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- “禅のある暮らし”で自分を見つめ直す。日常から離れた禅道場を体験しませんか?
「禅」とは、ものごとへの執着や雑念を手放し、心が何ごとにも揺るがされず清く澄んだ状態であること。
京都府長岡京市に、僧侶と共に暮らしながら、そんな禅の教えを学べる場所があります。
長岡禅塾は、1939年に岩井商店(のちの総合商社「双日」の前身となる会社)の創業者でもある岩井勝次郎の遺志を継ぎ設立された禅道場。
「肚が座る(はらがすわる)」という表現がありますが、禅の修行を通じて肚を練り上げ、社会に出ても動揺せずに活躍できる若者を育てたいという願いが込められています。
竹林に囲まれる五千坪を超える広大な敷地には、四季が織りなす荘厳な景色が広がっていて、生活の中で、その美しさに心を日々揺さぶられます。
風の音や虫の声、中庭から見る月や星の輝き、部屋に満ちる御香の香り、禅堂の寒さや廊下の冷たさ、素朴な食事。
ここにいるだけで、五感が研ぎ澄まされる。
余計なものが削ぎ落とされ、自分の足元に何があるのか、見えてくる感覚です。
日々膨大なタスクや情報に追われるいま、喧騒から離れて、足元の生活に向き合う禅ある暮らしを体験してみるのはいかがでしょうか。
※今回は、学生もしくは大学・大学院などを目指す方限定の募集となります。
長岡禅塾での暮らし 〜坐禅、食事づくり、そして丁寧な掃除〜
ここからは2022年秋に入塾した細原直人さん(26)に、一日の過ごし方や滞在を経て感じた変化などを紹介してもらいます。禅のある暮らしを実践中の細原さんからは、どのような景色が見えているのでしょうか。
〜〜〜
こんにちは、細原直人と申します。
長岡禅塾に住み込みながら京都大学に通う4回生です。
入塾から1年と少しが経ちましたが、今も(今だからこそ?)この暮らしを「他の何事にも替えられない贅沢な時間」だと感じています。まずは、具体的にどのような一日を過ごしているのかを紹介します。
夕食当番のあるなしによっても変わりますが、主に以下のスケジュールで毎日を過ごしています。
5:00〜6:00:お経、坐禅
6:00〜6:30:掃除
6:30〜7:00:朝食
7:00〜9:00:掃除(作務)
9:00〜15:00:自由時間(学校へ)
15:00〜17:30:掃除(作務)、夕食準備(当番の場合)
17:30〜18:00:夕食
20:00〜21:00:坐禅
禅塾では、掃除の時間が何よりも大事にされています。箒がけや雑巾がけ、草むしり、枯山水の手入れなど、時間と手間ひまをかけて隅々まできれいにします。
入塾した当初は「ここまでやるのか」と驚きましたし、長時間の掃除の意味をなかなか見出せずにつらく感じた時期もありましたが、今はこの一つひとつの作業が自分の足元を見つめる時間なのだと感じられるようになりました。
庭に落ちた紅葉を掃いていくと、その下に美しい苔の絨毯が現れ、その緑と紅葉のコラボレーションの美しさに気づかされます。
土を耕したり肥料を入れたりといった畑仕事をすることもありますし、竹を切って箒を作ることもあります。とにかくどんな道具も大事にし、暮らしにおけるすべてを無駄にしない精神が貫かれています。
座禅。朝日が美し差し込む禅堂。
掃除。苔の美しさを感じながら、自分の足元を見つめる大切な時間。
禅塾の暮らしで得たもの、変わったこと
具体的に禅塾での生活を経て自分の何が変わったのか、何を得たのかを説明するのはとても難しいのですが、ひとつ挙げるとしたら「心の落ち着きを感じられるようになった」ことでしょうか。
坐禅を毎日していると、ひと呼吸が長く深くなります。その影響からか、どんな場面でもあまり動じなくなったのが、自分で感じる変化です。
心が落ち着くことで、他人に対する悪い感情も薄れてきたように思います。人を見下したり相手の欠点に目を向けたりするような負の感情が減りました。
私自身、自分のそういう部分を変えたいとずっと思っていました。「今の自分を変えたい」という強い気持ちのある人は、ここに来るといい生活ができるんじゃないかなと思います。
また、禅には「脚下照顧」という言葉があります。これは「自分の足元の基本的な部分、たとえば草履や靴をちゃんときれいに並べるところから禅の生活は始まる」というようなことです。日々の細かい所作をていねいに、きれいに行うこと。それも、禅塾での生活で自然と身についたことのひとつかもしれません。
実は私自身、入塾したときは「とりあえず2週間(の滞在)くらいかな」と思っていました。それが1カ月に延び、2カ月に延び、気づけば1年が経ってしまいました。日常生活ではなかなか到達できない内面的な静けさは、ここで過ごしたからこそ得られたものだと感じています。
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細原さんのように長期で住み込み、修行を続けることでしか見えないものも、もちろんありますが、「禅の世界に少しでも触れてみたい」「日常から離れて心の落ち着きを感じたい」「じっくりと生活に向き合いたい」という人には短期滞在(ショートステイ)という道もあります。
長岡禅塾には、日本人の学生のみならず、世界中の留学生・研究生が生活してきました。
ほかの塾生との交流や、老師との会話など、禅塾を起点に生まれる人とのつながりも魅力のひとつ。
また、古都・京都に身を置き毎日を過ごすことで、観光地ではない京都の姿に触れることもできるかもしれません。
人生をやり直してみたいとか、考え直してみたいとか
ここでゆったりとした時間を持ちたいという方には、何も束縛がありませんので、適していると思います。
ひと呼吸置いて人生を見つめ直すために、禅の教えに触れ、今の日常から離れた生活を送ってみませんか。
窓から立派な禅堂が見える、個人部屋。
『同じ釜の飯を食う』禅塾での出会いから生まれる、人とのつながりも魅力
所要時間:14日間 (長期滞在も受付可能)
費用:クリーニング代2千円のみ
最小催行人数:1 人
集合場所:長岡禅塾
解散場所:長岡禅塾
■■ 禅塾 短期滞在(ショートステイ募集)■■
⚫︎1日の流れ:文中の「長岡禅塾での暮らし」に準ずる(仕事・学業により、スケジュールは相談可能)
⚫︎対象:学生(大学、大学院、専門学校などを目指す方も、参加可能)
⚫︎滞在日数:14日間(期間延長可能)
⚫︎費用:クリーニング代2千円のみ
⚫︎問い合わせ先:スマウト の「興味ある」「応募したい」から、問い合わせください
⚫︎選考:書類(SMOUTよりお問い合わせいただきましたら、詳細な書類をお送りします)
適宜面接(オンライン可)
⚫︎長岡禅塾WEBサイト: https://wp.me/PabNp5-5Qu
⚫︎長岡禅塾紹介動画: https://www.youtube.com/watch?v=M4dkxFMX7lY
※長期滞在も同時に受付けております。お気軽にお問い合わせください。
この記事を読んで禅に興味を持ってくださった方と、禅塾で生活を共にできる日を楽しみにお待ちしています。
図書室
長岡禅塾には、日中開放されている図書室があります。
宗教・哲学・文学まで。
様々な本を読むことができます。
研究に没頭したい・論文を書かないといけない学生さんには、最適な環境だと思います。
座禅
禅塾の1日の始まりは、禅道での座禅で始まります。
今ここにいる自分自身に意識を向け、日常の情報・感情から離れ、呼吸を整えていきます。
座禅の時は丹田呼吸というものを行います。
人体はいわば気球のようなもので、
丹田呼吸を繰り返しているうちに
「気」が体内に充満して「気」力が充実してきます。
その証拠にそれまで弱弱しかった塾生たちの声も
腹部(丹田)から押し出されて太く力強くなっていきます。
このように身心が活き活きとしていきます。
それだけではなく、「気」力が充実すると外の景色が違って見えることさえあります。
休日の作務
禅塾の日曜日の朝は、しっかり作務を行います。
庭の木々の刈り込みだったり、竹林の柵を作ったり、畑作業をしたり。作務の内容は様々。
季節が良い休日は、作務の後に竹林で野点をすることも。
普段の生活では、あまり体験することのない経験ができます。
長岡禅塾では、14日の学生のショートステイを受け入れています
にユーザー登録して もっと活用しよう!無料
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- 気になった地域の人に直接チャットすることができる
長岡禅塾があるのは、京都駅からJRで10分、京都中心部の河原町駅から阪急電車で13分。
大阪や京都の大都市にすぐアクセスできる利便性を備えながら、
西山連峰をはじめとした四季折々の自然を感じられる街です。
コンビニも飲食店もある駅前から、少し離れるだけで田園風景が広がり、のんびりとした時間が流れています。
かつて都があったことから歴史資源も豊かで、落ち着いた古都の雰囲気も楽しめます。
駅から徒歩10分。
長岡京には、学問の神様として有名な菅原道真公をお祀りしている長岡天満宮があります。
その大鳥居をくぐると、ハッとするほど美しい八条ヶ池の景色が目に飛び込んできます。
参道を歩くと、池のほとりにひっそり佇むのが、長岡禅塾です。
長岡禅塾には、日本人の学生のみならず、世界中の留学生・研究生が生活してきました。
禅の生活を通して、自分を見つめ直しながら、新たな視点や変化を得ることができる環境です。
長岡禅塾卒塾生。
現在は(株)大阪教育研究所取締役(エグゼクティブフェロー)
親学アドバイザー、スピリチャルライフコーチ、ヒーラー
心のあり方を究明することをライフワークとしている。
20歳の頃に長岡禅塾の門をたたき、それ以来40年を超える御縁で結ばれる。
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