移住ビフォーアフター 山口県に移住して2年。過ごしてみて今思うこと。
公開日:2026/08/05 08:59
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2026/08/05「興味ある」が押されました!
2026/08/05山口県に移住して2年がたちました。分からないことだらけのなかでしたが、「五感を全開にして思いきり楽しもう!」そんな気持ちで飛び込んできてはや2年。今回は、移住してきて今思うことを率直に書けたらいいなと思っています。
きっかけは一冊の本。好奇心で飛び込んだ山口県
私は東京都出身なのですが、もともとどこかに移住したいと思ったり、田舎暮らしにあこがれていたわけでもありませんでした。ただ、ずっと東京暮らしだったからどこか違う場所に暮らしてみるのもありかな、とぼんやり思っていたくらい。
移住を考え始めたきっかけは、たまたま出会った一冊の本。
「なんか面白そうな気配がする」
そう思って好奇心が抑えられず山口県に飛び込みました。 恥ずかしながら「これを成し遂げたい!」「自分のお店を開きたい!」そんな強い意気込みがあったわけではありませんでした。
生きるうえで大事な何かがこの場所にはある
ただ、ひとつ大事にしようと思っていたことが「自分の手でやってみて、全身で感じること。自分の心を大切にすること」でした。
と思ったのも5年前。もともと何十社も受けてなんとか企業に就職して働いていたのですが「なんか違う…」というモヤモヤを抱えていました。それはたぶん、このままここにいたら"自分の気持ちを大切にすることよりも、見栄を張らないといけない"、"言葉をうまくあてて説得できるようにならないといけない"と、立ち止まることのできないスピード感に自分の心がだんだん壊れていくような気がしたからです。
そんな時にたまたま山口県に出会いました。「海のきらめき」「山の緑」「花の香り」「鳥の鳴き声」「みんなで集まって踊る各地域の盆踊りの様子」など。全身に飛び込んでくるものたちがすごく生き生きとしているように感じて、自分の心がドキドキしたのを今でも覚えています。
「生きるうえで、ここには大事な何かがある」そう自分が感じたものは一体何なのか。それは考え方かもしれないし、風習かもしれないし、人と人、人と自然との関係かもしれない。いったん道草食って自分の心の赴(おもむ)くままに歩いてみよう。そのなかで何か見えてくるかもしれない。そう思って移住を決断してはや2年がたちますが、"まだまだ答え合わせの途中"というのが正直なところです。
落ち込むこともあるけれど
自分の手や足を動かしていろんなことをやってみよう!と思って試してきましたが、実際は失敗も多く、ちっぽけなことで落ち込んだり、自分の不器用さや散漫さに嫌気がさしたりするなかで、「自分はいったい何がしたいんだろう」と自問することもしばしば。
たとえば、庭で収穫したニラと山で採ってきたノビルを使って春の恵みの餃子をつくろうと意気揚々と台所に立ったのに焦がしたり、自分でお米を作れたら楽しそうだなと思って田んぼをつくっていたのですが、思うように整備が進まず田植えに間に合わなかったり、注意不足で干し柿を雨に濡らしてしまってダメにしたり…と。
些細なことかもしれませんが、自分がもっと注意を向けられていたらこうはならなかったんじゃないかと反省することもしばしば...。
冬の期間だけアルバイトさせてもらっているなまこ加工の仕事でも、ベテランさんは次々にさばいていくのに自分はなかなかうまくさばけず、きれいな一本の内臓を取り出したいのに途中で切れたり、さばくスピードが遅くて落ち込んだり。不器用な自分に嫌気がさすこともありました。
ほかにも畑作業をしていると、卵をかかえて歩くクモと出会い驚き、収穫したじゃがいもを蒸して食べたらおいしくて喜び、といった風に、想像していなかった嬉しいことが訪れる瞬間がふとあったりもしました。
この2年、何気ない小さな日々の作業に落ち込んだり喜んだり、こんなに日常の暮らしのなかに感情が動く瞬間が潜んでいるのかと気がつきました。うれしい、たのしい、悲しい、わからない。色んな感情で山口県での生活は忙しいですが、感情が動く瞬間が、予想していなかった方向から飛んでくるのを楽しんでいるところもあるかもしれません。小さな失敗を繰り返しながら、出会った人たちや様々な生き物とのコミュニケーションの取り方を学んでいる感覚です。
おもえば会社員時代、あの場所で生きていくためには、自分の違和感や疑問、「いいのかな」という気持ちをスルーしないと馴染めないように感じていました。「まあこれでいっか。しょうがないか。」と。でもそうなりたくなかったし、染まりやすい自分はいつかそれに慣れてしまうかも、とも思っていました。だから、移住後の生活では、できるだけ自分の気持に素直に、心を開いて失敗して喜んで、ちょっと変えてまたやってみて、というのを繰り返していこうと思って過ごしてきました。
幸い、山口県に来てからたくさんの人たちに支えられてきたおかげで、住む家も仕事も友人にも出会えて、手さぐりの日々を楽しむことができているのはとてもありがたいことだと感じています。
「自分はいったいここでなにがしたいんだろう」答えのないこの問いに悩むことも多いですが、今2年間暮らしてみて思うのは、自分の心を死なさず、自分らしく生きていきたいだけなのかもしれない、ということです。そのために、出会いを大切に、そこから生まれた自分の感情の機微をひとつひとつすくいあげて確かめながら自分のペースで歩んでいきたいと思います。
都会での出会いとはまた違った、予想できない出会いがいろんな場所で待ちうけているのが、地方での暮らしの楽しさかもしれません。多分ひとりひとり、楽しめる場所、根差したいと思う場所は違うと思うのだけど、違うから面白いし、旅に出たくなるんだろうなと。私はまだしばらくこの山口県に根差しながら、心の旅を続けていこうと思っています。
このプロジェクトの地域
柳井市
人口 2.89万人
柳井市地域づくり推進課が紹介する柳井市ってこんなところ!
海と山に囲まれており自然が豊かな地域です。美しく穏やかな瀬戸内海が目の前に広がり、海の景色を楽しめるスポットとして人気です。 柳井市の周辺の海域では、急流とうず潮の大畠瀬戸や、フェリーで1時間で行ける平郡島などの好漁場が広がっています。 市街は江戸時代に栄えた商業都市であり、今でもその歴史的な名残を感じることができます。特に、柳井の町並みは伝統的な建物が残っており、街歩きも楽しめます。 さらにアクセスの良さも特徴の1つ。車で約1時間の岩国空港までは、東京羽田から1時間半で到着! 高速道路や電車を利用すると広島や福岡などの都市圏にも気軽に行ける立地です。
このプロジェクトの作成者
こんにちは!2026年4月から柳井市市役所地域づくり推進課で移住コーディネーターとして働いています木村です。実は私も柳井市4年目の移住組。仕事を通して知る柳井の魅力をSNSで日々発信中。 田舎暮らしに興味のある方、ぜひ柳井市にお試し移住しませんか?