
【周南市のヒト】インタビューvol.1
公開日:2025/04/25 02:24
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2025/05/07周南市で活躍する人の思いや人柄を掘り下げて紹介する【周南市のヒト】インタビュー。
今回お話を伺ったのは、一般社団法人 磊ノ島(らいのしま)の代表を務める松田翔剛さんです。 2017年に東京から大津島に移住し、普段は空間デザインの仕事をしながら、島に息づく豊かな自然と文化を次の世代につなぐためのさまざまな取り組みを行っています。 そんな松田さんに、移住までの道のりや磊ノ島を立ち上げたきっかけなどをお聞きしました✍️
人口170人の離島を移住先に選んだ理由
Q.どうして離島を移住先に選ばれたのですか?
当時はまだ「地域創生」という言葉がそこまで浸透していなかった時代でしたが、地方が衰退していくのを黙って見ているわけにはいかないと、生きている責任みたいなものを感じていました。 次の世代に「あの時代は良かった、あの時代があったから今の日本があるんだ」と誇りに思ってもらいたい。デザインの仕事をするなかでそういう気持ちが強くなっていったのだと思います。
当時は、職場と家を往復する毎日で、自然と向き合う時間はありませんでした。 自然との距離感を取り戻し、日本文化を考えていきたい。そのためには環境をまるっきり変える必要がある。 だから、移住するなら離島がベストだと思っていました。 それに、昔から海が見える暮らしに憧れもあり、気候が温暖な西側に候補地を絞りました。そのうちの一つが大津島でした。 _________________
Q.大津島を移住先に選んだ決め手は何だったのですか?
東京のデザイン事務所で初めて担当した物件が旅館でした。 デザインするために宿のリサーチをしていたとき、大津島にある「小屋場 只只」の存在を知り、いつかこんな素敵な宿に泊まってみたいと思っていました。人生の最終目標として「自分で宿を開きたい」という想いもあったので、そういえば只只も離島にあったなと思い出して。 調べてみたらたまたま求人が出ていたので「これは絶対に呼ばれている!」と感じて(笑)。 実際に足を運んでみると、オーナーがとてもアツい方で、回天のことを涙ぐみながら語ってくださったり、石切場やガマの群生地を案内してくださったりと、記憶に残る1日を過ごしました。 すぐに内定をいただき、大津島で働くつもりだったのですが、なかなか仕事を辞めることができなくて、計画は白紙になってしまいました。 でも、東京に帰ってからも大津島のことが忘れられず、1年半経ってやっと移住にこぎつけました。


大津島に移住してみて
Q.実際に大津島に移住してどうでしたか?
不思議なことに移住したその日の夜、祭りの夢を見たんです。それで「祭りをつくり上げていくんだ!」と勝手な目標を立ててしまいました(笑)。 というのも、島に住んでいる人の8割が高齢者で、行事を存続させるのも困難な状態。初めて自治会の総会に参加したとき、「今年の夏祭りをするか否か多数決で決めよう」という話になりました。賛成したのは僕を含めて2人だけ。その瞬間に、今年の夏祭りは開催しないことが決まり、目の前で日本の文化が一つ消えたことに大きなショックを受けたんです。 島では自分たちのことは自分たちでやるというスタンスですが、それだけではどうしてもマンパワーが不足してしまう。何かをやろうとしたときには、島外の協力者をつなぐ受け皿が必要だと思い、磊ノ島の設立を思い立ちました。 _________________
Q.どのようにして地域に溶け込んでいったのですか?
大津島を存続させていくためには、島に息づく文化を守り伝えていくアーカイブ的な側面と、発展するために新しく何かをつくっていく側面の2つが必要だと思っていました。 でも、具体的に何をすれば良いか分からず、とにかくここに身を置いてみようと思って、地域の草刈りや行事などに積極的に参加しました。活動を通じて島内外の人とつながり、島の歴史や行事、文化を知り、たくさんのことを教わりました。 磊ノ島を立ち上げてからは「島食堂 ひなた」の再生、「周南市大津島ふれあいセンター」の指定管理業務、柑橘ブランド「SUDOMI」の開発など、少しずつ実積を積み重ねるうちに、思いに共感して「協力するよ」と言ってくださる方が増えていきました。


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周南市シティプロモーションスペシャルサイトへ https://www.shunancitypromotion.jp/matsuta2025/
このプロジェクトの地域

周南市
人口 13.35万人

周南市移住交流推進課が紹介する周南市ってこんなところ!
“ここから、こころつながる。周南市” 周南市は、山口県の東南部に位置する人口13万5千人のまちです。 北に中国山地、南に瀬戸内海を臨み、海岸線沿って大規模なコンビナートが広がっています。 また、市の総面積の7割近くを林野が占めており、本州で唯一のナベヅル渡来地があるなど、豊かな自然に囲まれているとても気持ちのいいまちです。
▼周南市に移住しませんか? https://www.city.shunan.lg.jp/soshiki/101/117375.html
このプロジェクトの作成者
“しゅうなんはじゅうなんだ”
周南市は、山口県のほぼ真ん中にある人口13万5千人のまちです。
市内に住む方に「周南市ってどんなまち?」とたずねてみると… 「出会う人、出会う人、みんなあったかくて、海もあれば山もあって『ちょうどいいまち』みんな自分のまちに愛着があって、ポジティブなエネルギーに溢れてる暮らしやすいまちだよ」という声も。
ほどよく田舎、ほどよく都会。海、山、川、街、暮らし方はあなた次第…!