
コラム:富山県高岡市の移住コンシェルジュ③ 移住して感じた、心のモヤモヤの正体
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2025/05/08タイから富山県高岡市に来て早2か月。海・山・川・食・路面電車・大型ショッピングモール・大仏など、日本の素晴らしさがコンパクトにギュッと詰まった町で、憧れのローカル移住ライフを楽しみながら、地域おこし協力隊・移住コンシェルジュとして「繋ぎ役」を担う人、和田です。 8年半の長きタイ駐在生活により、日本の作法を忘れ去ってしまいながら、そんな自分を温かく支えてくれる町のみなさんのやさしさに支えられて、今日も元気に楽しく生きております。 そんな素敵な町と人とを、たくさんの方とお繋ぎすることが私の使命です。
移住する前に知りたいのは、いい話よりもむしろマイナスな話
高岡に移住して2か月が過ぎました。 東京生まれ東京育ち、タイ駐在を経て高岡にたどり着き暮らしている私ですが、いつも、ついつい高岡市に移住して良かった話ばかりしてしまいます。
移住を考える方のことを思った時、私自身が移住する前どうだっただろう、と、ふと振り返りましたが、実は移住の良い話よりも、マイナスなことの方が気になっていたことを思い出したのです。
では実際に移住してみて、どんなマイナス面があるかと申しますと「なんとなく心がモヤモヤする」ことが増えます。これだとよくわからないので、少しそれを紐解いてお話させてください。


地元が恋しくなる
まずはシンプルにこれです。 東京出身の私は東京が恋しくなるわけですが、同じように別の地元を持つ方は、ご自身の地元が恋しくなる時があると思います。
人間関係が希薄で、ロボットのように生きていると感じていた東京生活が、まさかの恋しくなるという異常事態発生です。 正直これは、慣れ親しんだものが結局一番楽で落ち着いてしまうという現象なのだと思います。
つまりこれに関しては、高岡市が悪いことはひとつもないです。 ただ漠然と、東京に帰りたい、と思い始めると、まるで高岡市が何か悪いのではないかと錯覚してしまうという落とし穴がそこには存在します。


町の伝統や文化との繋がり方問題
人口が減少すると、その土地の伝統や文化を継承する、担い手が不足します。 そこへ移住者が現れると、当然その人に、土地の伝統や文化に関心を持ってもらえることが期待されます。
高岡でまだ2か月ちょっとしか過ごしていませんが、すでにたくさんの地域、伝統行事、産業、そして祭に関わらせていただきました。 それらは自分にとって素晴らしい経験で、高岡市に来てよかったことに分類されています。
しかしながら、地域や伝統を守る側の立場に立って考えるならば、最終的にはその地域や伝統の担い手の一人となってくれたら一番嬉しい、と思うのが当然の発想です。 つまりこれに関しても、高岡市が悪いことはひとつもないのですが、町の期待にどこまでも応えようとすると、本当に自分が移住して達成したかったことがぼやけてしまい、移住した当初の理想と現実にずれが出てしまう可能性が高くなります。
今移住について強く思うのは、移住先で自分が何を達成したいのかをはっきりさせ、ぶれないように持ち続けることが大切だということです。
そんなぶれない理想をしっかり持って高岡市と関わることで、自分なりの最も幸せな、最適な町との関わり方が分かってくるはずだと考えています。
こんなことを申してますが、実は今もどこか移住して心がモヤモヤフワフワしている真っ只中の私でございます。そんな私なりに、移住コンシェルジュとして、この先も私の移住体験や考えを引き続き赤裸々に語らせていただきながら、新しく移住されたいと思われる方に限りなく寄り添っていきたいと思います。

このプロジェクトの地域

高岡市
人口 16.13万人

富山県高岡市が紹介する高岡市ってこんなところ!
富山県高岡市が紹介する高岡市ってこんなところ! 高岡市は、本州のほぼ中央で日本海に面する富山県の北西部に位置し、深緑と清らかな水に包まれたとても自然豊かな地域です。 400年余りの歴史を持つ高岡には、工芸技術や祭礼、歴史的建造物が数多く継承されており、山町筋や金屋町、高岡大仏をはじめ、瑞龍寺、勝興寺や雨晴海岸、吉久の町並みなどの観光資源が点在しています。 <“たかおか”の魅力はこんなトコ!> *暮らし・・・程よい田舎で、ゆったり暮らす、安心して暮らす! *しごと・・・“たかおか”は、とても働きやすいまち! 伝統産業から工業系企業まで、ものづくりのまちならではの産業が集まっています。 また、女性の就業率も高く、待機児童がゼロのため、子育てと仕事の両立もできます。 企業へ就職したい方へ、さまざまな支援を行っています。
・歴史を肌で感じられ、 ・新緑と清らかな水に囲まれ、 ・美味しい味覚の楽しみもたくさん!
歴史や文化・自然の恵みがいっぱいのまち。 是非、一度、“たかおか”に来て見られ。

















