なんもないとこ?77㎞を、さらっと4時間半で巡ったとんでもない紀行【2】

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2026/01/09

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2026/01/05

12月11日、【「多賀町まるごと巡る紀行」第1回平野から山へ~多賀町をまるごとめぐる~】を開催しました。 以前、地元の人が寄ったワークショップで、このまちの自慢って何だろう??って聞いた時、出てきたのが「なんもないとこ」でした。「静かで自然がいっぱいで、空気と水がきれいで、なんもないとこ」というキーワードが多数出てきて、逆にワクワクしてしまいました。 ならば、「なんもないとこ」を、一日で巡ってみてはどうか??と地元の人対象で企画をしたのが、この「多賀町まるごと巡る紀行」でした。 「なんもないとこ?77㎞紀行」を3回に分けて書いてみます。その2回目です。

慣習は集落が変われば、ずいぶん違う?

犬上川の北谷と南谷が合わさる川相(かわない)集落から、細い橋を渡り一ノ瀬集落へ車で入ります。この周辺は、昭和終わりごろに火葬場が出来るまで土葬だったそうです。一之瀬集落は、昔から火葬だったそうで、周辺の集落で伝染病で不幸事が出来た時、一ノ瀬集落へ火葬しに来ていたそうです。その道のことを「火屋道(ひやみち)」と言って、犬上川の川沿いに、人ひとり歩ける幅の道があったそうです。一之瀬集落の人が埋葬に使う道は、墓道と言って、また、別の道を通っていたそうです。 葬儀場や会館が出来る平成以前は、埋葬のための麻の装束や藁ゾウリを家で保管していたそうです。他にも、まずは、豆腐を注文しなければとか、団子のために米粉を挽きに行かなければ・・・などなど、集落ごとに様々な決まり事があったそうで、ほんの30~40年前までの様々なことを聞いては、記録をしています。

一ノ瀬から山道を車で走り、仏ヶ後(ほとけら)集落横を通り、一番上流の萱原(かやはら)集落を通り、犬上ダムまで来ました。ダムから眺める山々は落葉して、所どころアカマツも植わっていて、松茸がたくさん採れたころの話で盛り上がりました。 また、萱原分校があった頃は、ダムはもっと鬱蒼と木々に覆われていて、野鳥が羽を休める場所もたくさんあり、オシドリが沢山いて、児童が餌やりもしていたそうです。

萱原を後にし、犬上川を下ります。トーテムポールのような、妖怪「二丈坊(にじょうぼん)」が道端にあり、かなりインパクトがあり驚きます。ガウソ(カワウソ)の妖怪だそうです。萱原にはガウソの話が多々あります。

樋田(ひだ)集落から下り右に曲がり、大杉集落へ。蛇石がある金蓮寺横を通り大杉からまた、川相まで下ってきました。川相にある赤渕(あかぶち)神社の狛犬は犬ではなく可愛らしいウサギです。

川相から、犬上川北谷に向かいます。小原(こはら)集落、霜ヶ原(しもがはら)集落を車で通過。小原集落は、昔鍛冶屋さんがあったそうです。野鍛冶で、田んぼの鍬や山仕事の道具を主に修理していたそうです。国道306号線を右に、大君ケ畑(おじがはた)方面に向かいます。三重県いなべ市に続く山越えの道ですが、冬季は通行止めになります。

池の間の細い1人通れる墓道と、田んぼの水源の池。
池の間の細い1人通れる墓道と、田んぼの水源の池。
狛犬でなく、こまうさぎ。
狛犬でなく、こまうさぎ。

「山越えの伊勢人もあり多賀まつり」

昭和30年代までは、三重県側や岐阜県側から晴れ着姿で歩いて鈴鹿の山越えをして、多賀まつり(多賀大社の古例大祭)に来たとよく聞きます。「山越えの伊勢人もあり多賀まつり」の歌碑が大君ケ畑(おじがはた)集落の入り口にあります。 佐目(さめ)集落と大君ケ畑集落の犬上川に架かる橋は、両宮橋(佐目)、参宮橋(大君ケ畑)と言い、伊勢の神宮と多賀大社の両宮を参宮するのにちなんだ名前がついています。

佐目(さめ)集落には十二相(じゆうにそう)神社があり、明智光秀伝説も伝わっています。 佐目集落から大君ケ畑集落への道は、川沿いの難所でしたが、トンネルや洞門が出来て、車でも安心して通れるようになりました。佐目トンネルの横の旧道は、追憶の道として整備されていましたが、現在は、がけ崩れなどで通行できません。そこに、日タイヘビ供養塔があります。1980年に毒蛇70匹捨てたという騒動があった場所だとか。

大君ケ畑集落の白山神社までたどり着きました。「三季の講」という神事がある神社です。海抜300mの集落は空気が一段とひんやりしています。木地師伝説があり、惟高親王が祀られています。かつては、旅籠が多く並び栄えたところだったそうですが、15世紀ごろ、土砂災害で川が堰き止められダム湖となり衰退したと聞きました。

朝10時から、2時間で犬上川南谷と北谷を一気に車で巡りました。 大君ケ畑から平野部に下り、お昼休憩にします。午前の走行距離は約43㎞ありました。

「山越えの伊勢人もあり多賀まつり」の歌碑が佐目トンネル出たところにあります
「山越えの伊勢人もあり多賀まつり」の歌碑が佐目トンネル出たところにあります
白山神社
白山神社

島津越えを逆走?!

午後からは、関ヶ原の合戦時に、島津隊が越えた峠、「島津越え」またの名、「五僧(ごそう)峠越え」の道を岐阜県境方面に車を走らせます。 久徳(きゅうとく)集落からスタートします。国道306号線から右に入ってすぐに、市杵島姫(いちきしまひめ)神社があります。ここは、久徳城跡です。

一円(いちえん)集落を左手に芹川上流に車で走ります。見渡すかぎり田園風景で、9月には、そばの花とヒガンバナが広がる絶景スポットです。正面に見える山が杉坂山、五僧越えの道です。徒歩の山越え道は、芹川を右に渡った八重練(やえねり)集落からになります。

栗栖(くるす)集落で芹川を渡り山道に入ります。多賀大社からのお渡りで重要な神社、調宮(とどのみや)神社が右にあります。 そこから、多賀大社ご神木の三本杉を目指して、くねくね折り返し山道を車で登ります。右下は断崖絶壁で、時々、琵琶湖から湖西の山まで見渡せる絶景が広がりますが、落石や崩れかけた箇所があり、悪路すぎて、ハラハラドキドキの連続です。対向車が来ないことを願って走ります。多賀大社ご神木「三本杉」横で降りて、巨木を眺めました。標高約590m。車から降りた瞬間、皆さん口々に、空気が美味しい!と。

さらに、車で進み、杉集落を通過します。右側、階段上に春日神社があります。今は、住める家がほぼ残っていない集落ですが、春と秋の祭礼には集落の人が寄って、多賀大社から神職さんに来てもらいお祭りをしています。

どんどん山道を車で進み、保月(ほうずき)集落に向かいます。途中、島津が植えたと言われる地蔵杉があります。ここでも車から降り、杉の木を見上げました。空が近く、雲がすごいスピードで流れるのが間近に見えます。 保月、杉、五僧集落は、旧脇ヶ畑村で、昭和30年、多賀町に合併されました。保月集落には、小学校もありました。標高600mの集落ですが、電気や電話の開通は町内でも早かったと聞きました。8年ほど前に、保月の八幡神社の祭礼を見学させていただきましたが、大きな太鼓を叩いていたのに感動しました。多賀町内各集落に一社神社があり、それぞれ大きな太鼓と鐘があるのに驚きます。 保月の小学校があった跡地近くに、現在「焚火研究所」というキャンプ施設があります。デジタルデトックスにぜひ! 保月から五僧(ごそう)集落に向かいます。

保月、八幡神社秋祭り(2015年撮影)
保月、八幡神社秋祭り(2015年撮影)
保月の地蔵杉、薩摩杉
保月の地蔵杉、薩摩杉

このプロジェクトの地域

滋賀県

多賀町

人口 0.64万人

多賀町

龍見 茂登子が紹介する多賀町ってこんなところ!

無事に辿り着けたので笑い話にできますが、知らないから行けた、超インパクトが強かった場所ナンバーワン! 多賀大社御神木「杉坂峠の三本杉」を紹介します。 多賀町栗栖(くるす)地区の杉坂峠にある多賀大社御神木「三本杉」の地は、伊邪那岐命が降臨したと伝えられています。この土地に降り立ち、杉坂峠を下って芹川の上流栗栖(くるす)の里に鎮まられました。道中、村人に柏の葉に盛られた粟飯を出され、たいそう喜んで召し上がられたそうです。その時に地面にさされたお箸がやがて芽吹き、三本杉になったと伝えられています。 8月3日の多賀大社万灯祭では、御神木の地で御神火祭が行われ、神火を熾します。神火はふもとの調宮(とどのみや)神社の神事で祀られます。その後、多賀大社に神火を運び神事ののち、午後7時提灯に点灯されます。 4月初めの写真で、山が雲の中に入っていた日で、霧が出ていて幻想的で思わず御神木に触れています。 50歳代くらいまでの地元の人は、遠足で歩いて行ったそうですが、今は地元の人でもなかなか行けないところです。絶壁の細い山道は車の対向が出来ず、雨が降ると落石で大変危険なところで、車で行くのはおススメできません。標高590m、調宮神社から片道徒歩約1時間半。携帯電話が繋がらない場所がほとんどで、ヤマビル・マダニ対策必須です。

このプロジェクトの作成者

プロフィール画像

香川県東かがわ市生まれ 高校卒業後、県外の大学に進学 大学卒業後、東京で就職。 転職後、京都市内に住む。 結婚して、京都府木津川市に住む。 その後、天理市、奈良市に住み、 現在パートナーの実家がある滋賀県多賀町に住んで17年になります。 多賀町の自然の美しさに感動し、草花の種類の豊富さに驚き、越して来たころは植物図鑑片手に植物の名前を調べ歩きました。 2014年頃より、多賀町の民俗聞き取り調査に参加。 主に食文化について調査しています。 2019年、多賀町中央公民館オープン時に、地元の郷土料理を展示してふるまうイベントをみんなで開催しました。 2019年4月より、「多賀の食べるをつなぐ」をコンセプトにYOBISHIプロジェクトがはじまりました。 現在YOBISHIプロジェクトの代表をしています。 YOBISHIよびしとは、多賀町の方言で親戚やご近所さんを呼んで行事の時などにおもてなしをすること。 多賀町に伝わる郷土料理の聞き取り調査をして、レシピ化する活動をしています。聞き取った内容は、noteに綴り公開。また、動画撮影をしてYouTubeで少しずつ公開しています。 イベント情報はYOBISHIのInstagramアカウントで発信中。 年数回イベントに合わせて、町内全戸に「よびし通信」を発行。

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