コラム:富山県高岡市の移住コンシェルジュ④ 文化創造都市・高岡に広がる悠久の歴史

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公開日:2025/05/16 09:40

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2025/05/18

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タイから富山県高岡市に来て早2か月。海・山・川・食・路面電車・大型ショッピングモール・大仏など、日本の素晴らしさがコンパクトにギュッと詰まった町で、憧れのローカル移住ライフを楽しみながら、地域おこし協力隊・移住コンシェルジュとして「繋ぎ役」を担う人、和田です。 8年半の長きタイ駐在生活により、日本の作法を忘れ去ってしまいながら、そんな自分を温かく支えてくれる町のみなさんのやさしさに支えられて、今日も元気に楽しく生きております。 そんな素敵な町と人とを、たくさんの方とお繋ぎすることが私の使命です。

高岡に住んで、歴史そのものの面白さに気付き始める

高岡市のマスコットキャラクター「家持くん」と「利長くん」はご存じでしょうか? おそらくご存じではなくとも、それが「大伴家持」と「前田利長」のキャラであることは、SMOUTをご覧になり高岡のコラムに辿り着かれた方ならご想像が付かれることと思います。

勉強嫌いな私は、当然歴史の成績も悪かったのですが、何故かお寺や神社など古いものが好きで、高岡という町がとても気に入っております。

そんな私も様々なイベント等に参加させて頂く中で、高岡の歴史について知り始め、この歳(42歳)になって初めて「歴史の面白さ」に目覚め始めました。

高岡市をPRするマスコットキャラクター「家持くん」
高岡市をPRするマスコットキャラクター「家持くん」
高岡市をPRするマスコットキャラクター「利長くん」
高岡市をPRするマスコットキャラクター「利長くん」

高岡の歴史は越中国府と高岡城、重伝建に高岡大仏どころじゃない

奈良時代、越中国府(奈良時代の富山県庁)が高岡市伏木に存在し、そこに5年間国守(現代の知事に相当)として赴任したのが、万葉集を編纂したとされている大伴家持。 その国守としての5年の間に、およそ220首もの和歌を万葉集に残していることから、高岡市は万葉ゆかりの地とされています。

そして、鉄壁の城と名高い高岡城を5か月で築いた、加賀藩前田家2代当主利長公は、高岡を開いてすぐに産業振興のために7人の鋳物師(いもじ)を招き、重伝建のひとつ金屋町に鋳物場を造り、高岡銅器の歴史はスタートしました。今も金屋町には、この7人の鋳物師(いもじ)の末裔の方が残り、伝統を支えています。

「家持くん」「利長くん」「金屋町」だけでも奥深過ぎる高岡の歴史ですが、

・加賀百万石を貯蔵する「御蔵」があり北前船が寄港していた重伝建のひとつ「吉久」 ・明治・大正・昭和の時代の彩を残す、重伝建のひとつ土蔵造りの町で有名な「山町筋」 ・昭和8年に高岡を訪れた与謝野晶子が「鎌倉大仏より一段と美男子」と称した高岡大仏

挙げればキリがありませんが、ここまでは非常に有名な高岡の歴史の一部です。

これ以外に、義経伝説や古墳まであるのが高岡の凄いところです。

日本100名城のひとつ、高岡城跡(高岡古城公園)
日本100名城のひとつ、高岡城跡(高岡古城公園)
今も利長公が招いた7人の鋳物師(いもじ)の末裔の方が残る金屋町
今も利長公が招いた7人の鋳物師(いもじ)の末裔の方が残る金屋町

義経伝説に古墳まである高岡の歴史遺産

北陸の観光地として有名な、その美しい景色を見に来られる方も多い「雨晴(あまはらし)海岸」。 ここ「雨晴海岸」には「義経岩」という大岩があり、源義経が奥州へ落ちのびる途中、にわか雨が晴れるのをこの岩の中で待ったという伝説から、地名「雨晴」の由来ともなっています。弁慶がこの巨岩を持ち上げてできたという伝説も残るこの「義経岩」、実際に中に入って義経の追体験をすることもできます。

富山県では、今から約3万年前の旧石器時代から人々が暮らしており、市内にある遺跡からは、ナイフ形石器等が出土していることから、原始の時代から高岡の地に人の暮らしがあったことを確認することができます。 また、古代に活躍した有力者のお墓である古墳ですが、高岡には多くの古墳が残されています。

「高岡市埋蔵文化財センター」というところでは、高岡での発掘調査によって出土した土器や勾玉などを管理しており、勾玉や奈良時代の魚形、そして弥生時代の麻ブレスレットを手作りできる体験教室も開催されています。

歴史を楽しむ、という時間の過ごし方は、非常にコスパが良く、その広がりは尽きるところがありません。 各時代の歴史と人々の営みを物語る、数多くの文化財が残された高岡は、歴史を思う存分に楽しめる、歴史好きには堪らない町であることが少しずつ解ってきました。

ぜひ高岡に来られた際には、よりディープな高岡の歴史を、実際に触れて感じていただけたら幸いです。

「雨晴」の地名の由来にもなっている「義経岩」
「雨晴」の地名の由来にもなっている「義経岩」
「高岡市埋蔵文化財センター」で手作りできる勾玉
「高岡市埋蔵文化財センター」で手作りできる勾玉

このプロジェクトの地域

富山県

高岡市

人口 16.13万人

高岡市

富山県高岡市が紹介する高岡市ってこんなところ!

富山県高岡市が紹介する高岡市ってこんなところ! 高岡市は、本州のほぼ中央で日本海に面する富山県の北西部に位置し、深緑と清らかな水に包まれたとても自然豊かな地域です。 400年余りの歴史を持つ高岡には、工芸技術や祭礼、歴史的建造物が数多く継承されており、山町筋や金屋町、高岡大仏をはじめ、瑞龍寺、勝興寺や雨晴海岸、吉久の町並みなどの観光資源が点在しています。 <“たかおか”の魅力はこんなトコ!> *暮らし・・・程よい田舎で、ゆったり暮らす、安心して暮らす! *しごと・・・“たかおか”は、とても働きやすいまち! 伝統産業から工業系企業まで、ものづくりのまちならではの産業が集まっています。 また、女性の就業率も高く、待機児童がゼロのため、子育てと仕事の両立もできます。 企業へ就職したい方へ、さまざまな支援を行っています。

・歴史を肌で感じられ、 ・新緑と清らかな水に囲まれ、 ・美味しい味覚の楽しみもたくさん!

歴史や文化・自然の恵みがいっぱいのまち。 是非、一度、“たかおか”に来て見られ。

このプロジェクトの作成者

プロフィール画像

 高岡市は、本州のほぼ中央で日本海に面する富山県の北西部に位置し、平成17年11月1日に旧高岡市、旧福岡町が合併し誕生しました。  市内の西側は山間地域で西山丘陵や二上山が連なり、北東側は富山湾、東側は庄川・小矢部川によって形成された良質な地下水を有する扇状地が広がるなど、深緑と清らかな水に包まれたとても自然豊かな地域です。日本の渚百選に選ばれた雨晴海岸からは、海越しに3000メートル級の立山連峰の大パノラマを見ることができます。

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