八ヶ岳の麓で、村の素材を活かしたクラフトビール開発を担う地域おこし協力隊を募集します！

村の目玉商品になるような特産品を、村内で生産したい。 村長の熱い想いから、クラフトビールづくりを目指すことが決まりました。 南牧村の人口は、2,700人ほど。レタス、白菜、キャベツなどの高原野菜を中心とした農業と、酪農が盛んです。標高が高いほど大きな豆が育つ花豆の甘納豆や煮豆も、特産品として人気があります。ただ、ほとんどが村の外へ加工依頼をしているのが現状です。

ビールづくりに関しては、村のなかに専門家がいるわけではなく、概要は決まっていません。 新しく入る協力隊は、その中心人物として、一からプロジェクトを立ち上げていくことになります。まだ事業計画も決まっていないため、任期の３年間で市場調査などを行い、どのような形でブルワリーをつくるか、製品化を実現できるのかを考えていただきます。 最終的には、役場と話し合って決めることになりますが、自由な発想でいろいろと提案していただきたいです。

有坂村長もさまざまなアイディアを温めています。 障がいのある方の就労支援・生活支援を行う共同作業所へホップ栽培や軽作業をお願いすることで、利用者の方のやる気や誇りにつながるのでは。 JRの野辺山駅舎をリニューアルして、カフェを併設したクラフトビール工場をつくれたら、地域の憩いの場に場にも観光の目玉にもなるかも。 村出身で活躍中のデザイナーさんがいらっしゃるので、その方にラベルのデザインをお願いしてみては。 村の特産品の花豆や、長芋なんかを副原料に入れたビールも面白いんじゃないか。 ビールができたら、村の飲食店でも取り扱ってもらって、宴会の一杯目はそのクラフトビールで乾杯しよう。

村の方々との関係を育みながら、村全体の人たちが関われるプロジェクトにしていきたいというのが村長の想いです。

ビールづくりの研修先は、近隣の佐久穂町にある、八千穂ブリューイング。 オーナーであり、醸造家の高岡さんは、長年に渡ってワインのプロモーション事業を手がけてきた方です。平日は都心でワイン事業の仕事をしていて、金土日の３日間で八千穂ブリューイングを営業しています。 採用された方は、高岡さんの指導のもと、ビールづくりを学んでいただきます。醸造作業だけでなく、醸造体験の担当、タップルームでの軽食調理や接客、機械トラブルへの対応、ホップ栽培など、運営にまつわるさまざまな経験をし、独立できる力を身につけていただきます。

ビールづくりの研修は週に２〜３回、1年間ほどの予定です。 週の残りの２～３日は、役場の職員についていろんな現場を見てみたり、地元の人が集まるレストランでも接客してもらうなど、地域とのつながりの土台づくりをしていただくことを想定しています。

豊かな自然を活かした王道クラフトビールもできれば、地元の高原野菜を副原料にしたビールもできる。ホップから挑戦してもいい。 未定な部分も多いですが、村としてできることは積極的に応援していきます。

南牧村は、一人ひとりの顔がよく見える小さな村だからこそ、ここに暮らす人たちが心豊かに生きることを大事にしています。 商工業や観光、福祉など、さまざまな分野で地域の方々と連携し、繋がりを育みながら、それぞれの得意分野やアイディアを活かし、みんなが何らかの形で関われるようなクラフトビールを作ることが理想です。 南牧村の良さを理解し、役場や地域の関係団体とコミュニケーションをとりながら、協調性をもって活動できる方を求めています。

オリジナルビールをつくって地域おこしをするんだ、と自分一人で背負い込むよりも、村の人と一緒に汗をかいて何かをやるほうが、地域の人にも受け入れられ、楽しみながら進められるのではと考えています。