジフルキッチン)」や、農家を訪ねるサイクリングガイドツアーなど、作る人と食べる人の距離を近づける活動を展開中です。
今回募集するのは、地域おこし協力隊として「地産地消コーディネーター」として地域の中で農産物とお金を循環させる仕組みを確立させ、農家さんのやる気を引き出しながら、顔が見える取引を村内外に広げていきます。
食や農への関心と好奇心があれば、就農経験は必要ありません。豊丘村の農業と食の未来を共に育てる仲間を募集します。 ▼ご興味のある方ははまずこのページの「興味ある」または「応募したい」ボタンを押してください!
▼求人の詳細はこちら https://nagano-jinji.jp/job/4791/
「おいしい!」で、小さな畑の野菜が救われる仕組みをつくりたい
豊丘村は、温暖な気候と豊かな段丘地形を活かし、春にはタケノコ、夏は桃、梨、ぶどう、秋はりんごや松茸、冬は市田柿(干し柿)や苺、源助かぶ菜など、季節ごとに様々な果実や作物が実り、農業が人々の暮らしを支えてきました。 一方で、山間地特有の段丘地形ゆえに一軒あたりの農地は小さく、大規模出荷には向かないため、自家消費や近所へのおすそ分けで終わる野菜も多く、中にはせっかく作っても誰にも食べられずに廃棄されてしまうこともあります。
そんな豊丘村の主産業である農業を支え、次世代につないでいくためには、小規模農家や兼業農家が適正な価格で野菜を販売でき、しっかり収入を得た上でやりがいを持って農業に取り組める仕組みが必要です。
そのための第一歩として始まったのが、菜園ビュッフェレストラン「VEGE-FULL KITCHEN(ベジフルキッチン)」です。 2023年に「道の駅 南信州とよおかマルシェ」内にオープンしたレストランは、村内外の100軒以上の農家と提携し、旬の野菜や果物を毎日約30種類仕入れています。
レストランが形や大きさに関係なく仕入れられる仕組みをつくることで、農家の販路拡大と安定した収入につながっています。
訪れるお客さんの「おいしい!」という言葉が、農家のやる気と誇りを生み出す――。 この小さな循環こそが、豊丘村の農業の未来を支える大きな力になっています。 この循環の要となるのが「地産地消コーディネーター」です。
立ち上げから現在まで、村内の農家さんとのつながりの深いベテランスタッフ2名が地産地消コーディネーターとして仕入れ先を開拓してきました。農家の意欲を引き出す“伴走者”として活動しています。
地産地消コーディネーターは、農家さんのさらなるやる気に応える上でも大切な存在です。
豊丘村は村内でも高低差による気温差が生じるため、それぞれの畑の環境も異なり、農家さんの性格や傾向もそれぞれです。新しいものに挑戦できそうな人なのか、従来の商品の質を高めていくほうが向いているのか。地産地消コーディネーターは、それらを把握した上で、「次はどんな野菜を作ったら良いかな?」という問いかけに答えています。
VEGE-FULL KITCHENでは、レストランでの反応が農家へフィードバックされ、農家の意識も変化しています。今では「次はどんな野菜を作ったら喜ばれるかな?」と、農家自らが提案するようになりました。
地産地消コーディネーターは、農家・レストラン・お客さんをつなぎ、地域全体に前向きな循環を生み出す重要な存在です。地産地消コーディネーターがいなければ、VEGE-FULL KITCHENは成り立ちません。 キッチンもホールも当然大切ですが、根幹の部分は農家との関係性にあります。 自分の頑張りの先に相手がいて、相手が喜ぶ、役に立てる。何事も、これがやる気の根底だと思うんです。ただ野菜を取りに行くんじゃなくて、『あの野菜が良かったよ』『すごく人気だったよ』と声かけを重ねてきたことで、農家さんの意識が少しずつ変わっていると実感しています。
必要なのは好奇心。まずは畑を訪ね、農家さんの思いを知るところから。


農家の伴走者として、村の“食の循環”をつくる仕事
地域おこし協力隊としての活動の任期は3年間。
まず1年目は下井田さんたち現役の地産地消コーディネーターと共に畑を訪ね、農家さんの話を聞き、季節ごとの仕事や、どんな思いで野菜や果物が作られているのかを知ることから始めます。VEGE-FULL KITCHENのホール業務にも立ち、実際に届く野菜を手に取りながら、どのようにお客さんに届いていくのかを体験します。
2年目は農家との連携を深めながら新規提携農家を開拓し現場で得た知識とつながりを活かし、さらなる販路開拓などの取組に挑戦してもらいます。 さらに、野菜の規格外品や少量ロットの強みを活かせる取引先を見つけ、農家さんが“ちゃんと稼げる”仕組みを形にしていっていただきたいと考えています。
村内での流通モデルが定着し始めたら、3年目は持続的に回る仕組みとして磨きをかけます。 若手農家や新規就農希望者へのノウハウ共有、高齢農家さんの販路サポート、季節イベントの企画など、自分自身の経験をもとに次の担い手にバトンを渡していきます。
卒隊後は、運営母体の(一社)豊丘村観光協会のプロパー職員としてそのまま残ってお仕事をしていく道もありますし、自身で起業したいという思いになった場合は、その支援も惜しみません。
応募にあたって就農経験は必要なく、土に触れることや、食に興味がある人なら大歓迎です。
必要なのは、「話を聞きたい!」という姿勢とチームワークを大切にできること。
VEGE-FULL KITCHENにはホール・キッチンを含めて25人のスタッフが働いており、関わる農家さんの数も100軒を超えます。人との関わりの中で、自分がどう動けば全体にどんな利益を生み出せるのか考えられる人が求められています。
日々のコツコツとした仕事の積み重ねが、関わる人の笑顔につながっていく。 その笑顔がさらに連鎖して、地域の未来に、そして日本の農業の希望になる。
あなたが拓いた新しい販路や仕組みが、誰かの畑を守ったり、地域の暮らしを変えていくきっかけになるかもしれません。
みんなのやる気と「おいしい!」を引き出すつなぎ役として、豊丘村で新しい一歩を踏み出してみませんか。
<提出書類> ①履歴書(A4版(縦)) 自筆で指定の様式を使用し、写真(写真は3ヶ月以内に撮影した上半身、脱帽、正面向き) を添付してください。 ②活動目標レポート 以下のテーマについてのレポートを2,000字以内で作成してください(任意様式)。 テーマは自由ですが、「豊丘村に応募しようと思った動機」「農業振興についての想い」「豊丘村で活かし たい自身の特徴」を盛り込んでください。 ③現住所地の住民票(本籍及び続柄が記載されたもの) ④市区町村税の当年度納税証明書(住所のある市区町村から課税されている全税目について滞納がない旨の証明書)
※応募書類は返却いたしません。当村にて責任をもって保管し、処分いたします。
<選考プロセス> 本ページより応募 ※応募締め切り2025年12月31日予定 ↓ 書類審査 ↓ 現地で業務体験&交流会(おためし協力隊)※2026年1月後半~2月前半予定 おためし協力隊最終日に面談を実施予定 ↓ 内定 ※選考期間は約2週間程度を想定しています ※取得した個人情報は採用目的以外には使用しません。 ※不採用理由についての問い合わせにはお答えできかねます。
※応募したい方はまずこのページの「興味ある」または「応募したい」ボタンを押してください!


募集要項
※募集者 / 主催者に連絡を取りたい場合、まずは「応募したい」ボタンを押してメッセージを送ってください。
「地産地消コーディネーター」 ・小規模農家・兼業農家との関係構築と仕入れの仕組みづくり ・ 道の駅「VEGE-FULL KITCHEN」での現場研修(仕入れ・販促・SNS発信・レストランホー ル業務) ・ 農家への訪問・ヒアリング・作業サポート ・価格交渉・仕入れ調整 ・農家への支払い業務 ・ 地元飲食店などの販路開拓 ・ 農家向けの簡単なマーケティング指導(価格設定・見せ方・顧客との接点づくり) ・ 地産地消モデルの検証とブラッシュアップ
<こんな方に来てほしい!> ・チームワークを大切に仕事ができる方 ・周りの状況を気遣うことができる方 ・マネジメント業に興味がある方 ・マーケティング力を活かしたい方や学びたい方 ・農業や農産物に興味がある方 ・農業の今後を明るくすることに興味がある方 ・農家さんなど地域住民とのふれあいを大切にできる方 ・レストランコンセプトを忠実に遂行できる方
<応募要件/地域おこし協力隊での採用の場合> 下記に掲げる全ての要件を満たす方 (1)年齢満20歳以上、50歳未満(令和8年4月1日時点)の男女 (2)3大都市圏をはじめとする都市地域等(条件不利地を含まない市町村)に在住の方で、豊丘村へ生活拠点を移し住民票を異動できる方 ※「地域おこし協力隊員」としての採用になるため、現在お住まいの地域によっては 採用対象から外れる場合があります。 (3)心身ともに健康で誠実に職務を行うことができる方 (4)居住地の自治会、隣組に加入し、地域活動に積極的に参加できる方 (5)職場や地域住民と積極的にコミュニケーションを図り、地域を元気にするために精力的に行動のできる方 (6)最長3年間の活動期間終了後、豊丘村において起業、就職して定住する意欲のある方 (7)普通自動車運転免許を取得している方(採用までに取得見込も含む。) (8)パソコン(ワード、エクセル、メール等)、インターネット(WEB、SNS等)の知識 を有し、活用できる方 (9)ベジフルキッチンの理念、コンセプトを十分に理解し、現場スタ ッフと調和を取りつつ、任務を遂行できる方
・野菜ソムリエ ・フードコーディネーター ・調理師 ・管理栄養士
※資格がなくても協力隊期間中に業務に係わる資格取得の支援を行います。
【給与】(地域おこし協力隊) 月額 212,200円 (各種手当・賞与等を含め年収目安 320〜350万円) ※住居手当・交通費支給 ※8時間を超える時間外労働分についての割増賃金は追加で支給
【待遇・福利厚生】(地域おこし協力隊) ・昇給年1回 ・賞与(年2回 6月・12月)※約2.3ヶ月分 ・通勤手当 ・扶養手当 ・役職手当 ・家賃補助 ・健康保険 ・雇用保険 ・厚生年金 ・労災保険 ※まかないあり(レストラン勤務の場合のみ)
【雇用形態・期間】( 地域おこし協力隊の場合) 会計年度任用職員
【勤務時間】 ・レストラン勤務:8:15〜17:00(休憩45分/交代制) ・旅時間勤務:8:30〜17:15(早番)9:30~18:15(遅番) (休憩60分/交代制)
休日: 週休2日制(シフト)、年間120日 ※土日祝日日数分が休日 ・有給休暇・年末年始休暇・慶弔休暇・夏季休暇(5日間)あり ※サービス業のため、土日祝日は勤務日となります。 ※希望休はお聞きします。
住所
連絡先
参考URL 求人に関するインタビュー記事はこちら https://nagano-jinji.jp/job/4791/
菜園ビュッフェレストラン ベジフルキッチンHP https://www.vill-nagano-toyooka-kanko.jp/vege-full_kitchen/
▼WEB説明イベント 以下の日程で仕事内容や豊丘村での暮らしを説明させていただくWEBイベントを開催予定です。
・12月10日(火)21:00~ ・12月11日(水)19:00~ ・12月12日(木)21:00~ ・12月21日(土)13:00~ ・12月21日(土)21:00~
ご興味のある方は、メッセージをいただければ応募フォームURLを送付させていただきます!
豊丘村役場 産業振興課 観光振興係(一般社団法人豊丘村観光協会)
このプロジェクトの地域

豊丘村
人口 0.60万人

一般社団法人豊丘村観光協会が紹介する豊丘村ってこんなところ!
長野県でも雪が極端に少ない南信州地域です。 南アルプス・中央アルプスに挟まれた伊那谷に位置しているため、山の景色が好きな方は毎日雄大な山脈を眺めることができます。 農産物が豊かなので、農家さんや近所の方とお友達になれば、野菜や果物は買い物いらずっていうことも! 都会よりはちょっと近所付き合いが必要かもしれませんが、それを楽しめる方なら田舎の美味しい空気、素晴らしい景色を毎日堪能しながら仕事にも邁進して充実した人生が送れるでしょう! 仕事は都会と同じように厳しいこともあるかもしれませんが、休日はのんびり過ごすことができます。 お隣の飯田市ではショッピングや飲食もでき、不便さはさほど感じません。 リニア中央新幹線が開業すれば、品川まで45分、名古屋まで20分の距離になります。 将来発展が見込める豊丘村でゆったりと生活し、バッチリ仕事をしてみませんか?
このプロジェクトの作成者
「たけのこ狩り」「桃狩り」「りんごの木オーナー制度」「源助かぶ菜の収穫体験」などの農業体験事業を始め、自転車と農業を掛け合わせたサイクリングガイドツアーなどゆったりとした時間と旅のお手伝いをさせていただいています。 また、地域の農家さんから直接仕入れた農産物を使ったビュッフェレストランの経営を行い、観光客と農業を繋げる取り組みを展開しています。




















