絶景の夕日が見える宿を営む暮らし✨今後を考えるオーナーの想いとは?【高知県】
公開日:2026/10/16 06:38
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2026/10/16「興味ある」が押されました!
2026/10/16トンネルを抜けると、車道が海に繋がっているような不思議な風景に出会う。視線の先の海が道と重なるため、そんな錯覚にとらわれる。ここは土佐清水市の市街地から足摺岬へ向かう県道。太陽と海に直接触れ合えるような場所だ。 目的地は、切り立った断崖の近くに立つ「民宿西田」。沈む夕日を一番楽しめると地元では評判だった宿だ。
「ここの夕日は本当に美しいんです。夕日が綺麗な宿として人気がありました」 オーナーの西田洋一さん(79)が強調する。父が始めた民宿事業を承継して、今の場所へ1974年に新築、1995年に増築し2021年に改装した。 「高度成長期から平成にかけては、多くの宿泊客が来てくれました。だから、53人の定員でしたが、80人規模に増築したんですよ」 西田さんが当時を懐かしむ。リーズナブルな値段設定だった事に加え、客室から見える夕日の美しさで人気が高まった。満室が続き、断るのに苦労した時期もあったそうだ。
ただ、加齢に伴う身体の衰えは隠せず、5年ほど前に別の事業者に業務委託し、2年前に休業。「若ければ、新たな展開を考えるけれど、体力的に自分で再開することはもう困難」という。
建物は鉄骨・コンクリートブロック造り2階建て(地下1階)、延べ約1150㎡。客室は17部屋あり、最大収容人員は84人。5年前にリノベーションし、一部の客室には、ウッドデッキも備えられている。部屋は全室和室で、大広間や食堂用途だった部屋があり、承継者のアイデア次第で自由に活用できる。
「2028年のNHKの大河ドラマで、ジョン万次郎が取り上げられます。観光客はきっと増えるでしょう。タイミングはいいと思います」 西田さんの妻、美枝さん(77)が応接室の窓から見える海を見ながら微笑んだ。眼前に広がる太平洋は水平線まで青く輝き、陽光のきらめきが眩しい。
部屋に荷物を置き、夕暮れまでの時間をテラスで過ごす。目の前には、ただただ大きく真っ青な海が広がる。太平洋は、近くで見ると想像していた以上に広い。スマートフォンを置いて、ウッドデッキの椅子に腰をかける。風が頬を撫でていく。 やがて西の空が少しずつ色を変え始める。青かった海に夕暮れの影が忍び寄り、空は淡いオレンジに染まる。天空にある時よりもひと際大きく見える太陽が、金色の光を放ちながら水平線に沈んでいく。
この光景を見るだけで、身体の中に澱のように溜まっていたものが、少しずつ消えていく。時間がゆっくりと流れる。忘れていた自分の呼吸を、少しずつ思い出す。ここは、そんな時間を過ごせる場所だ。民宿を閉じて約2年。再開を望む人々は少なからずいるだろう。この宿泊施設が、夕日のように沈んでしまうのは、あまりにもったいない。意欲ある後継者のチャレンジに期待したい。
オーナー 西田さん夫妻へのインタビュー
———— 民宿にしては、収容人員が多いですね? 昭和から平成にかけては、多くのお客さんが来てくれて、満室で断ることもよくありました。だから、平成7年に増築して今の収容数にしたんです。時代によっても違いますが1泊2食付きで5000円台~7000円台で営業していたので、リーズナブルな宿として、とても人気でした。お遍路のお客さんも多かったですよ。
———— 朝日や夕日の評判がいいですよね? これは間違いなく絶景です。海のそばの断崖に立っているので、遮るものは何もありません。9月~3月が見える時期で、条件があえば有名な「だるま夕日」にも出会えます。夕日を見なくても、水平線まで続く青く広い海を眺めるだけで、心が洗われますよ。
———— ガソリンの貯蔵タンクの使用期限は? あと2年ほどなので、後を継ぐ人は設備のメンテナンスが必要です。でも今は、国や県、町の補助金が手厚くあるので、引継ぎを機に一気にやれば投資も少なくて済みます。重要な燃料供給インフラなので、その機能を次代に引き継いでいってもらいたいです。
———— 観光客は少なくなっている? 以前と比べたら、足摺岬への観光客は減少していますが、四国全体のお遍路さんの人気はほとんど落ちてません。それに、大きな追い風が吹き始めました。NHKの大河ドラマで、土佐清水出身のジョン万次郎が取り上げられることが決定したんです。現状のままでは、宿泊施設が不足する事態になると思いますので、新しく開業するには、非常にいい時期だと思います。
地域を守る「継業」という選択肢
「地元のためにお店を続けたいが後継者がいない」 「高齢になってしまって事業継続が難しい」
地域の生活を支えてきた中小企業や商店では、こういった理由から、事業縮小や廃業を余儀なくされるケースが後を絶ちません。
一方で、働き方が多様化する今、県外からのUターン者や移住者が過疎地域に住まい、ゼロから起業をするより圧倒的にコストが抑えられる、”なりわい”を活かした「事業承継」や「継業」といった働き方に注目が集まっています。店舗そのものや機材設備などの初期費用一式を抑えられるほか、一定の顧客や販路、技術までもそのまま引き継げるとして、地方暮らしを目指す方々にとって新たな選択肢となっています。
こちらの事業承継も、そういった地域を支える取り組みのひとつなんです。
高知県には、次の世代の担い手を待つ地域がたくさん!
高知県でどのような暮らし方・働き方ができるのか、地域の仕事に関心のある方は、ぜひ「興味ある」のボタンを押していただけると嬉しいです✨
このプロジェクトの地域
高知県全体
人口 65.28万人
高知県UIターンサポートセンターが紹介する高知県全体ってこんなところ!
高知県はひとつの大家族やき。高知家(こうちけ)。
恵まれた自然や素敵な景色、 とびっきりの食材など、たくさんの魅力にあふれる高知県。 なかでも一番の魅力は、出会ってすぐ仲良くなれる 家族のような温かい人柄。
みんなぁも、高知家の家族にならん?
高知県UIターンサポートセンターでは、 いつか高知に!今すぐ高知に!とU・Iターンをお考えの方や、 移住して間もない方を対象に、仕事探しや暮らしのサポートを行っています。 お気軽にお問合せください!
このプロジェクトの関連地域
土佐清水市
人口 1.05万人
このプロジェクトの作成者
高知県はU・Iターンに本気で取り組んでいます。 U・Iターンに必要な仕事や家、暮らしの情報を市町村や産業団体、民間団体、移住支援のNPO法人等と連携して、集約し、希望者の方へご提案するなど、全力でサポートします。