わずか一世帯…雪深い集落『市野々』で　～静寂の中で心が熱くなる体験を～

糸魚川市は今、人口がどんどん減り続けています。 宿泊する糸魚川市の「市野々」という集落は、 農業法人がその景観の保持を利益度外視で行っており、集落独自の文化や土地を守っています。

今回のプロジェクトでは、そんな糸魚川のたった1世帯が暮らす集落を守るため、 人口が減り続けている中でも、そこに本気で向き合う運営スタッフ、そして関係者の方の想いや暮らし、そんな姿に触れてもらい、彼らが守ろうとしている美しさを体験することで、何か大切なことを思い出す、または気づく経験を提供できると考えています。

実際今回の主催者が、そんな糸魚川で暮らす人達、活動する人達の想いを知り、糸魚川での活動を始めた1人でした。 以前に勤めていたベンチャー企業を退職した後に糸魚川を訪れ、 そこで生活し「自分のやりたい」を素直に表現する人達と触れ合う中で、 自分の中にある大切な感情を思い出すきっかけになりました。 ぜひ、そんな体験を皆さんにも提供できたらと思い、今回の企画に至りました。

何もない、だけど溢れ出す想いがたくさんあるこの場所で。 今までの自分と、これからの自分の「何か」をつかんでもらいたい。

自分の暮らし、人生を考える時に、住む場所や人との関わりは大切ですよね。 これからの自分の人生をどう生きていくのか。 紛れもなく自分自身で選び、決断していくことになります。

私自身、昨年の夏に糸魚川へ移住しました。 私だけでなく家族の人生も大きく変わる移住は、簡単に決められることではありませんでした。 今までの自分の人生、これからの自分や家族の人生、糸魚川という土地での生活のこと。 何年もかけて考え、悩み、ようやく移住するということを決断しました。

私が移住を考える中で大切にしたいと思っていたことは、 自分が「何をしたいか」はもちろんですが、それだけではなく「自分はどう生きたいか、どうありたいのか」でした。 正直、今は日々の暮らしがあっという間に過ぎていき、まだまだその境地には立っていないとは思います。 それでもここでの暮らしは、様々な想いを持った方達との出逢いや、糸魚川にいるからこそ出逢う、向き合うべき大切な問いがあることで、「自分はどう生きたいのか」を常に考えさせてもらっているような気がします。

まずはここ糸魚川で、自分の人生を見つめてみてください。 糸魚川に足を運び、集落での体験や想いを持った方達と出逢うことで、何かしらの形で自分の心が動き出す「きっかけ」にしてもらえたら嬉しいです。

糸魚川市移住コーディネーター