一度離れた地元に、もう一度戻るという選択。
公開日:2026/09/08 04:46
最新情報
「興味ある」が押されました!
2026/09/08「興味ある」が押されました!
2026/09/08一度地元を離れたからこそ、見えてきた湯沢の魅力。 「いつか自分でやるなら、地元でやりたい」 そんな思いから湯沢に戻り、地域おこし協力隊として活動する鈴木璃歩さんに、Uターンしたきっかけや地域の人との出会い、これからつくりたい場所について聞きました。
湯沢で2年間過ごしたUターンのリアル
「地元に戻るって、実際どうなんだろう?」 進学や就職をきっかけに、一度地元を離れる。それは、大学のない町、湯沢では珍しいことではありません。 でも最近、“戻る”という選択をする人も少しずつ増えています。 今回お話を聞いたのは、湯沢市出身で地域おこし協力隊として活動する、鈴木璃歩さん。 現在は、“Recycle shop またたび”を運営しながら、“人とモノが集まり、循環する場所づくり”に取り組んでいます。
「もったいない」が、ずっと頭に残っていた
高校卒業後、璃歩さんは仙台の建築系の学校へ進学。 その後、仙台で就職し、3年間働いていました。
——もともと、古いものに興味があったんですか?
「解体された家から出る木材や古道具をもらって、会社に置いていたんです。“まだ使えるのに、もったいないな”って思っていて」 気づけば、会社が木材で埋め尽くされるほどに。 そんな中、転機になったのが、長野県にあるリビルディングセンタージャパン(通称:リビセン)との出会いでした。1週間、現地に滞在したとき、古いものを次へ循環させながら、人が集まる場所をつくるその空間に、強く感銘を受けたといいます。 「自分も、こういうことをしたいと思ったんです」 そして同時に、こんな想いも芽生えました。 「もし自分がやるなら、地元でやりたい」
【地元に戻ったら、友達は残っていなかった。でも・・・】
「地元に戻ってきても、友達はあまり残っていなかったです」 それでも、湯沢での暮らしの中で、地元のあたたかさを感じる場面がたくさんあったそうです。 スーパーのレジに並んでいると、自然と話しかけてくれるおじいちゃんがいたり、 空き家を探して歩き回っていたときには、近所の方に思い切って声をかけたことも。 「その時も、親切に家に上げてくれて、話を聞いてくれました」 都会ではなかなか感じることのない、人との距離感。そうした積み重ねが、“湯沢に戻ってこようかな”という気持ちにつながっていきました。
【地域おこし協力隊として、目指したもの】
璃歩さんの地域おこし協力隊としてのミッションは、「関係人口の創出」。 「自分のお店を出すことで、そこに訪れる人がいてくれれば、それも関係人口につながると思ったんです」 また、活動を通して目指していることのひとつが、 「田舎=ダサい」を変えること。 「古いものって、本当はすごく魅力があるんです」 「田舎に元々あるものを、空間デザインの力で、おしゃれに見せられると思っています」 古いもの。 古い建物。 昔からある素材。 “ないもの”ではなく、“すでにあるもの”に価値を見出していく。 それもまた、璃歩さんの活動の大きなテーマです。
【「またたび」に込めた想い】
——“Recycle shop またたび”という名前に込めた意味を教えてください。
「古いものが、次の人のところへまた旅に出るように、という意味があります」 さらに、“またたび”という植物には、昔、旅人がその実を食べて元気になったという言い伝えもあるそうです。 「来た人が、少しでも元気になれる場所になれたらいいなと思っています」 ただ物を売るだけではなく、 人が居合わせ、人と人がつながる場所。 湯沢になかった“余白”をつくりたい。 そんな想いが、「またたび」には込められています。
【工事も、みんなでつくった】
実は、お店づくりもゼロからのスタート。 「やったことがなかったので、工事が本当に大変でした」 天井を落としたり、壁を壊したり。 DIYで少しずつ形にしていったそうです。 左官作業には、県外の大学生も参加。 初めての体験に苦戦しながらも、一緒に空間を作り上げました。 左官体験をしながら、一緒に空間をつくり上げました。 完成したのはお店だけではなく、新しい出会いや繋がりでもありました。
「またたびに頼ってほしい」
——これから、どんな場所にしていきたいですか?
「もっと人と関わっていきたいです。家財道具の整理に困った時に、“またたびに行こう”って思い出してもらえる場所にしたい」 そして、これからもっと知ってほしいのがまたたびでの買い物は環境にやさしいということ。 「全てごみ処理場に行くはずだったものなので、単純にごみの量が減るし、新しい資源を使う必要がなく、環境負荷が下がることを知ってほしいです」
今、世界中にも注目されている“リジェネラティブ(再生させる)” 誰かにとって不要になったものが、また誰かの暮らしを彩る。 そんなモノの旅を通して、人や地域もつながっていく。 Recycle shop またたびは、そんな優しい想いが詰まった場所でした。
【地元に戻るという選択】
「今、ストレスなく暮らしています」 そう笑う璃歩さん。 水も、空気もきれい。 そして、人があたたかい。 一度外に出たからこそ見えた、地元の魅力。 そして、自分らしい働き方や居場所。 地元に戻るという選択には、不安もあります。 でも、戻ってみたからこそ出会える人や景色もあるのかもしれません。 実際に、「またたび」には、県外や市外からも多くの人が訪れているそうです。 また、璃歩さんは 「高校を卒業したら、一度外に出るのもすごくいいことだと思う」と話します。 進学や就職を通して、いろんな景色を見て、たくさんの人に出会い、さまざまな価値観に触れること。 そうやって外の世界を知るからこそ、地元を違う視点で見られるようになる。
そして、いつか「帰りたい」と思ったときに、 その想いを受け止めてくれる場所がある。 そんな地域でありたいと、私自身も感じました。
璃歩さんの活動や「Recycle shop またたび」が気になった方は、ぜひInstagramをのぞいてみてください。 【Instagram】 https://www.instagram.com/matatabi_akita?igsh=MWlnbzBzYnR4dnczOQ==
そして、湯沢での暮らしやUターンについて気になることがあれば、ぜひ「興味ある」を押していただけると嬉しいです。
このプロジェクトの地域
湯沢市
人口 3.83万人
湯沢市ふるさと未来創造部まちづくり協働課が紹介する湯沢市ってこんなところ!
「美と技が冴える、いで湯の郷」 秋田県の南の玄関口・湯沢市は、小野小町の生誕の地として伝えられる秋田美人の里です。 日本三銘うどんと称される稲庭うどん、老舗酒蔵が醸す銘酒、800年の歴史を持つ川連漆器など数々の特産品や、市内に点在する秘湯・名湯、そして何よりおもしろいプレイヤーと可愛いこまちちゃんがあなたをお待ちしています。
このプロジェクトの作成者
「美と技が冴える、いで湯の郷」 秋田県の南の玄関口・湯沢市は、小野小町の生誕の地として伝えられる秋田美人の里です。 日本三銘うどんと称される稲庭うどん、老舗酒蔵が醸す銘酒、800年の歴史を持つ川連漆器など数々の特産品や、市内に点在する秘湯・名湯、そして何よりおもしろいプレイヤーと可愛いこまちちゃんがあなたをお待ちしています。