自分たちの住む須崎市を自分たちで楽しく!想いをカタチにする『すさきビジネスプランコンテスト』
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公開日:2021/03/18
終了日:2021/03/31

自分たちの住む須崎市を自分たちで楽しく!想いをカタチにする『すさきビジネスプランコンテスト』

『すさきビジネスプランコンテスト』は、地域で何かを実現してみたい方のアイデアやノウハウを広く募り、創発する地域作りを目的として実施しています。
過疎化や空き家・空き店舗、担い手不足などの課題解決や地域資源を活用する新たなアイデアや、地域を元気にしてくれる創造的な人材を毎年1回、コンテストという形で募集をしています。
これまでに4回開催しましたが、県内外問わず、様々な人たちが応募してくれました。
今後も須崎市に「あったらいいな」というプランを実現していくために、様々な機関や団体と協力し形にしていく予定です。
そんな『すさきビジネスプランコンテスト』をさらに盛り上げてくださる方をお待ちしています!

「何もない」から「何でもできる」に。須崎市の新しい価値を創出

人口約2万3千人の須崎市は、高知県内の西部において中心的な役割を担う町でした。しかし時代の流れに抗うことができず、全国各地の地方と同じように中心商店街は空き店舗や空き家が目立ち、さらには高速道路の開通によって「素通りの街」と呼ばれるようになりました。

そんな状況をどうにかしようと立ち上がったのが、地域内の有志で結成された『鍋焼きラーメンプロジェクトX』。今やB級グルメとしても全国的な人気を誇る、鍋焼きラーメンはここから始まりました。

その後、数年経ち、多くの住民から聞かれるようになった声。
「須崎にはなんちゃあない(何もない)」。
悲観的で投げやりなこの言葉に奮起するかのように、その当時20代、30代だった地域住民が自発的に動き出しました。

地域人材の育成塾が始まり、移住定住支援を行う『暮らすさき』が設立され、地元内外の女性が中心となった『すさき女子』が活動を開始、アート事業の『現代地方譚』も始まりました。

その後、浦ノ内地区の『りぐる浦ノ内』、吾桑地区の『Bokkent』と次々に地域団体が立ち上がりました。そして、10代の高校生世代も取り組みをスタートするなど、地域内で変化がみられるようになりました。

裏方として、その下支えをしてくれているのは市役所の職員たちです。

誰に頼まれたわけでもなく、いつの間にか須崎市には行政も民間も関係なく、『鍋焼きラーメンプロジェクトX』の後を追うかのように「自分たちで自分たちの住むまちを楽しくしよう」と考え、行動する人たちが増えていきました。

現在では、これまで活動してきたメンバーもそれぞれ家庭環境や仕事が変わり、地域への関わり方も変わりつつある中、新たな世代の活躍を期待しています。

そんな人たちを発掘するためにも、ビジネスプランコンテストとして地域内外の関わりを増やし、須崎市をもっと盛り上げていきたいと考えています。

四国女子会の様子

四国女子会の様子

すさき七夕かざりの様子

すさき七夕かざりの様子

地域に関わりながら新たな価値を一緒に生み出したい!

▼プロジェクトを通じて出会いたい方はこんな方です

・地域の活動に自分の経験やスキルを活かしてみたい方
・地域との関りを持ちながら、自分のアイデアを形にしたい方
・須崎市の活動の興味があり、加わってみたいと思う方
・須崎市で活動している人たちと一緒に何かしてみたい方

りぐる浦ノ内のイベント『鯛伊食祭(たいいくさい)』の様子

りぐる浦ノ内のイベント『鯛伊食祭(たいいくさい)』の様子

現代地方譚(アーティスト イン レジデンス須崎)の様子

現代地方譚(アーティスト イン レジデンス須崎)の様子

プロジェクトの経過レポート
2021/03/18
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【開催レポート】
2021年3月7日(日)、第4回目の『すさきビジネスプランコンテスト』が開催されました。
4組のファイナリストと約80名の観客・応援団のおかげで、今年も個性豊かなプランとともに新たな繋がりが生まれる場となりました。

そもそものところから振り返ると、この事業のモデルとなったのは、島根県江津市で行われている『Go-Con』でした。発表者の熱意や想いに応えるかのように響く、地域の人たちの声援や拍手。
会場が一体になった力強くも温かい雰囲気に圧倒されたのを今でも覚えています。

視察の後、「須崎市でもビジネスプランコンテストを!」と、当時の担当者や須崎市役所の職員等が実現に向け動き出し、2017年に初開催。
現在は、須崎市主催、すさき女子共催、そして、江津市に行く機会をくれた尾野寛明さん監修の体制で運営をしています。

監修を務める尾野さんは『Go-Con』の導入者でもあり、全国各地の地域づくりや人づくりの育成・創出に関わっている、いわばスペシャリスト。
実はAERAの「日本を立て直す100人」に選出されていたり、大学の非常勤講師をしていたり、とすごい経歴の持ち主なのですが、そんなことを微塵も感じさせないほど親しみやすく、どんな意見も拾い上げてくれる懐の広い方です。
ひょんなことから須崎市に訪れた尾野さんは、ありがたいことに何だかんだ今日までしぶとく付き合ってくれています。

さて、話をビジネスプランコンテスト(以下、ビジコン)に戻します。
今年度の大きな特徴は、ファイナリストが全員須崎市在住者。そのため、より身近な地域の課題や今ある資源に目を向けたプランが発表されました。

困っている人を笑顔にしたい、地域の人の生きがいを作りたい、須崎市を戻ってきたい町にしたい、地域にある素晴らしいものを知ってほしい。
プランの背景にあるそれぞれの想いを強く感じる場面も多々ありました。
そんな数々の声は、会場に来ている人たちの心にも届いたのではないでしょうか。

本来なら、課題も解決策も異なるプランを同じように比較するのは、非常に心苦しいのですがビジコンは性質上、どうしても順位が付いてしまいます。最終発表会のギリギリまで内容を練り直し、発表原稿を悩みながら作り、プレゼンの練習を繰り返し行ってきた、ファイナリスト渾身のプランが「評価」をされてしまう場とも言えます。

この「評価」という部分を切り取ってみます。
ビジネスという観点で見ると実現性や収益性、事業の継続性なども、もちろん重要な要素となります。

これらを踏まえつつも、須崎市のビジコンにおいて特に大切にしているのは「地域の人が新しい一歩を踏み出せる」こと。

何故かというと、新しい何かを生み出し、実際に走り出すまでに一番障害になるのは、誰かから批判を受けたり、否定されたりする心ない声だからです。

そうではなく「こうしたらいいよ」「こんな人がいるから紹介するよ」「一緒にやろう」と地域が応援する、手を差し伸べる環境を育んでいく。これは、ビジコンを通じて叶えたいことのひとつでもあり、これまで様々な活動をしてきた団体や個人がいる須崎市だからこそ、当たり前の風土として根付いていくと、私たちは信じています。

それらを裏付けるかのように、回数を重ねるごとにファイナリスト同士だけでなく、会場のお客様との交流も生まれていく様子を目にします。
まだまだかもしれませんが、小さくとも確実に輪が広がりつつあるのを実感し、段々と「須崎市らしい」ビジコンの形が出来上がっているようにも感じています。

最終発表会という誰もが足を運べる場を設けているのは、プランや想いに共感してくれる人を増やしたい、ファイナリストのこれからを地域で見守ってほしい、ビジコンのあとも応援してほしい、運営のそんな思いからです。
(そんな場を作るために、多忙にもかかわらず最初から最後まで下支えしてくれている、須崎市役所 元気創造課の有澤さんをはじめとする職員さんがいてくれることも感謝してもしきれません)

約4年間にわたり、ビジコンを滞りなく運営・開催できたのは、紛れもなく地域の方々の支援のおかげです。

なかなか表には出てきませんが、運営をしていくうえで地域の方に「何のために、どんなことをして、どういうものが地域にもたらされるのか」、そんな風に通訳してくれる人たちがいます。

忘れてはいけない立役者はもうひとり。ビジコンに欠かせない司会を毎年お願いしている大美光代さん。
日頃、香川県高松市で中間支援組織『わがこと』の代表理事として、地域のあれこれに関わっています。
だからこそ、ファイナリストに寄り添った司会進行が出来ているんだ、と勝手に納得しています。

こうして振り返ってみると、ビジコンは応募者も審査員も含め地域内外問わず、色々な職種、年齢、立場の人たちとともに創り上げてきたのだと、改めて気づかされます。

ビジコンは通過点であり、ひとつの手段にしか過ぎません。
ビジコンで優勝したから、何もかもが上手く進んでいくわけでもありません。

私が考えるビジコンとは、自分の半径数メートル以内にある「日常」を少し変えたいと思っている人たちにとっての、背中を押すきっかけです。

無謀だと笑われるかもしれないチャレンジも、突拍子もないアイデアも、まだまだ未完成なプランも、もしかしたら実現してしまうかもしれないきっかけがある須崎市。これからますます面白くなりそうな、少し先の未来を心待ちにしているのは、私だけじゃないはずです。
(寄稿:すさき女子・上野)

2021/03/18
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2021年3月7日(日)に『すさきビジネスプランコンテスト』が開催されました!

ファイナリストは全員、須崎市在住者。

・「花を活かした美の里づくりと蜂蜜事業」
・「超小型モビリティの活用について」
・「あなたのアイデアがメニューに反映されるかも!ジビエキッチンカー」
・「すさきカレーらぼらとりー」

地域課題の解決や地域資源を活用したプランが発表され、「花を活かした美の里づくりと蜂蜜事業」が最優秀賞を受賞しました。

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須崎市
有澤 聡明が紹介する須崎市ってこんなところ!

アートで町にプライドを作る。
B級グルメの鍋焼きラーメンで観光客をおもてなし。
七夕にみんなで藁馬を編んで無病息災を願う。
ご当地キャラしんじょう君とファンのみんなとまちづくり。
20万匹の名無しのカンパチを救いたい。

一人一人の想いやチャレンジが少しずつ町を明るく変えています。
一緒に須崎市を楽しみませんか。

有澤 聡明
須崎市役所
1978年生まれ。2004年須崎市役所入庁。元気創造課元気創造係係長。 ご当地キャラクターによるシティプロモーションや移住促進、ふるさと納税、空き家活用、集落支援、地域おこし協力隊、地産外商、起業支援を担当。 アーティスト・イン・レジデンスなどの文化創造から地域資源の掘り起こしやビジネスプランコンテストもやってます!
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