誰かの“ふつう”に暮らすに、そっと寄り添うお仕事

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2026/09/01

都会では、救急車を呼ぶと数分で来てくれることが当たり前かもしれません。でも田舎では、救急車が到着するまでに30分以上の時間がかかることもあります。

決して便利とは言えない環境ですが、それでも田舎にしかない魅力に惹かれ、「ここで暮らしたい」と思う方もいらっしゃいます。

奈良県曽爾村もそんな地域の1つです。曽爾村の移住定住をサポートしている一般社団法人SONI SUMMITでは、年間100組以上の移住に関するお問い合わせがあります。

今回は、そんな移住を考えている方たちが“ふつう”に暮らせるように、そっとサポートするお仕事のお話です。

(一社)SONI SUMMITとは

一般社団法人SONI SUMMITは、住まいや仕事の紹介、村内外をつなぐ交流の場づくりなど、一人ひとりの暮らしや生き方に寄り添いながら、移住・定住をサポートしている団体です。

現在代表を務める菊原さんが2021年に地域おこし協力隊として着任し、その後ほどなくして一般社団法人SONI SUMMITを設立しました。

菊原さんは、前職では東京の金融機関に勤務し、地域活性化や地方創生に関わる仕事に携わっていました。しかし、「地域を盛り上げることは、現場に身を置かなければ答えは見つからない」と感じていたといいます。そんなとき、曽爾村で移住支援団体の立ち上げに携わる地域おこし協力隊の募集を知り、曽爾村への移住を決意しました。

移住・定住の窓口を担う事業として歩み始めるにあたり、菊原さんがまず考えたのは、「これから移住してくる人たちが安心して村に飛び込むことができる環境をつくるにはどうすればいいのか」ということでした。

曽爾村に行ってみたいなと思ってくださった方が気軽に相談でき、そっと寄り添える存在でありたい。そんな思いから生まれたのが、SONI SUMMITのスローガン「“ふつう”に暮らす、そっと寄り添う」です。

例えば、ちょっとした困りごとがあれば、コーヒーを飲みに立ち寄る感覚で気軽に相談できる場所があること。あるいは、移住者同士がつながれる交流の機会が定期的に開かれていること。そうした日常のなかにある小さな安心を積み重ねることを、SONI SUMMITは大切にしています。

縁もゆかりもない土地へ移住することは、新しい暮らしへの期待がある一方で、孤独や不安を感じる場面も少なくありません。だからこそ、地域のなかに「困ったらここに行けばいい」という拠りどころを増やしていくことが大切です。そうした居場所があることで、これから移住してくる人たちも安心して地域に溶け込み、自分らしい暮らしを築いていくことができるのです。

2021年の法人設立から活動は5年目を迎えています。現在では、「すまい」「しごと」「くらし」の3つを柱に、移住・定住をトータルサポートできる体制を築いています。

「すまい」部門では、空き家バンクを通じた住まいの紹介や相談対応を実施。「しごと」部門では、地域おこし協力隊の採用や、村内での起業支援などをサポート。そして「くらし」部門では、移住後の生活を具体的にイメージできる交流イベントや体験企画を開催し、人と人、そして人と地域をつなぐ機会をつくっています。

住まい、仕事、そして地域とのつながり。移住後の暮らしに欠かせない要素を一体的に支えることで、SONI SUMMITは「移住して終わり」ではなく、「移住してからの暮らし」にも寄り添えるよう活動しています。

「曽爾村はいいところですから、来てください」と魅力だけを伝えるのではなく、実際にこの地域で暮らすことについて、便利なことも、不便に感じることも、そしてヒトとヒトの距離感も含めて、“見栄えよく”ではなく、“ありのままの暮らし”を伝えることを大切にしています。

移住は、人生の大きな決断のひとつです。だからこそ、良い面だけではなく、日々の暮らしのリアルをできるだけ事前に知ったうえで「ここで暮らしてみたい」と思えることが大切だと考えています。

曽爾村での暮らしに正解があるわけではありません。一人ひとりが自分に合った暮らし方を見つけられるように、そのためのきっかけや選択肢を提案させていただくことも、SONI SUMMITの役割のひとつです。

普段の作業風景
普段の作業風景
移住希望者さんのお渡ししている曽爾村移住に関する資料
移住希望者さんのお渡ししている曽爾村移住に関する資料

「くらし」部門をお手伝いしてくれる仲間を募集します!

今回募集するのは、移住相談や広報、移住イベントの企画・運営、インタビュー記事の作成などを通して、曽爾村への移住を検討している方々に寄り添う仕事です。

(曽爾村の移住コーディネーターとして採用されたのち、SONI SUMMITへ出向する形となります)

<主な業務内容>

・移住相談

・村内広報誌、外部Webサイト、SNSを活用した情報発信

・移住イベント(オンライン移住座談会や村内ツアーなど)の企画および運営

・移住フェアや移住セミナーへの出展対応

・移住者インタビュー記事の作成

・村内求人インタビュー記事の作成

など

業務は多岐にわたりますが、最初からすべてをお任せするわけではありません。それぞれの業務の中からやってみたい業務について希望を聞かせていただいたうえで、できることから少しずつ経験を積み、徐々に仕事を覚えていただければ大丈夫です!

もちろん、窓口対応や事務作業の経験、WebやSNSの運用スキル、文章を書くことが得意など、これまで培ってきた経験やスキルがあれば、それを生かして活躍の幅を広げることができます。

また、少人数で運営しているからこそ、一人ひとりのアイデアや提案を大切にしています。「こういうことを取り入れたら、もっと地域の人や移住希望者のためになるのではないか」「こんな取り組みを始めてみたい」といった前向きな声を、ぜひ聞かせてください。

SONI MURABITO TOURの様子
SONI MURABITO TOURの様子
移住フェア出展時の移住相談の様子
移住フェア出展時の移住相談の様子

地域とともに歩む

現在、人口約1,200人の奈良県曽爾村。SONI SUMMITは、2032年に人口1,000人を維持できる村を目指し、日々活動しています。

しかし、その実現はSONI SUMMITだけの力で成し遂げられるものではありません。村民の皆さんや地域の事業者、先輩移住者の方々など、たくさんの人の協力があってこそ、一歩ずつ前に進めることができると考えています。

例えば、求人情報の発掘。移住を考えていても「仕事が見つからない」という理由で一歩を踏み出せない方も少なくありません。一方で、村内には人手を必要としている事業者が多くいるのも事実です。移住希望者が思い描く暮らしや働き方を地域の事業者へ伝え、お互いにとってよい出会いになるよう橋渡しをすることも、SONI SUMMITの大切な役割です。地域の事業者が新しい仲間を温かく迎えようとしてくださるからこそ、ここでもまた新しい出会いが生まれています。

そして、新しく曽爾村で暮らし始めた人を支えてくれるのは、先輩移住者を含めた村民の皆さんの存在です。「困ったことがあれば声をかけてね」と気軽に話しかけてもらえたり、地域の行事に誘ってもらえたり。そんな日常の何気ないやり取りが、新しい暮らしの安心につながっています。

SONI SUMMITが目指しているのは、単に移住者を増やすことではありません。移住した人も、もともと暮らしている人も、「ここで暮らしてよかった」と思える村をつくることです。

村民の皆さんや村内事業者と一緒に、曽爾村のこれからを少しずつ創っていく。そんな想いに共感し、誰かの"ふつう"の暮らしに寄り添ってくれる仲間をお待ちしています。

「ちょっと面白そう」「やってみたい」と感じた方は、まずはメッセージをお待ちしています♪ 取材・文:(一社)SONI SUMMIT (曽爾村役場からの業務委託)

曽爾村役場職員さんとの打ち合わせの様子
曽爾村役場職員さんとの打ち合わせの様子
地域住民交流会の様子
地域住民交流会の様子

このプロジェクトの地域

奈良県

曽爾村

人口 0.11万人

曽爾村

奈良県曽爾村移住定住相談窓口が紹介する曽爾村ってこんなところ!

曽爾村は、奈良県の東北端に位置する、人口1,200人弱の小さな村です。

山に囲まれ自然豊かな環境でありながら、商業施設が充実している隣町まで車で30分、大阪には車で1時間半でアクセスがで き、「曽爾高原」をはじめとする観光資源を求めて年間約40万人の観光客が訪れる、中山間地域のなかでも特に好条件がそろっている地域です。

「日本で最も美しい村」連合に加盟しており、初夏に舞う蛍や、満点の星空、金色に輝くススキの大海原など、豊かな自然が織りなす圧巻の風景が、日々の暮らしを彩ります。

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