
掘り出し物を探そう! 地方の住宅事情②
公開日:2025/09/10 23:44
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2025/11/13「興味ある」が押されました!
2025/10/01空き家バンク制度の業務に携わった1年を通して、空き家を買う際に注意すべきポイントについていくつか記しました。
記載内容はあくまでも目安ですので、どの物件にも必ずしも一致することはありませんし、記載以外のリスクもありますので十分ご注意ください。
しかしながら、地方の空き家の中には、良い「掘り出し物」の物件があるのも確かです。
諦めず、頑張ってください。
「登記」の状態は大丈夫か?
地方ならではの課題として「登記」が先代のままなど、昔のままの場合が首都圏と比較し多くあります。
建物、土地の登記だけでなく、他人の敷地を通る形で不動産がある場合(通行地役権)や境界など、登記の状態を確認しましよう。
これは、首都圏と違って土地の価値が下がってしまい、売買メリットがないことから、登記の変更を手間と感じ、そのままになってしまうことが原因のひとつです。
売買の話がまとまり、いざ登記を異動しようとしたときに、先代のままですと、法定相続人の全てから承諾を得る必要があり、時間がかかります。
もし承諾しない者が現れれば、売買できなくなってしまいます。
さらに、購入予定者が金融機関から融資を受ける際、登記上に不備があれば、金融機関も担保として認めることができず、融資も困難になります。
「登記」の部分がきちっとしたものを探しましょう。
「トイレを水洗にする」にはどんな工事が必要か
意外な落とし穴として「トイレ」があります。首都圏では当たり前になっている「水洗トイレ」も、地方では汲み取りや浄化槽といった方式のものがまだまだ多く「公共の下水につながっているかどうか」が重要です。
市の下水の公共桝が敷地内に来て、そこへ繋がっているかどうか。
もし、つながっておらず、汲み取りや浄化槽を辞めたい場合は、その公共桝につなぐための敷地内の工事が発生します。
多くの場合、既存のトイレと公共桝の位置が離れている場合が多く、その間のルートに重機が入らず、狭ければ手掘りとなり、数百万の費用が発生する可能性もあります。
その他、お風呂の給湯器や床、天井など補修が必要な部分がどれくらいになるのか?
首都圏の中古住宅売買のイメージとは異なる部分がありますので、事前に売買代金以外にどれくらいの費用が発生するのか、よく調べて条件のよい物件を探しましょう。

残存物の片付けをどちらでするか?「現状渡し」に注意。
地方の空き家の中には、親が施設に入ったあと「ほとんどそのまま」という家も少なくありません。
この建物内や物置の「残存物」を片付けることは、実はとても大変で、普段の家の掃除とは異なり「全て空っぽ」の状態にすることを意味します。
多くの人が大きなタンスなど家具や冷蔵庫など大型のものを気にされますが、片付けで最も大変で数が多いのは「紙類、衣類、プラスチック製品」など暮らしのなかで溜まったものなのです。
「いつか使うと思っていたもの」タンスや押入の中に眠る山を片付けることが一番大変なのです。
空になったタンスや冷蔵庫などは、業者さんに依頼すれば、数時間で運んで持って行ってくれるわけです。
「現状渡し」ということばがあります。
売り主は、今の状態のまま売りたいということですが、「壁や床の補修はしない」という意味から「中に残っているものもそのままですよ」ということもあるので、きちっとした確認が必要です。
地方の空き家は首都圏に比べて、大きく安価なものがたくさんあります。販売価格に惑わされず、売買価格以外の費用も考慮しながら、手間のかからない良い条件のものを探しましょう。
掘り出し物はきっとあると思います。
登米市地域おこし協力隊 三神 功

このプロジェクトの経過レポート
このプロジェクトの地域

登米市
人口 7.22万人

登米市(とめし)が紹介する登米市ってこんなところ!
自然が豊かでゆったりした時間が流れている地域です。 雄大な北上川や冬に白鳥やマガンの群れが飛来する伊豆沼など、水の豊かな町であり広大にひろがる水田地帯は、季節に応じた彩に変化し、四季の移り変わりを身近に感じることができます。 冬季の朝夕に白鳥やマガンが群れをなして、空を飛んでいく姿は、とても雄大であり、オススメスポットというよりは、それが日常の生活の中で当たり前に見れることが魅力だと思います。
米どころならではの、餅や団子の文化が発達しており、5色団子が主流で、「ずんだ、みたらし、あんこ、ごま、くるみ」など色とりどりの団子が店頭に並んでいます。手作り、無添加が多いため、賞味期限が1日なので、残念ながら、首都圏へのお見上げにできないのが難点です。是非、登米にきて出来立ての餅や団子をご賞味ください。
このプロジェクトの作成者
登米市は宮城県北東部にあり、歴史と自然が調和する風光明媚な町です。県内屈指の米どころであり、仙台牛の約4割を生産する、農業、畜産、林業の盛んな地域です。 「伊豆沼・内沼」や「北上川」など多くの水資源に囲まれた「水の里登米」には、多様な植物や生き物が暮らしています。源氏ボタルの鑑賞など、多くの場所で「登米の自然の魅力」に触れることができます。
















