
「伝統の技を次の時代へ。」三条鍛冶道場 新時代の鍛冶職人募集
公開日:2025/08/06 02:08
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2025/12/04「興味ある」が押されました!
2025/11/27新潟県三条市。古くから金物の町として知られるこの地域で、手仕事の技と心を未来へとつなごうとしている場所があります。 それが「三条鍛冶道場」です。
その始まりは1990年代初頭。当時、安価な海外製品の台頭により、三条の鍛冶産業は大きな転換期を迎えていました。そんな中で「手で作る価値」こそがこの地域の強みだと信じ、職人の技術を広め、体験できる場として立ち上げられたのが三条鍛冶道場です。現在では、体験型施設として一般の方にも広く開かれ、海外からも多くの観光客が訪れる施設に。また、職人を目指す若者の入り口としても注目されています。
今回は三条鍛冶道場 館長・池野さん × スタッフ・浅原さんへお話を伺いました。
鍛冶道場への想いや今後について伺いました。
─ 三条鍛冶道場が生まれた背景と、込められた想いについてお聞かせください。 池野さん:きっかけは、ある鍛冶会社の社長さんが海外に視察に行ったことなんです。そこで見たのは、最新の機械を導入し大量生産を行う現場。このままでは三条の手仕事は太刀打ちできない、そう思ったそうです。だからこそ「技術力で勝負しよう」「職人の手仕事の価値を伝えよう」と考えた。
道場で実際に鉄を打ち、火を扱いながら「これはすごい!」と感じてもらう。その体験こそが、三条の魅力を伝える最良の方法だと。
この場所は、ただの体験施設じゃありません。地域の職人さんとのつながり、若手が育つ土壌、新たな道を見つけるきっかけ。そうした機能をすべて持った「地域のハブ」になりたいと思っています。
─ 近年は地域おこし協力隊の方も受け入れられていると伺いました。 池野さん:はい、道場として次の世代にどう技術をつないでいくかは大きな課題です。今の現役世代はすでに高齢で、若い担い手の育成が急務になっています。地域おこし協力隊制度を活用して、未経験の若者にも門戸を開いているんです。 例えば、3年間ここで働きながら、地域の職人さんと関係を築いて、気に入られれば就職や弟子入りといった道も拓ける。あるいは、「教える」ことが得意な人は講師としての道もあります。
ただ、受け身だと厳しい。こちらからすべて教えるわけではなく、「自分で学ぶ」「自分から動く」ことが求められます。主体的に動ける人には、非常に濃密で有意義な時間になるはずです。
─ 未来の展望についてもお聞かせください。 池野さん:将来的には道場を「職人の学校」として正式に機能させていきたいんです。一人ひとりのペースや個性を尊重しながら、手厚く指導していける体制を整える。最大でも10人規模くらいの、ハンズオンな学びの場が理想ですね。
大切なのは「人に教えることで自分も成長する」という視点。鍛冶道場では、教える機会が多い分、自分の技術を客観視することにもつながる。だから職人を目指す人にとっても、成長の場になるんです。


スタッフのリアル|浅原さんの1日
福岡県出身の浅原さんは、元々バーテンダーとして世界を舞台に活躍していた異色の経歴の持ち主。カクテルの飾り切りを通して「切れる包丁の必要性」を痛感し、やがてその興味は包丁を「作る」側へと向かいます。偶然見かけた求人がきっかけで、縁もゆかりもない新潟へ移住し、三条鍛冶道場に飛び込んだのです。
現在は地域おこし協力隊として、鍛冶の基礎から実践まで幅広く学びながら、来場者への体験指導や、海外からのゲスト対応なども担当しています。 |一日の流れ(例) ・8:30 出勤・掃除 ・9:00 海外からの来訪者に備えて英語フレーズの自主練習 ・10:00 鍛造の練習・自作包丁の製作 ・13:00 来場者の鍛冶体験サポート ・15:00 空き時間に道具手入れや新たな作品作り ・17:30 後片付け
浅原さんの話で特に印象的だったのは自らも職人であり、三条鍛冶道場を運営する「株式会社タダフサ」の曽根会長への深いリスペクトです。
「正月の新年会で、僕らのような新入りに会長自らお酌をしに来てくださったんです」と浅原さんは語ります。「立場とか年齢を超えて『いつもありがとう』と声をかけてくれる。技術はもちろん、人としても本当に尊敬できる方です。自分も将来あんなふうになりたいと思っています。」
厳しい言葉もあるけれど、それ以上に温かさと誠実さを持った人柄に、浅原さんは大きな影響を受けているといいます。「いろんな業界を見てきたけれど、本当に“人としてすごい”と思える方にはなかなか出会えない。曽根会長は、その数少ない一人です。」 「まだまだできていないことも多いけれど、自分で作ったものが誰かの生活に寄り添える。そんな瞬間に出会えるこの仕事が、今は本当に楽しいです。」
「今は、“いいものを作れば売れる”という時代ではないんです。誰かに届けるには、きちんと説明できること、相手の話を聞くこと、そして関係を築くことが大切になってきます」と池野さん。
三条鍛冶道場では、「技術だけではない、心も育てる」場が広がっています。池野さんが語る通り、鍛冶職人という職業は、単にモノを作るだけではなく、「伝える力」や「人との関係性」が求められる時代になっています。
浅原さんのように、まったく違う業界から来た方でも、ここではゼロから始めて一歩ずつ成長していけます。技術に自信がなくても、人との関わりを大切にし、好奇心と行動力があれば、新たな道が拓けていくのです。
「いつかは職人になりたい」「自分の手で何かを作ってみたい」 「技術を学びながら、地域にも貢献したい」 そんな想いを持つあなたにこそ、ぜひ一度この場所を訪れてほしいと思います。

三条鍛冶道場では「体験指導スタッフ」を募集中!
まずは、鍛冶の技術を身につけるため、熟練の先輩指導員に基礎からしっかり教えてもらいます。 その後は先輩に付きながら、鍛冶道場の指導スタッフとしてお客様に対し、鍛冶体験のサポートを行ってください。そして、、、実はまだ一般には公開ができない秘密の"一大プロジェクト"も進行中です。 仲間になってくれた方には数年以内に開始するこのプロジェクトの中心メンバーとしても活動していただきたいと考えています!
その先のキャリアプランとしては、 ・三条鍛冶道場の技術指導員として、技術を未来に繋ぐ役割を続ける。 ・ものづくり企業に就職し、さらに技術を磨く。 ・職人として起業し、地域に新たな産業を生み出す
伝統の技を次の時代へと引き継ぐ。新時代の鍛治職人として一緒に働きませんか? 興味を持っていただけた方は、ぜひお気軽にこの記事へリアクションしてください! 三条市移住コンシェルジュからご連絡します! あなたの挑戦を、私たちは心から応援しています。
|アクセス 〒955-0082 新潟県三条市元町11-53 三条鍛冶道場 駐車場有、JR弥彦線・北三条駅徒歩3分


このプロジェクトの地域

三条市
人口 9.12万人

三条市移住コンシェルジュが紹介する三条市ってこんなところ!
ちょうどいい田舎、三条市。 新潟県三条市は、新潟県のちょうど真ん中に位置するものづくりのまち。 東京から2時間と上越新幹線が止まる燕三条駅や高速道路のインターチェンジがあり、アクセス抜群の地域です。人口は約10万人の都市で、中心市街地にいけばスーパーやコンビニがそろっており少し車を走らせると山や自然が豊かな下田地域にもいける都会と田舎の側面を持つ地域。 ものづくりの技術は世界から認められており、 いくつかのアウトドア用品の有名ブランドも実は三条市が本社だったりします。 幻の西洋梨ル・レクチエやシャインマスカットを始めとした豊かな自然が育む高品質な農産物も魅力です。 三条市をもっと知りたい方は、こちらの記事もご覧ください! https://sanjo-city.note.jp/
このプロジェクトの作成者
2023年度から三条市移住コンシェルジュとして活動をしている、きら星株式会社という移住サポートをするチームメンバーにて運営しております。
スタッフ1 【三浦佑太郎】 茨城県出身、27歳。前職・エンジニア。 好きなものはサウナとビールと野球と麻雀。 ひとの話をきくのが大好き、好奇心強め。 「いつかは地方へ」と思っていて、面白い場所へ流れていったら三条市へ流れ着きました。
スタッフ2 【本間翔太】 新潟県新潟市出身。 きら星に所属しながらも、三条市内でコーヒースタンドを営んでいます。妻、息子、7匹の猫に囲まれながらおだやかな生活を送っています。
スタッフ3 【神 友里】 地元新潟と湘南の2拠点生活実践中! 夫&息子と、都会的くらしの魅力と、ローカルの魅力、双方を満喫しています。やりたいことが実はローカルで叶った!そういう場面に立ち会えたらと思っております。

















