現役隊員のロールモデル! 地域おこし協力隊OBが目指す、新しい林業のカタチ。

読みもの

公開日:2024/12/26 00:35

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「興味ある」が押されました!

2024/12/26

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東京の大学を卒業後、外資系IT企業に就職しシンガポールで生活していた吉田さん。2018年に、以前から関心を寄せていた自伐型林業を始めるため宿毛市の林業地域おこし協力隊一期生として移住されました。今回は、そんな吉田さんの現在の活動に触れながら、宿毛市の林業についてご紹介していきます!

■プロフィール ・お名前 :吉田 淳之助(よしだ じゅんのすけ)さん ・移住時期:2018年4月 ・出身地 :東京都練馬区

\宿毛市地域おこし協力隊OBの吉田さんにお話を伺いました/

■そもそも、「自伐型林業」とはどのような林業のことを言うのですか…? 自伐型林業とは、山に適度に木を残しながら伐採をする持続可能な林業のことを言います。大型の機械を使う大規模林業と違い、個人または少人数のグループで小型の機械を使い、自ら山に道を作り、木を伐り、運び出します。そのため、山を傷つけることはありません。一度にたくさん伐らずに伐り時の木だけを選んで伐るというスタイルなので、長期的に経営を続けることができます。 この「伐り時の木を選んで伐る」というのが特徴で、収益性を高めるためには木を太らせる必要があります。毎日手入れが必要な農業などとは違って、林業の場合は放っておいても木が枯れることはありません。適度に間伐をし、残した木を太らせる。そして、しっかり収益性を高めて適したタイミングで伐る。これが自伐型林業です。 今はまさに「木を太らせる」フェーズにいるので、そのための作業道の敷設や間伐が主な作業になっていますね。

■そうなると、自伐型林業をされている方は今どのように収入を得ているのですか? 作業道1メートルや間伐1ヘクタールにつき、補助金が支給されるような仕組みになっているので、「木を太らせる」フェーズでも収入を得ることができます。この補助金と、伐採した木の売上で年間の生計を回すようなイメージですね。 私の場合は自伐型林業を主業としながら、副業として土木施工や営業事務支援の業務委託も請けていて、自分のこれまで培ってきたスキルを活かしつつ様々な仕事を組み合わせています。晴れた日は朝から山で作業し、雨の日は事務作業など、その他に単発で伐採の仕事を依頼されることもあります。林業一本でも生活は成り立つと思いますが、私は日によって働き方を変えながらいろいろな仕事を組み合わせて働いています。 林業は年間を通じて安定した需要がある産業で、長期的かつ持続的な経営が可能です。担い手が少ない分、とても需要が高い仕事ですよ。

■移住7年目の吉田さんから見た、宿毛市の林業の特徴を教えてください! 宿毛市は自我型林業を推奨していて、市の支援もあります。作業に必要な重機などのレンタルを補助してくれたり、私たちのような個人で活動している小規模林家と山の所有者を繋いでくれたり、市のバックアップがあってこそだと実感しています。 また、先ほど林業といろいろな仕事を組み合わせていると言いましたが、これも宿毛市の特徴だと思います。自伐型林業一本という人もいますが、市内には兼業している林家が多いです。農業、漁業、狩猟、木材の加工・販売、地域活動など、さまざま仕事を組み合わせながら柔軟な働き方をしている人が多いですね。 現在、市内に林業の地域おこし協力隊OBは6名いますが、卒業後にそれぞれが自分の道を見つけて市に定着している点も特徴です。

■最後に、今後の目標を教えてください! 今後、市内の自伐型林家の組織をつくることができたら良いなと思っています。基本的に自伐型林業は個人や少人数で作業しますが、必要なときに集まったり、大規模林業には向かないような仕事を引っ張ってきたり、そんなことが組織でできたら良いなといろいろ構想を練っているところです。ただ、完全に組織化はしたくはなくて、良い意味でゆるい繋がりを保ちつつ個々が自分のリズムで活動できることが一番の理想だなと思っています。

作業風景(木の伐採)
作業風景(木の伐採)

\吉田さんの話をもう少し詳しく聞きたい!宿毛市の協力隊や林業が気になるという方へ/

オンラインカジュアル面談を実施中です! 少しでもご興味がありましたら、ぜひ「興味ある」ボタンを押してくださいね★

インタビュー中の吉田さんの様子
ぜひオンラインで気軽に話しましょう!

宿毛市

このプロジェクトの地域

高知県

宿毛市

人口 1.90万人

宿毛市が紹介する宿毛市ってこんなところ!

宿毛市は、人口約18,000人。 四国の西南地域に位置し、温暖な気候と豊かな自然に恵まれ、一年を通じてとても暮らしやすいところです!市の主な産業である農業は、この立地条件や気候を生かして、オクラやブロッコリーなどの露地栽培、土佐文旦や小夏などの特産果樹を展開してきました。 さらに近年は、ミョウガ、イチゴなどの施設園芸等の導入も推進しています。また、森林率84%を誇る市の山林は、銘木と名高い土佐ヒノキの一大産地であり、宿毛湾の沖合に浮かぶ沖の島の周辺には国内有数のダイビングスポットがあります!

このプロジェクトの作成者

四国西南端に位置する宿毛市は、1年を通して温暖な気候で過ごしやすく山、川、海、島が揃う自然豊かな街です。 自然の中でのサイクリングや、川遊び、透明度の高い海でのスキューバダイビングなどのアクティビティを楽しむこともできます。