移住先で住む場所を「借りる?」「買う?」  地方の住宅事情③

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公開日:2025/10/03 04:56

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移住の検討で心配になるのが「住む場所」という方も多いのではないでしょうか?

移住先で首都圏で同じように普通にアパートなどを借り、2地域居住のスタイルから始めることも、移住を進める上では、ひとつの選択肢だと思います。

ここでは、地方で空き家物件を「借りる」「買う」際の現状と注意すべき点について、もう少し詳しく書いていこうと思います。

空き家バンクでは「借りる?買う?」どちらが多いか

登米市の場合、空き家バンク制度に登録されている空き家の数はおよそ約40件で、年間でほぼ半分が成約され入れ替わっていきます。

内訳としては、物件を売りたいオーナーがほとんどで、貸したいオーナーは1割程度になっています。

これには、大きな理由があって、多くのオーナーさんは既に登米市には住んでおらず、首都圏などの遠いところに住んでいます。

数カ月に一回、帰省して実家の風通しを行ってきたものの、自分達も年をとってしまい、もう管理が大変なので「売りたい」「手放したい」と考えている方がほとんどです。

賃貸では、故障や修理などいろいろな管理を継続的に行わなくてはならず、完全に手が離れるようにしたいオーナーに取っては「賃貸」の形をあまり選択しないのが実情です。

高齢で首都圏から戻れない
高齢で首都圏から戻れない

空き家バンクの数少ない「賃貸物件の現状」

空き家バンク制度のなかで「賃貸」を選択するオーナーさんの場合は、オーナーさんが近くに住んでいる場合が多く、管理の目が届く方がほとんどです。

しかしながら、登米市は古くからのお米の一大産地で「農業が盛んな場所」のため、空き家の多くが「旧農家」の場合が多く、借りるには「大きすぎる」難点があります。

玄関入って左側に大きな和室が2つまたは3つあり、和室全体を囲うように、長い縁側がある。そして、玄関入って右側には居間がひとつ、さらにその奥に大きな台所があり、場合によっては、2階にも数部屋あるような、大きな間取りが多いのが特徴です。

これは、自宅で婚礼や葬儀を行うことが習わしであったためですが、家賃よりも「大きさの問題」の方がネックになっています。

以前、空き家を全国的に探していた方にお聞きしたのですが、地方によっては、逆に小さな間取りの家しかなく、賃貸ばかりの場所もあるということでしたので、それぞれの地方の特徴があるのだと思います。

登米市では、一般的なアパートがたくさんあり、家賃も首都圏に比べてとても安価なため、購入で移住の検討をアパートを借りる形で始めてみるのもよいかもしれません。

旧農家の空き家 間取りが大きい
旧農家の空き家 間取りが大きい

買うなら仲介手数料に注意しよう

不動産会社の「仲介手数料」という言葉があります。

賃貸ならば賃料の1か月分等、売買ならば販売価格に対する割合等が決められています。

ここでは特に注意が必要な売買について書いていきます。

売買されるときの仲介手数料は、2024年に改定され販売価格が800万円を下回る場合、一律33万が上限と決められました。

それまでは、販売価格により割合が決まっていたのですが、空き家などには100万以下の物件もあります。

改定前ですと割合が5%でしたので、販売価格が100万円ならば、5万+消費税。 不動産会社さんとしては、何回も内覧に立ち合い、様々な調整を行い、契約書を作成する業務頻度に対して、商売としての魅力が少ないものとなってしまっていました。

この状況を改善し空き家の流通を促進する目的で改定されたのですが、今度は売値100万円の物件に対して、33万上限で費用がかかりますので、いざ買うことになって、仲介が入ると「3割増」の思いもよらない追加出費となってしまうわけです。

そしてこれは、買う側、売る側の両方にかかります。 売る側、買う側の両者が同じ不動産であっても、これはそれぞれ費用がかかりますので注意してください。

不動産会社さんの仲介を入れない場合は、売主と買主が自分たちで売買契約書を作成すれば、締結することもできます。しかしながら「空き家」ですので、家の状態の見えない部分も多く、購入者が不動産会社さんを入れたいという場合が必然的に多いのが現状なのです。

もし空き家のご購入を検討の際は、仲介手数料が発生することを考慮しておくことをお勧めします。

登米市地域おこし協力隊 三神 功

仲介手数料がかかることをお忘れなく
仲介手数料がかかることをお忘れなく

このプロジェクトの地域

宮城県

登米市

人口 7.22万人

登米市

登米市(とめし)が紹介する登米市ってこんなところ!

自然が豊かでゆったりした時間が流れている地域です。 雄大な北上川や冬に白鳥やマガンの群れが飛来する伊豆沼など、水の豊かな町であり広大にひろがる水田地帯は、季節に応じた彩に変化し、四季の移り変わりを身近に感じることができます。 冬季の朝夕に白鳥やマガンが群れをなして、空を飛んでいく姿は、とても雄大であり、オススメスポットというよりは、それが日常の生活の中で当たり前に見れることが魅力だと思います。

米どころならではの、餅や団子の文化が発達しており、5色団子が主流で、「ずんだ、みたらし、あんこ、ごま、くるみ」など色とりどりの団子が店頭に並んでいます。手作り、無添加が多いため、賞味期限が1日なので、残念ながら、首都圏へのお見上げにできないのが難点です。是非、登米にきて出来立ての餅や団子をご賞味ください。

このプロジェクトの作成者

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登米市は宮城県北東部にあり、歴史と自然が調和する風光明媚な町です。県内屈指の米どころであり、仙台牛の約4割を生産する、農業、畜産、林業の盛んな地域です。 「伊豆沼・内沼」や「北上川」など多くの水資源に囲まれた「水の里登米」には、多様な植物や生き物が暮らしています。源氏ボタルの鑑賞など、多くの場所で「登米の自然の魅力」に触れることができます。                                               

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