【体験できます】ありのままの自分で過ごせる古民家宿｜利他庵

まずは、一連の民泊業務を体験していただきます。チェックイン前の事前準備からチェックインなどのお客様対応をしながら、実際に「利他庵」に宿泊してみてください。

「民泊の運営の楽しいところ、大変なところを体験して感じてもらいたいです。その合間に、居場所や地域コミュニティづくりにつながるワークショップを一緒に企画しましょう」

「豊前の豊かな環境を活かしたプランを考えてほしい」と話す尾家さんが周辺環境を案内してくれます。

また、施設内にはブルーベリーを栽培する「OH YEAH!農園」と名付けた農園があります。年間を通じて、どんな作業を行い、どの程度の収益があるのかなど具体的にお話ししてくれるそうです。夏場であれば、収穫などのお手伝いも可能です。

「移住にあたっては経済的なことも考えなければなりません。無理せずに上手くバランスを取りながら事業を軌道に乗せていくことが大切。私も最初から100％完全に移住したわけではありません」

実際、尾家さんはサラリーマン時代を過ごした福岡市と豊前市の二拠点生活を送っています。だからこそ実体験を交えて新しい暮らしに移行するためのアドバイスが聞けるはずです。「利他庵」で、自分らしいライフシフトを考えてみましょう。

「ありのままの自分を受け入れ、自信を持つことができた子どもは、その後も自ら学んでいくことができます。反対に人と比べられて、他者の顔色を伺うようになった子どもは、行き詰まった時になかなか立ち上がれないことがあります」

「だから早い段階で自信をつけてほしい」その強い思いから、尾家さんは、子どもが能動的に生きる力を発揮できる場づくりに力を入れてきました。

「人口減少によって過疎化が進むと、都市部と比べて情報や体験の格差が生まれてしまいます。だからこそ、大人がワークショップのような体験の機会を提供する必要があると思うのです」

午前中は自由に勉強して、昼は近所の人とご飯を作って食べたり、午後からはワークショップに参加したり。それによって子どもに体験の機会を与えるだけでなく、不登校の子どもの居場所にもなるような場所に「利他庵」をしていきたいそうです。

「これまで出会えなかった人に出会える仕事です。肩書きとは無縁の世界で、人の心が安らぐ瞬間に立ち会えるのはとても楽しい。関わる大人たちも自分の知識やスキルを教える喜びが味わえますから、こうしたコミュニティを増やしていきたいですね」

尾家さんのキャリアチェンジがミドルシニアの関心を集め、問い合わせも増えているという「利他庵」。ここでの出会いを通じて、新しい働き方や生き方のヒントを得られるかもしれません。都会での生活に疑問を感じている方、地方での新しい挑戦を考えている方にとって、貴重な機会となるでしょう。