あいちの山里 設楽町の先輩移住者 二拠点生活ストーリー

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公開日:2025/04/15 02:36

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「あいちの山里」とは、岡崎市(額田地区)、豊田市(旭、足助、稲武、小原、下山、藤岡の各地区)、新城市、設楽町、東栄町、豊根村の6つの市町村にまたがる山村地域の総称です。豊かな自然ときれいな星空、さまざまな活動が活発なこのエリアの魅力です。  今回は、したらワークス協同組合事務局長 清水貴裕さんにインタビューしました。  清水貴裕さんは27年前に京都府から愛知県に移住し、現在は設楽町と豊川市で二拠点生活を送りながら、「したらワークス協同組合」の事務局長を務めています。組合は、地域生活を目指す人々に安定した仕事を提供するため、愛知県初の特定地域づくり事業協同組合として設立されました。マルチワーカーという仕組みで複数の仕事を体験しながら移住後の生活安定をサポート。自身の移住と起業経験を活かし、人と地域の縁づくりや、若者が交流できる場の整備にも力を入れています。

設楽町発「マルチワーカー」で支える山村移住生活

――まず、清水さんの現在の活動や移住のきっかけについて教えていただけますか? 清水:私は京都府出身で、27年前に愛知県へ移住しました。現在は設楽町と豊川市の2拠点で生活しています。もともとは水源地に興味があって、設楽町には3つもの川の水源地があり、そこに惹かれてこの場所に来ました。特に名倉地区の美しい水田景観には大変魅了されましたね。

――現在事務局を務める「したらワークス協同組合」について教えてください。 清水:「したらワークス協同組合」は、愛知県初の特定地域づくり事業協同組合として 2022年に設立しました。山村や過疎地域に移住したいという方が、安定した生活をしながら地域になじんでいけるよう、人材派遣を通じて仕事を提供しています。最大の特徴は「マルチワーカー」という働き方で、組合の正会員として複数の仕事に携わりながら、自分らしいライフスタイルを見つけていける仕組みになっています。

――マルチワーカーとしての働き方とは具体的にどのようなものでしょうか? 清水:マルチワーカーというのは、年間を通じて複数の企業や事業所に派遣される形で、安定した収入を得ながら地域に馴染んでいく働き方です。例えば、農業や林業をしたいという移住希望者が多くいらっしゃいますが、収入が安定するまで時間がかかるので、当組合を利用して安定した収入を得ながら将来的な夢を叶える方が多いです。実際に組合を卒業し、地元企業への就職や農業を始めた方もいらっしゃいます。

――どのような企業がマルチワーカーの受け入れ先となっていますか? 清水:現在、10社が組合員として参加しており、地元のキャンプ場、ゴルフ場、公共施設、飲食店など幅広い業種で受け入れを行っています。例えば、冬場は公共施設やキャンプ場の運営を手伝い、他の季節には農作業や林業などに携わるなど、季節に応じた柔軟な働き方ができます。

――移住を促進するために大切にされていることはありますか? 清水:やはり移住には「縁」が非常に重要だと思います。私自身も京都から移住した際、地元の人たちとの出会いや関係性が生活を根付かせるきっかけになりました。したらワークス協同組合も派遣業務を目的とするのではなく、移住者が地域の人々と出会い、自分のやりたいことを見つける場所になることを目指しています。また、組合の拠点である旧田峯小学校は、若者の活動拠点にもなっていて、地域と交流しやすい環境づくりを心掛けています。

――最後に、清水さん自身の経験が今の活動にどのように影響していますか? 清水:私は元高校教師で、愛知県に移住後、デザイン会社を起業した経験もあります。その経験を活かし、起業を目指す方へのアドバイスもしています。自ら移住を経験し、起業もした立場から、移住希望者が地域で自分らしい働き方を見つけられるようにサポートしていきたいですね。

このプロジェクトの地域

愛知県

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人口 745.56万人

愛知県

愛知県庁が紹介する愛知県ってこんなところ!

日本列島のまんなかに位置する“愛知県” は、自動車産業をはじめとしたモノづくりが有名ですが、実は、山里や離島など豊かな自然に恵まれたところなんです。 愛知県の東に位置する三河山間地域には、さまざまな伝統を育んできた山里があり、知多半島と渥美半島に抱かれた三河湾のほぼ真ん中には、3つの個性的な離島があります。

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愛知県にはあなたが想う田舎があります。愛知県は産業県としてイメージされる方が多い県ですが、都市地域から近い山間地や離島があります。ぜひ、あなたの知らない愛知県の魅力に触れてみませんか。