港町のあたらしい「猟師」になるしごと【尾鷲市地域おこし協力隊募集】

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「興味ある」が押されました!

2026/09/05

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2026/09/05

 ほとんど人が立ち入ることのない山へ分け入り、前日に仕掛けた罠を見て回る。獣の通り道を読み、地形を覚え、罠をかけ直す。尾鷲市の獣害対策における、日々の仕事です。

 三重県南部の港町、尾鷲市。目の前には熊野灘、背後に紀伊山地という、海と山にはさまれた土地で、最盛期の半分以下となった1万4千人の私たちが暮らしています。人が減れば、耕される畑も、手入れされた山も減っていく。人の暮らす場所と、動物たちの棲む場所を分けていた線は、見えなくなってきています。

 古くから漁業と林業のまちとして栄えてきた尾鷲ですが、「農」の営みも続けられてきました。急峻な斜面で育つ柑橘「尾鷲甘夏」。市内のごく限られた場所でしか栽培されていない青唐辛子「虎の尾」。海の幸が知られるまちですが、山の恵みもまた、この土地の暮らしを支えてきました。

 そんな港町の里山で、いま起きていること。

 甘夏畑では、増えすぎたシカが苗木を食べ、育った木の皮を剥いでいきます。サルやカラスの食害が絶えず、市街地にまでサルが姿を見せることが当たり前になってきました。防護柵を張り、パトロール員を務める地元の猟師が駆除にあたっていますが、対策が追いついていないのが現状です。

 今回募集するのは、獣害対策の一員として山に入り、暮らしの境界を保っていく地域おこし協力隊。このまちの猟師のひとりとして生きていく人を探しています。

山に入ることが、海を守ることにつながる

 尾鷲市は2022年にゼロカーボンシティを宣言し、2024年1月には三重県で初めてとなる「オーガニックビレッジ宣言」を行いました。掲げているのは「漁業と林業と有機農業のまち」。有機農業に取り組む農家は、少しずつですが増えてきました。今年3月には、市内の飲食店と甘夏みかん農家が協働して出店する収穫祭「尾鷲オーガニックビレッジ甘夏祭」を開催するなど、まちを取り囲む自然と共生して、港町ならではの豊かな暮らしを取り戻す動きが形になりはじめています。

 尾鷲市が取り組む獣害対策は「畑を守るための駆除」だけではないのかもしれません。有機農業に挑む農家がいて、森を再生しようとする人がいて、その恵みを受け取る海がある。どこかでつながっているこうした営みの真ん中に、人の暮らしがあります。漁業と林業と有機農業のまちであろうとするこの港町で、自然と産業のつきあい方を組み替えていく。その現場のいちばん前線に立つのが、獣害対策という仕事です。守っているのは畑だけではなく、このまちで人が豊かに暮らしていくフィールドそのものだと、私たちは考えています。

 このたび募集する隊員に期待することは、例えば次の二つ。

 一つは、野生の鳥獣を狩猟する技術を受け継ぐことです。市の獣害対策パトロール員と共に活動し、ベテラン猟師や猟友会の方々と一緒に現場に立ちます。狩猟経験はなくてかまいません。獣道の読み方、罠のかけ方、地形と季節の癖。文字になっていない知恵が、この土地にはまだ残っています。技術を受け継ぎ、経験を積みながら、狩猟の魅力を幅広く発信してほしいと考えています。

 もう一つは、猟師としての活動にくわえて、このまちと自身の未来のためにできることを考え、挑戦していくこと。獣害対策を念頭に置いた狩猟は、活動できる日や時間にばらつきがあります。だからこそ、猟だけで食べていくというより、暮らしのなかに狩猟を組み込む「半猟半X」のかたちが向いています。どんな暮らしをつくるかは、あなた次第です。

特産「尾鷲甘夏」など農地を守るしごと
特産「尾鷲甘夏」など農地を守るしごと

自分なりの半猟半Xを設計できるひと

 この活動には、すでに先輩隊員が一人います。2024年10月に着任した20代前半の隊員で、罠猟から始めて猟銃の免許も取得しました。もともと料理人としての経験があり、いまは獣害対策パトロール員としての活動と並行して、ジビエ肉の利活用に取り組んでいます。捕った獣を、どうすればおいしく食べてもらえるか。その延長線上で、自分の店を開くための準備も進める毎日です。

 こうしたオリジナルの半猟半Xを、つくっていくことができる可能性がこのミッションにはあります。有機農業の畑を、獣から守りながら自分で耕す。山林の整備や製材など、林業に関わるのもいいかもしれません。もちろん、一次産業とはまったく違う活動でもかまいません。写真を撮る、宿を営む、加工品をつくる…獣害対策のしごとと関連させた新しい取り組みを見つけることができると、このミッションはきっと面白くなります。

 「猟師」と聞いて、人里を離れて黙々と取り組む仕事を想像する方もいるかもしれませんが、港町ならではの猟師のあり方をつくっていくためには、地域のいろんな人と協力して進めていく必要があるでしょう。

 そして、任期終了後も願わくば、三年間で身につけた技術を持って、猟師としてこの山に入り続けてほしい。山に入ることが、海を守ることになる——その循環の担い手として、ここで暮らしていく。そんな未来を一緒に描ける人を、私たちは探しています。

 まずはこのページの「応募したい」から! 狩猟の経験はなくてもかまいません。半猟半Xの「X」に、こんなことをやってみたいというイメージのある方は、ぜひお考えをお知らせください。

【現地見学会のご案内】 10月11日〜12日の2日間で、募集中のミッションの現場を巡り、現役隊員や地域の方と交流できる現地見学会を開催します。ご応募を検討されている方は、是非ご参加ください。

尾鷲市地域おこし協力隊募集 現地見学会のお知らせはこちら https://smout.jp/plans/31095

募集要項

※募集者 / 主催者に連絡を取りたい場合、まずは「応募したい」ボタンを押してメッセージを送ってください。

就業場所
尾鷲市内各所
業務内容

●獣害対策および捕獲活動

・市の獣害対策パトロール員や猟友会、地域の猟師等と連携した山林・農地等の巡回 ・獣道や地形、被害状況の調査 ・罠の設置、見回り、かけ直し、捕獲等 ・農家や地域住民と連携した鳥獣被害の把握と対策 ・捕獲した鳥獣の適切な処理や利活用への協力

●狩猟技術の継承と情報発信

・ベテラン猟師や猟友会から、獣道の読み方、罠の扱い方、地形や季節に応じた判断などを学ぶ ・狩猟や鳥獣害対策に必要な資格・免許の取得 ・日々の活動や、狩猟・獣害対策の役割と魅力についての情報発信

●「半猟半X」の実践と任期後に向けた仕事づくり

・獣害対策と自身の経験や得意分野を組み合わせた活動の企画・実施 ・地域住民や農林漁業者、事業者、先輩協力隊員等との協働 ・任期終了後も尾鷲市で暮らし、狩猟を続けていくための仕事や収入の組み立て

※活動内容は現時点での想定です。これをすべて行うというわけではなく、地域の状況や隊員本人の経験・アイデアを踏まえ、尾鷲市や猟友会、地域の猟師をはじめとする関係者と協議しながら具体化していきます。

必須経験やスキル

・尾鷲市への任期後の定住を前提として、地域おこし協力隊としての着任時に住民票を尾鷲市へ移すことができること(現時点での住民票所在地により着任できないことがあります)

・狩猟や鳥獣害対策に関心があり、山林や農地など屋外での活動に前向きに取り組めること(狩猟経験は問いません)

・着任後、わな猟免許をはじめ、活動に必要な資格・免許を取得する意思があること

・普通自動車運転免許

・一般的なパソコン、スマートフォン操作ができること(活動記録、文書や資料の作成、SNS発信など)

・地域の猟師や猟友会、農家、行政等と関係を築き、協議しながら仕事を進められること

あれば歓迎する経験やスキル

・狩猟、鳥獣害対策、山林での活動に関する経験 ・農業、林業、畜産、自然環境等に関する経験や知識 ・食肉処理、調理、飲食、食品加工、商品開発等に関する経験 ・イベントやプロジェクト、事業の企画・運営経験 ・写真、映像、文章、SNSやウェブ等を活用した情報発信の経験 ・任期後の「半猟半X」について、取り組んでみたいことや暮らしのイメージがあること

※必須ではなく、あくまでもあれば歓迎するというものです。上記の経験がなくても、狩猟の技術を一から学び、尾鷲の山と人の暮らしを守る仕事に取り組みたいという方を歓迎します。

給与

給与/月額 291,000円(報償費として支給) 協力隊活動費/年間 最大2,000,000円 ※活動に必要な経費に対し補助金を交付

起業支援補助金/最大1,000,000円 ※任期後に地域に定着して起業する場合

雇用形態・勤務時間

活動時間/概ね9:00~18:00(休憩時間12:00~13:00) ※活動内容や捕獲・巡回の状況等により、時間を変更する場合があります。

活動日数/1カ月につき20日以上

募集者 / 主催者
尾鷲市役所 水産農林事業推進課 農林振興係
募集者 / 主催者の
住所
三重県尾鷲市中央町10番43号
募集者 / 主催者の
連絡先
0597-23-8224
その他

書類選考及び面接を行い、採用を行う予定です。 (取得した個人情報は、採用選考のみ使用します。履歴書の返却はいたしません。また、不採用についてのお問い合わせについてはお答えできませんのでご了承ください。)

【応募期間】 令和8年10月30日(金)必着

【応募に必要な書類等】 履歴書(指定書式あり) ※「応募したい」を押していただきましたら、メッセージにて様式を送付いたします。

【提出・問い合わせ先】 〒519-3696 三重県尾鷲市中央町10-43 尾鷲市役所 市長公室 地域創生係

【選考スケジュール】 事前面談(オンラインでも随時対応) ↓ 10月30日 応募締切  ↓ 11月上旬 書類選考 (応募者が多数の場合は書類選考を実施します。)   ↓ 11中旬 面接(書類選考後日程を決定します。)   ↓ 令和9年1月着任(着任日は相談のうえ決定します。) ※選考プロセスは変更となる場合があります。

尾鷲市役所 水産農林事業推進課 農林振興係

このプロジェクトの地域

三重県

尾鷲市

人口 1.40万人

NPO法人おわせ暮らしサポートセンターが紹介する尾鷲市ってこんなところ!

三重県南部の港町、尾鷲市。ふるくから漁業と林業で栄え、高度経済成長期の電力供給を支えた火力発電所のお膝元として、最盛期には三万五千人にも達した人口は今、半分。二十年後には、さらに半分の八千人まで減ろうかという、この頃です。過疎高齢化も斜陽産業も当たり前になってきた、今がまさに分水嶺。活気がない、産業がない、なんにもないと言われ続け、消滅可能性都市とも評された街ですが、まだまだ力を秘めています。

このプロジェクトの作成者

プロフィール画像

紀伊半島東側の港町、尾鷲市で移住・多拠点居住の推進や空き家の利活用プロジェクトを推進しています!ここ数年、大きな変革期にはいった尾鷲市では新しいまちづくりがジワジワと動き出しています!都会の暮らしに不自由を感じはじめた方も、地方に活動の場を広げたい方も、海と山に囲まれた港町の暮らしに飛び込みたい方も、ぜひ一度、尾鷲にお越しください。

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