
滋賀の琵琶湖と自然のなかで見つける”ちょうどいい暮らし”
公開日:2026/01/12 23:43
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2026/01/13「興味ある」が押されました!
2026/01/13現在56歳の福冨雅之さん(以下|トミーさん)さんは、28年前の28歳のときに結婚を機に滋賀に移住しました。つまり人生の半分を滋賀で過ごしたことになります。滋賀に魅了され、今では滋賀から発信する側になったトミーさん。 何よりも驚いたのは、わたしが「はじめまして」とご挨拶をさせていただく前から、一目見て感じとることができるほどのエネルギーを発していたこと。その源はどこにあるのか・・・スマウトライター松井がお話を伺いました。
滋賀からひろげる『心』の豊かさ
–––––松井:なぜ滋賀に移住したんですか? トミーさん:結婚を機に京都から滋賀に移り住んだんです。京都生まれ京都育ちで、滋賀に縁もゆかりもなかったんだけど、僕はやっぱり自然が好きでね。環境とかウェルビーイング※¹な考え方を意識した先が滋賀だった。 大学卒業後はアパレル業界で長く働いていました。卒業論文でも「ファッションビジネスの展望」をテーマに、豊かさについて研究していたのですが、その過程で気づいたのは、真の豊かさとは「モノ」ではなく「心」の豊かさだということでした。 琵琶湖の周辺には何もない。でも、だからこそ空が広く感じられるのです。その広大な空を見上げていると、心が自然とゆったりしてきます。同じ空でも、この場所だからこそ自然を存分に感じられる。そんな心地よさがあるのです。
※¹:Well-beingは、well(よい)とbeing(状態)からなる言葉。 世界保健機関(WHO)では、ウェルビーイングのことを 個人や社会のよい状態。 健康と同じように日常生活の一要素であり、社会的、経済的、環境的な状況によって決定される(翻訳) と紹介しています。
–––––松井:そこから今のトミーさんの活動にどう繋がっていったのですか? トミーさん:アパレルでも『心』の豊かさを求めることは可能だと思っていたんだけど、大量生産大量消費の時代に「あっこれ全然あかんな」と思った。そこから地域づくりのほうにシフトしていったんです。もちろんすぐに、というわけじゃなくてタイミングがあったときに滋賀県長浜市のまちづくりに関わり始めたんです。それをきっかけに、人と人がつながり、お互いに「ちょうどいいね」と思える関係性を築くこと。そんな「心の豊かさ」を追求する取り組みを始めるようになりました。僕はいま、人と自然、人と人をつなぐバイオフィリックデザイナーとして、5つの分野で、”衣・食・住・遊・学”の5分野を越境しながら活動をしているんです。


お互いに心地よくちょうどいい関係を築ける未来を、創っていく
–––––松井:衣食住に加えて遊・学ですか、面白いですね。 トミーさん:”学”でいったらね、育成塾なんかもしてるんですよ。株式会社ホモ・サピエンスという会社をつくってね。名前からして面白いでしょ?人類学上でね、なんでホモサピエンスだけが残ったかというと、ネアンデルタール人なんかに比べて弱かったんです。弱かったからこそ、お互い助け合って生きてこられた。 現代社会では、皆が自分のことばかり考えて、思いやりが失われがちです。これからAIが普及していく中で、良心がなければ社会は悪い方向へ向かうのではないか。そんな危機感から、思いやりと良心を取り戻してほしいという願いを込めて、この社名にしました。この会社のコンセプトである”ちょうどいい暮らし”、これが僕にとってのウェルビーイングなんです。そして次の世代の子どもたちに希望をもってほしいなって。
–––––松井:それが、活動のひとつでもあるHOMOSAPI塾※²なんですね。
※²株式会社ホモ・サピエンスが運営するHOMOSAPI塾。多様化する社会で「自分を活かして愉快に生きる」をテーマに、地域で活躍する創造的な人材の育成に取り組んでいる。


この地を愛することでこの地がおもしろくなる
–––––松井:いろんな活動をされてとっても忙しそうですが、そのパワー、エネルギーはどこからきているのですか。 トミーさん:僕の原動力は「今、この瞬間を大切に生きる」ということなんです。実は9年前に血管の難病になって、食事制限もある生活になりました。でも、それがかえって「今できることを全力でやろう」という気持ちを強くしてくれた。病気と共に生きながらも、こうして元気に活動できることが、僕にとってのウェルビーイングなんです。 病気や健康状態に関係なく、大切なのは「心の豊かさ」です。病気と向き合いながらも、自分にできることを続けていく。そのエネルギーの源は、持ち前の好奇心と人を喜ばせることが好きな性格にあるのかもしれません。 滋賀の自然が生み出す、楽しさと心地よさ。心地よい環境にいると、人は自然とコミュニケーションを取りたくなります。そうやってお互いを認め合い、共に生きていく。そんな場所がここにはあるのです。
–––––松井:では、逆にトミーさんが思う今の滋賀の課題はなんですか。 トミーさん:今僕も取り組んでいるところなんですが、行政がそれぞれ独自に戦略を立てていることが多いんです。大手企業も含めて、みんなバラバラに動いている。 皆それぞれ頑張っているのに、方向性が定まらず中途半端に終わってしまう。そんな状況を変えたくて、同じ思いを持つ仲間とOtsu Living Lab(大津リビングラボ)※³を立ち上げました。共同体として同じ想いで文化を育て、市民が主体となって自分たちの町をつくっていく。メンバーは多様な背景を持つ人たちで、それぞれが思い描く「ちょうどいい暮らし」を目指して活動しています。
※³Otsu Living Labは、「大津はもっとおもしろい。」というコンセプトを掲げてトミーさんを含む6人のメンバーが立ち上げた任意団体。
インタビューをさせていただいている間、終始目をキラキラさせながらお話をしてくださったトミーさん。情報が錯綜する現代のなかで、自身にとっても”ちょうどいい暮らし”を見つけることができれば時代に翻弄されることなく、自分らしく生きていけるのかもしれないと強く感じさせられました。 わたしも滋賀の琵琶湖と自然のなかで、自分と向き合いながら”ちょうどいい暮らし”をさがしてみようかな、と思います。

このプロジェクトの地域

大津市
人口 34.06万人

大津市企画調整課が紹介する大津市ってこんなところ!
ローカルライター
松井美穂
大阪府出身。東京・大阪での生活を経て、2024年3月より滋賀県大津市へ移住。2児の母(シングルマザー)。 長年勤めた客室乗務員を退職後、幼馴染が立ち上げた障がい児福祉事業所【放課後等デイサービス シーズステップ】に参画。現在は指導員兼広報として、子どもたちと向き合う日々に奮闘しています。正解のない療育の世界で試行錯誤を繰り返しながらも、その過程を楽しみ、毎日ワクワクしながら働いています。 移住して初めて知った、琵琶湖と比叡山が織りなす四季のうつろい。また日本史好きの私としては歴史に深く関わりのある大津の地に、今ではすっかり魅了されています。
このプロジェクトの作成者
滋賀県大津市は、転入者数が転出者数を上回る社会増を続ける“選ばれているまち”です。 都会派、田舎派どちらのくらしも叶えられるのが滋賀県大津市です。 【大津市を示すデータ】 ・2016年から社会増を続けています。 ・最も多い転入者は、子育て世帯 【大津市が選ばれる理由】 ・抜群の利便性 (JR京都駅に9分、JR大阪駅に40分) ・住宅が取得しやすい ・びわ湖と山のいやしを感じるくらし















