
リトリートガイドから地域おこし協力隊へ 久米島・国頭での挑戦
公開日:2026/03/17 04:56
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2026/03/17沖縄本島最北端の自然豊かな村 国頭村は、沖縄本島の最北端に位置する人口約1,600人の小さな村です。やんばる地域の中心地として、豊かな自然と伝統文化が息づいています。 辺戸岬や宜名真海岸などの美しい海岸線と、亜熱帯の豊かな森林に恵まれており、国立公園にも指定される貴重な自然環境を有しています。また、琉球王国時代の歴史遺産や独特の民俗文化が数多く残されており、沖縄の歴史・文化を学ぶ重要な地域です。 第一次産業としては農業・漁業が営まれ、地域の生活を支えています。近年は観光地としての知名度も高まり、自然体験やエコツーリズムなどを通じた地域活性化に取り組んでいます。
そんな国頭村で活動する地域おこし協力隊、加藤千加子さんにこれまでの活動についてお話を伺いました。加藤さんは2回目の地域おこし協力隊で、それ以前は、グラフィックデザイナーやアメリカで聖地ガイドもされていたという前歴をお持ち。アメリカ、久米島町から国頭村まで、軌跡をたどってみたいと思います。
久米島の地域おこし協力隊から国頭へ
千葉出身の加藤さんは、もともとアメリカ・カリフォルニア州にあるシャスタ山という聖地のガイド等をしていましたが、パンデミックの時期に入国規制の影響で活動が制限されてしまいました。そんな折、協力隊として赴任する以前から何度も訪れていた沖縄、特に沖縄本島北部の自然や聖地の素晴らしさに惹かれるようになります。ふとしたことから、久米島町の地域おこし協力隊でインバウンド担当の募集を見つけた加藤さんは、自身の経験や英語力を活かしたいとの想いから観光振興に貢献するため応募しました。久米島町役場で英語・フランス語の多言語パンフレットを自ら執筆翻訳デザイン制作したり、小学生からシニアまでが一緒に学べる島民向けの翻訳アプリを使った英語講座を開いたり、外国人向け高付加価値のアドベンチャーツーリズムのツアー企画を英語でのプレゼンテーション、クルーズ船来島時の通訳ガイドなど、多くの活動を⼿が けました。しかし、コロナ禍の影響や「新天地で挑戦したい」という気持ちから、任期満了を機に、新天地を求め、鍋1つと、パソコン2台を背負って久⽶島を出ます。そして、国頭村への移住へと新しい人⽣が展開していきます。


国頭村での奮闘記
2022年、加藤さんは2回目の地域おこし協力隊として国頭村に赴任しました。久米島での経験を活かして、国頭村では辺戸観光案内所の運営が主な役割でしたが、まずは移住者として地域の理解から始める必要があったといいます。そのため、赴任してから2年間は、地域のイベントや環境セミナーへの参加、集落との交流を重ね、少しずつ国頭村を知るプロセスを歩みました。
「2年目で一番大きかったことは、北部豪雨のことでした」
そう語る加藤さんは、令和6年の沖縄本島北部地域豪雨災害時に、募金活動を通じた社会貢献に取り組み、チャリティグッズの制作・販売を通して義援金を寄付しました。辺戸岬のオリジナルチャリティグッズのサコッシュとポストカードを作り、観光客に支援を呼びかけ販売したり、チャリティイベントとして、「春らんまん辺戸ウォーク」を企画したりしました。その後も「次の開催はいつですか?」と問い合わせをもらうほどの好評ぶり。
現在は、村内の地域おこし協力隊の連携や交流を深めるため研修企画や、沖縄本島最北端の地域を紹介する「辺戸便り」を編集発行するなど、創意工夫を凝らした活動を展開しており、その他、個人事業主として野草ウォーキングイベントや琉球神話や祈りの文化を伝えるスピリチャルツアーの企画運営にも尽力しています。


これからも「自分が楽しむ」ということ
加藤さんの地域おこし協力隊の任期は2025年3月末で終了しますが、国頭村での定住と活動を計画しています。任期中の経験から見えてきたのは、「自分が楽しまないとお客さんに紹介できない」という観光の本質でした。任期終了後は、個人事業主としてスピリチュアルな視点を交えた体験型リトリートガイドを本格展開する予定です。宿泊型の要所巡り、野草体験、瞑想体験、カードリーディングなど、多様なコンテンツを構想しています。観光活動の傍ら、国頭村内の協力隊向けに、各隊員の活動地視察等の研修を企画運営しています。久米島町と国頭村という二地域での地域おこし協力隊の経験と、地域への愛を大切にしながら、自身のビジネスモデルと地域への貢献を両立させるための準備を着実に進めているのです。
写真提供:加藤千加子 取材日:2025年8月19日(外山)


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