
京野菜の師匠の教えを力に──目指すは笑顔育てるニコニコ農園
公開日:2025/12/19 07:35
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2025/12/24京都府公式移住・定住情報サイト「今日と明日」では、京都府内へ移住された方へのインタビュー記事【移住者の声】をUPしています。 今回はその中から、京都府北部の福知山市に移住し、万願寺とうがらしを中心に育てる角田さんのお話をピックアップ!
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【今回お話を伺った移住者さん】 2525農園 代表 角田 忠司(つのだ ただし)さん(福知山市) 徳島県出身。海外の大学に進学して農業経済学を学ぶ。帰国後、茨城県の農業法人で5年間勤務した後、京野菜の魅力に惹かれて京都での就農を決意。1年間の研修を経て独立し、2525(にこにこ)農園を設立。万願寺とうがらしを中心に栽培している。
徳島県出身の角田さんは海外の大学に進学し、茨城県の農業法人で経験を積まれた後、京都で独立就農して6年目を迎えます。 農業を志したきっかけや就農後のリアルな課題と挑戦の日々、そして今後の目標について語っていただきましたので、ぜひご覧ください。
農業への第一歩 京野菜、師匠との出会い
――農業をしようと思ったきっかけを教えてください。
角田さん:実家は農家ではありませんでしたが、大学で農業経済を学んだので、一次産業に携わりながら自分のやりたいことを見つけようと思い、農業の世界に飛び込みました。
――農業を始めるまでに、どのように行動されましたか?
角田さん:大学卒業後、一次産業の求人サイトで就職先を探し、米を生産している茨城県の農業法人に就職しました。その法人で、米づくりの一連の作業やデパートでの直接販売など農業の基礎を学びました。
――それから、京都に移住して就農することに至った経緯を教えていただけますか?
角田さん:法人に勤めながら、本格的に独立を考え始めた頃、情報収集のため関東で開催された就農イベントに参加しました。いくつかブースを訪問しましたが、京都府のブースで話を聞いたとき、特に京都の農業に魅力を感じました。 京都にはブランド力のある京野菜がたくさんあり、販売面で有利だと思ったからです。いざ就農しても、営業経験のなかった私は、農産物の販売で苦労することが予想されたので、少しでも販売に有利なところで始めたいと思いました。
その後、京都のどこで何を栽培するとよいか調べる中で、京都北部で開催された就農イベントに参加し、のちに師匠となる方と出会いました。親身な対応と地域の温かさに惹かれ、福知山市に移住して万願寺とうがらしを作ることを決意しました。 移住してから1年間、ハウス1棟を貸してもらい、師匠のもとで研修を受けました。研修では、栽培技術だけでなく、地域との関わり方や経営の考え方など多くのことを学びました。研修終了後、独立して夫婦で万願寺とうがらしの露地栽培を始めました。

就農前の不安と独立後の挑戦
――農業を始める前に心配していたことはありますか? また、実際に始めてみて、いかがでしたか?
角田さん:就農前に心配していたことは、生産量や販売金額が計画通りに達成できるか、ということでした。 独立直後は、露地栽培の環境に慣れず苦労しました。露地は研修時のハウス栽培の環境と異なり、風が強く、保温用にビニールを張っても風で飛ばされたり、支柱ごと枝が折れたりして苦戦しました。収穫作業が追いつかず遅れることも多くなってしまいました。 このように計画通りにいかないこともよくありますが、毎月、計画に対してどれだけ達成できたかを点検し、改善を重ねています。 自分の実績だけでは、それが良いのか悪いのかわからないので、地域の生産者とも積極的に情報交換を行い、自分の実績を客観的に評価するようにしています。 試行錯誤しながら、徐々にハウスを増やし、現在では7棟まで拡大しました。 安定して生産できるよう、日々努力しています。
――1日のスケジュールを教えてください。
角田さん:万願寺とうがらしの最盛期だと、朝4時半に起床し、6時からアルバイトさんと妻と、収穫や枝の剪定、不良果の摘果等の作業を行います。作業の合間にはアルバイトさん達とこまめにコミュニケーションを取り、病気や害虫が発生していないかを確認します。2回小休憩をはさみつつ昼まで作業を行い、お昼休みは長めに2時間ほど取ります。午後からは、朝採れた万願寺とうがらしの選別作業を行います。アルバイトさんと妻と出荷規格ごとに選別していきます。16時に選別作業を終え、アルバイトさんにはここで帰ってもらいます。自分はそれから、作業場の片づけや、翌日の収穫作業をスムーズに行うための下準備、ハウスや機械などの設備点検などを行い、18時には作業を終えて帰宅します。帰宅後は食事や子供の世話をして、22時頃に就寝します。

地域とのつながりと今後の目標
――地域との関わりについて教えてください。
角田さん:年に1回程度、京野菜の収穫体験や試食体験を行い、京野菜の魅力や美味しい食べ方を消費者に広く伝える活動をしています。地域では、万願寺とうがらしの生産者は、同じ作物を作っている者同士ですが、ライバルではなく仲間という感覚で、何でも包み隠さず話せる良い関係が築けています。
――これからの目標を教えてください。
角田さん:「農業の現場で働く人が笑顔で働ける場所にしたい」という思いを込めて、「2525農園」という名前を付けました。働きやすい環境づくりと技術継承を進め、農業の現場をもっと魅力的にしたいです。
――京都で農業を始めたい方に向けて、伝えたいことはありますか?
角田さん:京都には、全国的にも知られる京野菜がたくさんあり、どれもとても美味しいです。新しく農業を始める方は販売で苦労することが多いですが、ネームバリューのある京野菜は販売面で有利であり、心強い武器になるはずです。 農業は計画通りにいかないことも多いですが、そんな時こそ、地域の方々とのつながりが支えになります。「農業をやってみたい」と思ったら、一歩踏み出してみてください。きっとその一歩を応援してくれる人がいるはずです。
文責:京都府農林水産部経営支援・担い手育成課 ※本記事は、京都府公式移住・定住情報サイト「今日と明日」からの転載です https://www.kyoto-iju.jp/column/interview/tsunodasan/
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