移住者のリアルな魅力発信!思いたったが愛荘町 地域に愛される多才な宮司「豊満神社」

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2025/12/09

滋賀県愛荘町は、豊かな自然と歴史が息づく魅力的な町です。京都までは車で1時間、名古屋・大阪までは車で2時間程度の「ちょうどよい田舎」でもあります。

私は、約3年前に夫の仕事の都合により、大阪から滋賀県愛荘町に引っ越してきました。 夫以外に知っている人がいない町で、不安だらけだった3年前。 しかし、地域のみなさんがあたたかく迎え入れてくださり、この町のことを好きになるのに時間はかかりませんでした。 移住者の目線で、この愛荘町という町、そして愛荘町に住む人たちの魅力を伝えていきたいと思っています。

・・・・・・・・・・・・ 今回ご紹介するのは、愛荘町豊満にある豊満神社です。 源頼朝も武運を祈ったとされる「勝運の旗神さま」であり、さらに「豊満」という名前から「美人祈願」にもご利益があると全国的に話題のこの神社。

しかし、この豊満神社の魅力は、由緒正しい歴史やご利益だけではありません。 参拝者を笑顔にし、地域の人々との絆を深めるため、神社では少し珍しいユニークな取り組みをされているのです。 今回はそんな豊満神社の宮司である大橋 良造さんにインタビューをさせていただきました。

教員・役者など異色の経歴を持つ大橋さんが宮司になったきっかけ

ー私は今年2月に開催された節分厄除祭に家族で参加させていただきました。たくさんの人で賑わっていて、豆まきや餅まき、そして鬼が登場して地域の子どもたちが泣いたり喜んだりしている姿を見て楽しませてもらいました。

大橋さん:来ていただいてありがとうございます。節分厄除祭りにたくさんの人を呼び始めたのは、私の代になった7~8年前くらいからなんです。また、春祭りでは大人と子供の神輿が計7基出され、出店もあるのでたくさんの人にお越しいただいております。さらに、万灯祭では境内に特設ステージを設け、ダンスや大書道、和太鼓などのパフォーマンスが行われます。私もその一環として歌を披露をしています。ホームページに行事の詳細や写真もありますのでぜひご覧ください。

ー豊満神社のホームページで拝見しましたが、大橋さんの経歴はとても多様ですね。教員や役者もされていたとか。

大橋さん:高校卒業後は郵便局に勤務し、その後転職して滋賀県内の農業高校の教員としてしばらく働いていました。そんな中、友人が勝手に私のことをテレビのお見合い番組に応募したんです。テレビ局から呼ばれて、よくわからないまま番組に出演することになり、その後も何度か声をかけられて数回出演させてもらいました。それをきっかけにテレビ業界に興味がわき、大阪や東京でタレント養成所に通いながら6年ほど役者を目指し、再現VTRやCMなどに出演させていただきました。

ー役者を目指されていたんですね。そんな中、大橋さんが豊満神社の宮司さんになられたきっかけは何だったんですか?

大橋さん:私は東京で役者を目指していたものの、厳しい世界であることを実感し、地元である愛荘町に戻ってきていました。元々、義理の兄が豊満神社の宮司をしており、後継者がいないため探していたところ、義理の弟である私に声がかかりました。役者とは全く別の世界にはなりますが、声をかけてもらったのも何かのご縁だと思い、継ぐことを決めました。宮司を継ぐと決まってから神職の資格を取り、今で13年ほどになります。

今年2月の節分厄除祭。我が家の1歳児は鬼を見て固まっていました(笑)
今年2月の節分厄除祭。我が家の1歳児は鬼を見て固まっていました(笑)

ユニークな活動の裏にある豊満神社への思い

豊満神社では、「宮司占い」「神主の紙芝居屋さん」「オリジナルソング」など、人を笑顔にするユニークな取り組みをされています。

⚫︎開運招福 豊満神社 宮司占い 九星気学をベースとし神道式オラクル(御神託)カードも用いた独自の方法で占いを実施。

⚫︎神主の紙芝居屋さん「あんくるどり〜む」 日本神話を中心に昔話・文学作品などの「紙芝居」を、ぬいぐるみや小道具等を組み合わせて効果音やBGMも加えながら面白おかしく演じる。

⚫︎宮司オリジナルソング 大橋さんが作詞作曲したオリジナルソング。豊満神社のイメージソングや愛荘町のイメージソングなど多数ある。

ー豊満神社のホームページを拝見しましたが、占いや紙芝居など、とても面白い取り組みをされていますね。

大橋さん:占いは九星気学をベースに行っています。占いを学ぶ中で、占いをするには人の気持ちに寄り添う必要があると感じ、カウンセラーの資格も取得しました。神社という神秘的な場所で占いをするので、その点でも楽しんでいただけるかと思います。

ー確かに、神社で占いをしてもらえるって珍しいですよね。私もまたぜひ占っていただきたいです!紙芝居はどのようなきっかけで始められたんですか?

大橋さん:豊満神社で宮司になって色々お話を聞いていると、最近では子どもだけでなく、大人の方々も日本神話をあまり知らない方が多かったんです。私たちが子どもの頃は、テレビや漫画で日本昔ばなしや神話に触れる機会が多かったのですが、この頃はそういう機会もだいぶ減っているみたいなので、日本神話をもっと身近に感じていただきたくて始めました。また、役者として演技の経験があるので、下手でも少しでも役に立てればと思い、紙芝居という形にしました。コロナ以降は減りましたが、お祭りや公民館、幼稚園などに出張して紙芝居をしています。

ー宮司さんの演じる紙芝居はとても面白そうで、神話に馴染みがない人でも楽しめそうですね。大橋さんはオリジナルソングも作ってらっしゃいますよね。ホームページにたくさんオリジナルソングがあったので楽しく拝聴させていただきました。宮司さんになる前から、作詞作曲がお好きだったんですか?

大橋さん:ホームページに載せているのは一部で、自信があるわけではありませんが、「これなら人に聞かせられるかな」と思えるものを選んで載せています。学生の頃から、フォークグループの「アリス」が好きで憧れていましたが、器用ではなかったので、楽器はできませんでした。ですが、頭に浮かんだメロディを音源にしてくれるサービスをネットで見つけたので、それを利用して作詞作曲するようになりました。

ー占いや紙芝居、作詞作曲などのユニークな試みは、どのような思いで始められたのですか?

大橋さん:始まりは全部、「豊満神社を多くの人に知ってもらいたい」という思いからです。自分が出来ることをして、少しでも神社を身近に感じてもらえれば、と思っています。

神主の紙芝居屋さん「あんくるどり〜む」
神主の紙芝居屋さん「あんくるどり〜む」

豊満神社と地域との関わり

ー神社と地域との関わりという点で、大橋さんが意識していることはありますか? 大橋さん:昔は、神社に地域の人が集まり、地域の集会所のような役割を担っていました。今でいう公民館や草の根ハウスのような場所ですね。今では、時代が変わり、インターネットの普及もあり、地域の人々が頻繁に集まるという機会は減りましたが、今でも豊満神社では春祭りなどの行事を行い、たくさんの人にお越しいただいています。神社に人が集まり賑やかになることで、神様もお喜びになり、そして人々にご利益がもたらされます。そのためにも、今後もたくさんの人に豊満神社に足を運んでいただけるような機会をつくっていきたいと思っています。

ー大橋さんは、愛荘町の商工会や観光協会が実施しているお祭りにも参加されていることが多いですよね。今年の中山道宿場まつりでは「びんてまりころがし」の安全祈願のご祈祷や、ステージで歌の披露もされていましたよね。宮司さんのマツケンサンバ、とても楽しく拝見させていただきました。

大橋さん:お見苦しいところお見せしてしまいまして(笑)。愛荘町観光協会の理事を務めているので、地域のお祭りやイベントへの参加もしています。そのような活動を通じて地域との関係を深めていきたいと思っています。バスツアーの団体客様がお越しになる際には、愛荘町観光協会の方に愛荘町の特産品などの物販を行っていただいたり、町内の飲食店の方と連携して食事を提供させていただいたりしたこともあります。もし、愛荘町内の方で「出店してみたい」という方がいれば、ぜひ私の方にお声をがけください。

・・・・・・・・・・・・

大橋さんは、元役者という多才なキャリアを活かしたユニークな取り組みと、温かい人柄によって、人々が集いたくなる神社を作り上げられています。

私たち家族も愛荘町に住み始めて、地域のお祭りや行事に参加するたびに、よく大橋さんの姿をお見かけしますが、地域の方々と楽しそうに話されている様子は、まさに地域に深く愛されている証拠だと感じました。

ぜひ皆さんも、勝運と美人のご利益に加え、笑顔あふれる大橋宮司に会いに、豊満神社に足を運んでみませんか。

・・・・・・・・・・・・ 豊満神社 住所:滋賀県愛知郡愛荘町豊満392 HP:https://toyomitu.jimdofree.com ホームページにも宮司のユニークな取り組みがたくさん掲載されていますので、是非ご覧ください!

愛荘町観光協会による物販や愛荘町案内ブース
愛荘町観光協会による物販や愛荘町案内ブース
ご要望があれば、ユニークな衣装で団体客の対応をされる宮司 大橋さん
ご要望があれば、ユニークな衣装で団体客の対応をされる宮司 大橋さん

このプロジェクトの地域

滋賀県

愛荘町

人口 2.14万人

愛荘町

Next Commons Lab 愛荘が紹介する愛荘町ってこんなところ!

愛荘町は旧中山道65番目の宿場として昔から栄え、 外から来る人を受け入れてきた歴史があります。 100年以上の歴史を持つ酒蔵や醤油蔵が今も街に残りながら、現在は滋賀県の中で2番目に「外国人人口」の割合が高い町でもあります。 町としても2021年に多文化共生推進プランを掲げており、 不易流行の精神で、より多様性を認める町になることが想定されます。便利すぎず、不便でもない、ちょうどいい町です。

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