【福島県田村市】専業主婦から人をつなぐ仕事へ。挑戦を生むコミュニティ作り『積田正恵さん』

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2026/03/30

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2026/03/30

「家族以外と話さない毎日に、社会とのつながりが欲しくなったんです」

2022年、旦那さんの仕事の都合で東京から福島に移住した積田正恵さん。18歳まで福島県で育った積田さんにとっては、慣れ親しんだ場所へのUターン……のはずでした。

「小学生の息子が2人いたので、Uターン当時は専業主婦でした。でもいざ故郷に戻ってきたら、友人や同級生の多くはすでに地元を離れていました。両親と同居していたこともあり、家にいても次第にやることがなくなってしまって」

周囲から「仕事は何をしているの?」と聞かれることも多く、何より家族以外と話すことがほとんどない毎日に、不安を覚えた積田さん。仕事を探すことにしました。

そうして出会ったのは、田村市にあるテレワークセンター「テラス石森」。ここで、コミュニティマネジャーとして働くことになります。

「コミュニティマネジャーの仕事をひとことで説明するのは難しいのですが、個性豊かな人が集まるテラス石森での新たな出会いや、ちょっとした会話を通して生まれる新しい挑戦、その流れをつくるのが私の役割かなと思っています。

移住してきた人や、地域の人が抱いた『これやってみたい!』『挑戦したい!』という想いに寄り添い、実現するためのお手伝いをしています」

ここが、社会とのつながりを求めていた積田さんの新しい居場所となりました。自身の移住経験も重ねて、積田さんは話します。

「移住後に孤独を感じた時、誰かと話したいとき、そんな時にもぜひ立ち寄ってほしい施設です」

「やってみたい」を応援するのが、テラス石森

テラス石森は、旧石森小学校を活用したテレワークセンター。 田村市で新しい挑戦をしたい人を支える場所として、2018年にオープンしました。コワーキングスペースやレンタルオフィスの運営、移住相談やイベントの開催などを通して、新しい活動や交流が生まれる場所として利用されています。

そのテラス石森でコミュニティマネジャーとして働き始めた積田さん。

具体的には、イベントの企画・運営、施設の管理や利用者対応などを行っています。また利用者の「こんなことをやってみたい」「誰かとつながりたい」という声をもとに、活動の相談に乗ったり、人と人をつないだりしながら、新しい挑戦や関係性が生まれるきっかけをつくることも大切な役割です。

「企画から運営まですべてやるので大変なことも多いです。でも、利用者の声を直接聞けること、何かを始めたい、挑戦したいと思っている人たちのエネルギッシュな活動を間近で見られることは、この仕事の面白いところだと思います」

―――1人ではできないことも、仲間がいれば無限大―――

現在積田さんが力を入れているのが、地域のコミュニティ作り。

「何か問題があったとき、1人では声を上げるのが難しくても、仲間がいれば心強いですよね」

例えば、自分もママだからこそ気になっていた「子育て世代が集まる機会が少ない」という課題。今、テラス石森の利用者と一緒になってパパママ向けのイベント(ランチ会や親子ダンス教室など)を定期的に開催しています。

他にも、「あそ部」と称した趣味を通してのコミュニティ作りにも力を入れています。卓球やカードゲームなど、『好き』に本気で向き合える、語れる、仲間を作れる、そんな時間と場所です。

「テラス石森が1つの拠点となってコミュニティができることで、そこから新たな活動が生まれてくれたらいいなと思っています」

またテラス石森では、何かに挑戦したい人の最初の一歩を後押しするため、月に一度「イベント開催枠」を設け、施設利用料を無料で提供しています。

読書会や写真撮影会、ソーイングワークショップなど、利用者自身の「やってみたい」から生まれたさまざまな活動がここから広がっています。

―――1人の女性の挑戦。移住後に起業という選択―――

この仕事をしていて特にうれしいことは、テラス石森を利用している人の「やってみたい」が実現した時だと積田さんは話します。

実際に田村市に移住してきた女性は、最初はテラス石森で開催されるイベントに参加していました。次第に「自分でもできるかも」という思いになり、今年、ついに念願だったハンドマッサージ事業で起業しました。

「移住してくださった方が、自分のやりたかったことを形にしていく。夢を叶える瞬間に立ち会えたことはとてもうれしくて、この仕事をしてきて良かったなと感じます」

その方は今でもテラス石森を活動拠点の1つにしており、開業前から開業後の今に至るまで、関係は続いています。

テラス石森でコミュニティマネジャーとして働く積田さん
テラス石森でコミュニティマネジャーとして働く積田さん
テラス石森内にあるコワーキングスペースの様子
テラス石森内にあるコワーキングスペースの様子

30年後に目指すのは、若者が安心して帰ってこられるまち

積田さんがコミュニティ作りを大切にしているのには、理由があります。 それは、自分の子ども世代である20年、30年後に大人になっている若者たちのため。

「私も一度は地元を離れた身なので、若い人が外の世界を見たいという気持ちはよくわかります。むしろ、大事なことだと思います。でも外で経験したことを持って帰ってこられる場所も、必要だと思うんです」

外で経験を積んだ人が、地域に戻って新しい挑戦をする。 そのときに支え合える仲間やチャンスがあることが大切だといいます。

「一人では難しいことでも、仲間がいればできることもあります。だからこそ、人がつながる場所、挑戦が生まれる場所を作りたいんです」

テラス石森には、移住者をはじめ、地域の人、主婦、フリーランスの仕事をしている人、会社経営者など、様々な人が集います。

「まだまだテラス石森の認知度を上げていきたいので、最近では田村市の地域おこし協力隊の方と協力して、YouTubeチャンネルで新しい情報配信コーナーを始めました。テラス石森や田村市のことをゆる~く紹介しているので、ぜひ興味のある方は見てみてください。

『正恵の会話は、ちょっと声が大きい』(#マサコエ) 毎週金曜日12:00~ テラス石森から生配信

あそ部で取り組んだ卓球の様子
あそ部で取り組んだ卓球の様子
『正恵の会話は、ちょっと声が大きい』より
『正恵の会話は、ちょっと声が大きい』より

移住を検討している方へのメッセージ

積田さんが移住を決めたもう1つの理由には、子どもの学校事情があったといいます。

息子さんは東京の学校で環境が合わず、入学式の頃から行き渋りが続いていました。しかしUターン後は、初日から元気に登校したそうです。

「虫が好きな子なので、こちらの自然環境が合っていたのかもしれません。今では『学校休みたくない!』と言っています」

そう語り、積田さんは笑います。

「話し相手がほしいとき、誰かとつながりたいとき。移住前でも移住後でも、気軽にテラス石森に立ち寄ってもらえたら嬉しいです」

ここでは、同じように一歩を踏み出そうとしている人、新しいことに挑戦している人、そんな人たちが新しい出会いを待っています。

積田さんの挑戦は、まだまだ続きます。

積田さんの2人の息子さん
積田さんの2人の息子さん
親子イベントでの集合写真
親子イベントでの集合写真

このプロジェクトの地域

福島県

田村市

人口 3.52万人

田村市

一般社団法人Switchが紹介する田村市ってこんなところ!

暮らしのスタイルが選べる! 福島県の山間地に位置する田村市は、人口約32,500人が暮らす、自然豊かで多彩なライフスタイルが楽しめる町です。 市域の約70%を占める広大な森林や、丘陵地帯に広がる静かな山間部や畑、さらには国道沿いの利便性の高い生活エリアまで、地域ごとに異なる魅力を持つ田村市。静かにゆったりと過ごすスローライフも、便利な町中での快適な生活も、自分のライフスタイルに合わせて選べるのが大きな魅力です。

さらに、東京から新幹線と電車で約1時間50分、車で約3時間30分というアクセスの良さも田村市の強み。 夏は涼しく、冬は雪が少ないため、都市部からの移住者にも優しい暮らしやすい環境が整っています。

このプロジェクトの作成者

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福島県田村市の魅力を知ってもらえるようなプロジェクトを立ち上げます! また、移住・創業に関する相談窓口を運営しているので、お気軽にご相談ください。 興味を持っていただき、ありがとうございます! 私たちは福島県田村市で廃校活用型テレワークセンター「テラス石森」を運営しながら、地域活性化に取り組んでいるまちづくり法人です。 福島県田村市を、よりアツい場所にするべく活動しています。

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