猟師になるには、まず「狩猟免許」の取得が必要です。日本における狩猟免許は次の4つの種類。罠を使う「わな猟免許」、網を使う「網猟免許」、銃を扱う免許は火薬を扱うか空気銃のみかで「第一種銃猟免許」「第二種銃猟免許」に分かれており、それぞれ異なる免許が必要になります。自治体によっては免許取得の補助金制度もあるので、まずは情報を集めるところから始めましょう。
今こそ「地域の守り人」に。狩猟の世界に飛び込む一歩
野生鳥獣による農作物被害や人的被害に悩む地域が増える中、「猟師」は地域の安全と自然の恵みを守る大切な役割を担っています。 猟師は、地域住民の安全と暮らしを守る最前線に立つ、いわば「地域の守り人」。ペーパーハンターから一歩踏み出したい方、都市部で免許は取ったものの活動の場がない方、あるいは現役だけれど新天地を探している方へ。この特集では、あなたの経験とスキルを必要としている地域との出会いをご紹介します。 「いつか」ではなく「今」、あなたの力を地域のために生かしませんか？
■ どうすれば猟師になれるの？
■ 免許は持っているけど、実際に活動できる？
はい、多くの地域があなたの経験を待っています。免許取得済みの方なら、地域の猟友会や有害鳥獣対策チームへの参加がスムーズです。ブランクがある方や実猟経験が少ない方でも、ベテラン猟師による現地での実践指導や、地域独自の研修プログラムを用意している自治体も増えています。特に罠猟免許や第一種銃猟免許保持者は、緊急性の高い熊対策において即戦力として期待されています。 未経験の場合も大丈夫。多くの地域で、未経験者向けの研修や指導体制が整っています。ベテラン猟師のもとで技術を学んだり、狩猟体験に参加して実践的な知識を身につけたりしながら、一歩ずつ経験を積んでいきましょう。狩猟を実際に体験する前に、興味のある人向けのオンライン説明会が開催されることもありますよ。
■ 猟師として活動する場合の収入面は？
猟師の収入は、狩猟方法や獲物の種類、活動量によって大きく変わります。有害鳥獣駆除は自治体からの報奨金が支給され、特に熊やイノシシなど大型獣は高額な設定の地域も。 ただし、狩猟のみで生計を立てるのはなかなか厳しいのが実情。副業のひとつとして有害鳥獣駆除を行い、自治体からの報奨金を得るのが一般的なパターンです。 狩猟に関連する副業の例として、狩猟で得た獲物を「ジビエ」として販売したり、レザークラフトを制作したり、狩猟体験ガイドなどをしたりと、さまざまな活動で複数の収入源を確保するケースもあるようです。 また、地域おこし協力隊としての募集であれば、各自治体の協力隊の報酬に則ることとなります。活動内容や報酬は地域によって異なるため、まずは募集要項を確認した上で、自治体に問い合わせてみましょう。 スマウトに掲載されている猟師さんへのインタビュー記事もぜひご参考に。
■ 猟師としての活動先はどう探す？
猟師の募集は、一般的な求人サイトではなかなか見つけにくいかもしれません。地域が抱える獣害対策のニーズに応じて、自治体の有害鳥獣対策部門や地域おこし協力隊の募集、または猟友会などを通じて募集されることが多いです。 この特集ページでは、実際に猟師を必要としている地域のプロジェクトを掲載しています。気になるプロジェクトに「興味ある」ボタンを押すと、地域の担当者から直接スカウトが届くことも。「応募したい」ボタンからは、あなたの保有免許や経験をアピールできます。あなたの力を待っている地域が、きっと見つかります。
