
平凡な京大生、別海町へ。一歩を踏み出す勇気。自分を「人生の主人公」にする物語の始め方。
公開日:2026/02/05 23:47
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2026/02/07はじめまして。京都大学に通いながら、北海道の東の果て・別海町(べつかいちょう)で地域おこし協力隊インターンをしている鈴木亮太朗です。
この記事は、かつての僕のように「本当にやりたいことが見つからない」「将来に対して漠然とした不安がある」と足踏みをしている同世代に向けて書きました。
大学生活での理想と現実のギャップにモヤモヤしていた僕が、なぜ未知の土地へ飛び込み、泥臭い失敗を重ね、何を学んだのか。そして、自分自身を「人生の主人公」にして生きていくために、本当に大切なことは何なのか。
過去・現在・未来の3つの視点から、僕の体験と気づきをありのままに綴っています。「迷ったら、まずはやってみる」。その小さな一歩が、あなたの目の前の景色をどう変えてくれるのか。この記事が、あなたが一歩踏み出すための小さなきっかけになれば嬉しいです。
理想と現実の狭間、そして「別海町」との出会い
生まれは名古屋、育ちは静岡。一浪を経て、ずっと憧れていた京都大学に入学しました。専攻は法学、部活は体育会のヨット部。 子どもの頃から好奇心旺盛で、大学では面白いことがたくさん待っていると信じていました。
けれど、いざ入学してみて感じたのは、理想と現実の大きなギャップでした。 本当にやりたいことを見つけて挑戦している学生はごくわずか。多くの学生は単位のために授業へ行き、サークルで遊び、寝る。そんな現実に、どこか冷めた自分がいました。 僕自身もヨット部に熱中しながら、心のどこかで「この人生を通して何を成し遂げたいのか」という、本当に向き合うべき難しい問いから逃げていたように思います。
そんなモヤモヤを抱えたまま大学3年生になり、就職活動が始まった頃、転機が訪れます。 就活で知り合った人事の方が会社を辞め、北海道の別海町(べつかいちょう)で新しい挑戦を始めていたのです。 「まず1回来てみて!」詳細な説明はなし。ただその一言だけ。 僕のモットーは「迷ったらやってみる」「ご縁を大切にする」こと。正直、別海町という名前すら知りませんでしたが、その言葉に惹かれて飛び込んでみました。
そこで待っていたのは、想像を絶する世界でした。 新酪農村展望台で見上げた360度広がる天然のプラネタリウム。 この世の果てとも言われる野付(のつけ)半島の荒涼とした景色。 それらは、僕の中にあった「なぜ生きているのか」「どういうキャリアを歩むべきか」というちっぽけな悩みを、圧倒的な自然の力で吹き飛ばしてくれました。
そして何より惹かれたのが「人」です。 いきなり来たにも関わらず、現地の方々はよそ者の僕を暖かく迎え入れてくださりました。僕以外にも地域おこし協力隊や地域活性化起業人など、様々な関わり方で挑戦者が集まり、偶発的な出会いからワクワクするPJが次々と生まれている。 「ここでは何かが起きている」。そう直感しました。
何度も通ううちに別海町が大好きになり、「この町で新しい挑戦をしたい」と思い、自分でも価値貢献できるテーマがないかと探す日々。 そこで見つけたのが、大学生インターンの企画・運用という役割です。 かつての僕のように、人生の手綱を自分で握りたいともがく同世代の背中を押したい。そう強く思い、僕の別海町での挑戦が始まりました。


別海町での挑戦。失敗と感謝の日々
「同世代の人生の転換点を作りたい」 そんな大義名分を掲げてスタートしたものの、当時の僕は何もできないただの学生でした。 社会の構造も、お金を生み出す仕組みも、人様のお金(予算)を使う責任の重さも、何ひとつ理解していなかったのです。
それでも担当の管理職の方は、長い目で見た投資だと捉えてくださり、僕に裁量と責任を持たせてくれました。 しかしその期待に反して、僕はたくさんの失敗で返してしまいました。 リモートワークでの進め方がわからず音信不通気味になったり、テキストメッセージがうまくできずご迷惑をおかけしたり、プロ意識が低くリスペクトが欠ける行動をとってしまったり、会議の目的を理解せずに不要に時間を奪ってしまったり。 「もう君、来なくていいよ」と言われてもおかしくないような、プロ意識の欠けた行動ばかりでした。 一時期は部活動や就活との両立に悩み、「本当にこれが自分のやりたいことなのか?」と立ち止まったこともあります。
それでも、別海町の人たちは僕を見捨てず正面から向き合ってくださりました。 厳しいフィードバックをくれると同時に、僕が理解できるまで丁寧に説明し、挑戦の場を与え続けてくれました。 新しいインターン生を呼べば、忙しい業務の合間を縫って歓迎会にご協力いただき、温かく迎え入れてくれました。
期待に応えるべく、今は僕自身が「次の誰かの物語」を紡ぐ活動をしています。 具体的には、「どんな学生に来てほしいか」という要件定義から始まりました。求めているのは、エネルギーと好奇心が強く、タイミングが合う人材。 そんな彼らを別海に呼び込み、この町の「現在進行形の魅力」を知ってもらう。 次に、彼ら自身が「何をやりたいか」を見つけるサポートです。 人は、「なぜやりたいのか」が自分の中で腹落ちして初めて、前に進む馬力が生まれると僕は思っています。だからこそ、ただ別海町の様々な現場を見て回るだけでなく、その順序やアサインにこだわっています。 資料館で過去の歴史を知り、今の別海がどう成り立っているかを理解する。 次に酪農の現場に入り、命と対峙する責任とは何かを肌で感じる。 そして、課題解決に挑む経営者から「成し遂げたい未来」を聞き、対話を重ねる。 そうやって問いへの答えを探り、自分のやりたいことが見つかれば、それを形にするための伴走もします。
もちろん、葛藤の連続です。 僕たちがやりたいことと、町民の皆さんが求めていることの間に乖離はないか。僕ら「よそ者」の熱意が、ただの「おせっかい」になっていないか。 将来的には僕らが引っ張るのではなく、地域の方々自身が「やりたい」と思って自らコトを前に進めてくれるような仕組みに落とし込まなければならない──。 開拓する難しさと、人のご縁が持つパワーの両方を感じながら、正解のない問いに向き合っています。
「挑戦させてください、学ばせてください」 そんな僕の甘えた言葉を受け入れ、育ててくれたのが別海町です。 自分の未熟さを痛感するたび、人の温かさが身に染みました。だからこそ、この方々の期待以上の成果で返したいという想いが、今の僕の原動力になっています。 約1年間の活動を経て、部活動を引退した11月からは、より本腰を入れてこのプロジェクトに関わっています。 自分がやりたいことすら言語化できていなかった僕に、時間とお金を投資してくれた。 その恩を返すためにも、今は泥臭く、成果にこだわって走り続けています。


人生は一度きり。自分を「主人公」にするための冒険をはじめよう
約1年間の別海町での活動を通して、働くという営みを越えて、「どう生きるか」という本質的な問いと向き合うことになりました。もし、かつての僕のように何をしたらいいかわからないと立ち止まっている人がいるなら、僕が肌で感じたことを共有させてください。
まず一つ、一番大切にしてほしいのは、「自分を大好きになること」です。 日々の忙しさや将来への不安の中にいると、つい忘れがちになりますが、あなたの人生の主人公は、間違いなくあなたです。 人生は有限です。いつ終わるかわからない時間を、周りに流されながら過ごすのではなく、自分が幸せだと感じる瞬間のために使う。 自分にとっての「人生の喜び」を定義して、それに向かって進んでいる自分を愛してあげる。 自己肯定感って、そうやって自分で自分を認めてあげることから生まれるのだと気付きました。
次に、物事に向き合う時の姿勢について。 これは仕事に限った話ではなく何かを成し遂げたい時は、「何のためにやるのか」と「走り抜いた先に何を生み出すのか」をイメージすることが大切です。 そしてもう一つ、相反する二つの事象を両立させるという意識も、大きな成果を出す鍵になります。 例えば、「圧倒的なスピード」と「丁寧で質の高い成果物」。あるいは、「論理的に考え抜くこと」と「とりあえずやってみること」。 この対極にあるものを、どっちかではなくどっちも成立させようともがく中でこそ、人は大きく成長できるのだと学びました。
……と、少し小難しいことを言いましたが、これらはあくまで走り出した後の話です。 これら全てを凌駕して、僕が同世代に一番伝えたいこと。 それは結局、「迷ったら、チャレンジしてみる」ということです。
準備ができていなくてもいい。プロから見れば未熟でもいい。 理論と実践の両立なんて言いましたが、最初は頭でっかちにならず、まず挑戦してみること。トライしてみること。
僕自身、いまだに完璧な一歩を踏み出せるわけではありません。でも、別海町という場所に飛び込んでみて、確信したことがあります。勇気を出してチャレンジした先には、想像もしなかった素敵なご縁や、温かい出会い、そして新しい自分との出会いが必ず待っています。
思い浮かんだことは、小さくてもいいからやってみる。上手くいかないかもしれない。けど勇気を出して一歩を踏み出してみる。 この記事を読んでくれたあなたが、もし何か迷っているなら、ぜひその一歩を踏み出してみてください。 その勇気が、あなたの人生を「あなただけの物語」にしてくれるはずです。
もし少しでも心が動いたり、「踏み出してみたいけれど、まだ迷いがある」という方は、まずは僕(鈴木)とざっくばらんにお話ししてみませんか?別海町には、挑戦のチャンスを掴み取れる環境があります。皆さんと出会えることを、心から楽しみにしています。


このプロジェクトの地域

別海町
人口 1.37万人

北海道 別海町が紹介する別海町ってこんなところ!
別海町は北海道の東部に位置するまちで、東京23区の2倍以上の広大な面積を有しています。その中では、人口約1万4千人に対し、牛が10万頭以上生育され、生乳生産量日本一を誇る酪農王国であるほか、海岸部では漁業も活発な、1次産業が盛んな特産品溢れるまちです。
また、町の東部には、日本最大の砂嘴(さし)でラムサール条約にも登録されている野付半島を有し、手つかずのまま残る自然の中では、国内で見れる野鳥の約4割が見れるほか、多くの動植物が生息しています。厳冬期には内湾が結氷して海の上を歩ける「氷平線ウォーク」などオンリーワンの体験ができ、写真好きにはたまらないロケーションを有しています。
冬はー20℃を下回る寒い日もありますが、積雪量は少なめ。年に2、3回吹雪がありますが、一晩で積もる量は膝上程度。毎日除雪するなんてことはなく、逆に夏よりも晴れる日が多く、過ごしやすい地域です。除雪も綺麗と評判なので、冬道の運転に不安な方でもゆっくり走れば大丈夫。ぜひ一度、冬の別海町にも遊びに来てみてください。
このプロジェクトの作成者
北海道の東側、道東に位置する人口約1万4千人のまちです。 人口の約7倍の10万頭以上の牛が生育され、生乳生産量日本一を誇る酪農王国であると同時に、海岸部ではホタテやエビ、秋鮭などの海産物も豊富に獲れる漁業が盛んなまちでもあります。 また、日本最大の砂嘴(さし)である「野付半島」を有し、貴重な植物や野鳥の観測地であるほか、厳冬期に内湾が凍ることで現れる氷の大地「氷平線(ひょうへいせん)」はここでしか体験できない、まさに「べつせかい」です。 そんな魅力にあふれるまちを地域住民、行政と手を取り合いながら盛り上げてくれる、地域おこし協力隊の募集を中心に、イベント情報や別海町の魅力を発信していきたいと思っています。 地域おこし協力隊以外の移住相談も随時、受け付けております。お気軽にご連絡ください。















