協力隊をひとりにしない。益子町のサポート体制、まるごと公開!
公開日:2026/08/28 00:04
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2026/08/29「興味ある」が押されました!
2026/08/29この記事を書いている六本木です。益子町の地域おこし協力隊OBで、いまは個人事業と並行して隊員の伴走支援をしています。あわせて、栃木県全体の協力隊をサポートする一般社団法人とちぎ地域おこし協力隊ネットワークの代表理事もしています。
実際に協力隊として活動している人たちと話すと、同じ悩みをよく聞きます。
・困ったとき、誰に相談すればいいのか分からない。 ・着任したあと、そのまま放置されてしまう。 ・知らない土地で、地域の人との関係づくりに苦労している。 ・誰にも頼れず、ひとりで抱え込んでしまう。
協力隊の3年間は、受け入れる町の体制でずいぶん変わります。 この記事では、益子町が地域おこし協力隊をどう支えているのか、をそのまま書いていきます。
いま募集中かどうかにかかわらず、「いつか地域で働くかもしれない」と考えはじめた人の判断材料になればうれしいです。
益子町が地域おこし協力隊の支援に力を入れている理由
■ 私も、同じ壁にぶつかった一人でした
隊員だったころの私は、冒頭に書いた悩みのほとんどを実際に経験しました。誰に相談すればいいのか分からない時期もあったし、地域への入り方で悩んだこともあります。 私の場合は、運よく、隊員としての動き方や地域への溶け込み方を教えてくれる人、味方になってくれる人が身近にいました。そういった人がいたから、少しずついろいろ動けるようになりました。
だからこそ思うのです。ミッションの内容や自治体との相性はそれぞれでも、そうしたノウハウを伝えて伴走する仕組みが最初からあれば、ぶつからなくていい壁にぶつからずに済む。 そのぶん、隊員が地域のことを考え、行動を起こす力はずっと強くなる。そういう環境を最初からつくりたくて、いまの伴走支援をしています。
■ 益子町の地域おこし協力隊へのサポート体制
私が行っているサポートは以下の通りです。 ・定期面談 ・相談窓口 ・隊員同士の交流会 ・年1回の活動報告会 ・起業・独立への支援
このほか、町内の関係者との交流会や、県内のほかの地域の隊員とつながる機会もあります。
■ 定期面談で話していること
隊員の任期によって毎月あるいは各月のペースで、全員と個別に面談しています。活動で壁に当たっている隊員や、独立に向けて重点的なサポートがほしい隊員とは、毎月話します(隊員数などにより頻度は変わります)。
面談内容は活動の進み具合だけではありません。 暮らしのこと、地域の人との関係のこと、まだうまく言葉にならないモヤモヤのこと。受入先には直接言いにくいことや、役場に相談するほどではないと本人が思ってしまう小さな違和感ほど、早めに聞いておきたい。 放っておくと、数ヶ月後に大きな問題になって現れるからです。
元協力隊だからこそ、着任当初の不安も、任期終了に向けての焦りも、地域や行政との関係づくりの悩みも、同じ目線で聞くことができます。県内の活動事例を広く見ている立場でもあるので、面談で「これをやってみたい」が出てきたら、「それなら、この人に話を聞くといいですよ」と人をつなぐこともできます。
面談の話題は、任期とともに変わっていきます。 前半は、着任と活動の立ち上げの話。任期が中盤に差し掛かると、協力隊のあとをどうするかの話。 終盤には、それをどう実現していくか、行動に落とし込む話。 同じ相手と 継続的に面談しているからこそ、ひとつひとつの課題にじっくり向き合うことができます。
面談とは別に、課題が出たときや相談したいことがあるときは、LINEや電話でいつでも相談できる体制をとっています。
隊員同士の交流会と、年度末の活動報告会があります
■ 年に複数回、隊員同士の交流会を実施
益子町の協力隊は、2026年8月現在で19名。 配属先もミッションもそれぞれ違い、美術館、道の駅、観光、関係人口づくり等々と、別々の現場で働いています。だから同期がいても、仕事の中で自然に顔を合わせる機会は多くありません。すぐ近くで活動している仲間がたくさんいるのに、関係をつくる機会がないのは本当にもったいない。 お互いの活動に背中を押されたり、地域のあるあるを笑い合ったり、悩みをいちばん近い目線で一緒に考えたり。そういう関係を作ってほしくて、年に複数回、全隊員が集まって話す機会を設けています。
■ 交流会で話していること
たとえば、こんなテーマで話します。 ・益子で好きな場所・人・お店 ・最初の3ヶ月で「やってよかったこと」「やっておけばよかったこと」 ・これからやってみたいことを一人ずつ話し、聞いた側が「こうしてみたら」「こういう事例があるよ」「あの人に会うといいよ」をアドバイスし合う。
新しく着任した隊員の顔合わせの場であると同時に、隊員同士がお互いのアイデアに触れ、関係を深めながら、活動のヒントを持ち帰る場になっています。
■ 年度末の、『地域おこし協力隊 活動報告会』
町の職員の方、普段の活動で関わっている方たち、そして町民のみなさんに向けて、隊員それぞれが1年間の活動を発表する場として、活動報告会を実施しています。 発表のあとには交流会も実施していて、発表を聞いた方々と隊員が直接話せます。
ほかの隊員の1年をまとめて知る機会であり、自分の活動を言葉にして棚卸しする機会でもあります。ここでまとめた発表は、任期後に自分の実績としてそのまま残ります。
ここからは、町が行っている支援についてご紹介します。
■ 起業を選ぶ人への支援
益子町は古くから陶芸を志す県外からの移住者を迎え入れてきた文化や、カフェやパン屋さん、アンティークショップなど自分のお店を持つことに挑戦しやすい風土から、任期後に起業する隊員も少なくありません。
益子町では、定期面談で起業や独立を考え始めた隊員がいた場合、町の担当の方と連携を取り、起業する隊員向けの補助金の制度から、融資の制度や町の商工会が実施するセミナーなど、必要に応じた相談先や補助制度の案内を実施しています。
私が元協力隊の立場から独立した経験を活かした、アドバイスを行うこともあります。
■ 暮らしの土台になる条件
・住居について 益子町のアパートの家賃相場は2LDKで4~6万程度で、着任している期間は住居費の補助もあるため、負担がなく暮らすことができます。
・副業について 益子町の隊員には、活動中の出会いをきっかけに副業を始めた隊員・やってみたかったことを形にした隊員・自分の事業を続けながら活動している隊員など、副業をしながら活動している隊員もいます。※応募条件によるため、募集要項をよく確認の上お問い合わせください。
給与などの条件はミッションごとに異なるので、応募の際は各募集要項を確認してください。
■ さいごに
ご紹介したとおり、町では協力隊員へ様々な補助を通して支援しており、私と連携をとりながら支援しています。また、様々な隊員が活動しており、隊員の自由度が高いのも益子町の魅力かもしれません。
ここに書いた体制が完成形だとは思っていません。 隊員の声を聞きながら、常に改善を続けています。
着任した人をひとりにしないこと。そのうえで、周囲との関係も含めて、一人ひとりが活躍できる環境をつくること。益子町のサポートは、そこを目指しています。
いつか「地域で働く」が選択肢になったとき、この記事を思い出してもらえたらうれしいです。
もしこの記事で益子町に興味を持ってもらえたら、「興味のある地域」で益子町をフォローしておいてください! 新しいプロジェクトが公開されたときに通知が届くので、気になる募集が出たタイミングを逃さずに知ることができます。
このプロジェクトの地域
益子町
人口 2.09万人
栃木県 益子町が紹介する益子町ってこんなところ!
益子町は、焼き物のまちとして知られる栃木県南東部の里山の町です。 春と秋の陶器市には全国から人が訪れ、作り手と使い手が直接つながる文化が根づいています。
でも、私がこの町で一番いいなと思うのは、焼き物にかぎらず、「作って、届けて、暮らす」までの距離が近いことです。 なだらかな丘陵に畑が広がり、道の駅ましこには地元の農産物が並ぶ。そこでは生産者の顔が見え、季節の移ろいがそのまま食卓に届きます。 作る人と食べる人、仕事と暮らしが地続きにつながっている——そんな距離感が、この町にはあります。
人も気取らず、よそから来た人を面白がって迎えてくれる土地柄です。 ほどよく田舎で、ほどよく開かれている。 自分の手で何かを育て、まちの人と関わりながら暮らしをつくっていきたい人にとって、益子はきっと挑戦しがいのある、やさしい町だと思います。