【体験できます】老舗お茶農家の園主が「かき氷街道」を企画した理由。新しくて深い日本茶の世界へ。
地域なし
日本人にとって、古くから身近な存在である日本茶。フードコートや食堂などで提供されていたり、来客用に振る舞われたりと、何かと親しみやすいポジションで私たちの生活の中に存在しています。健康面での効果にも注目が集まっていますね。
しかし、多くの場合、日本茶はなぜか無料。コーヒーや紅茶などのように、お店で一定の料金を払って飲むという習慣はあまりありません。また、若い世代では、家庭でお茶を急須で淹れて飲む習慣自体が廃れ気味に。
そんな苦境に立たされる日本茶業界の中で、独自の取り組みを行い、日本茶の魅力を伝えているのが、この旅でホストを務める宮ザキ園の園主・梅村篤志さんです。この旅では、梅村さんと一緒にお茶作りを体験しながら、日本茶に秘められた可能性や魅力あふれる側面を教わることができます。
今回は、お茶の魅力を知るとともに、お茶の製造現場で起こっている現実にも目を向けて、多角的に学んでいける機会となっています。私たちが知ってるようで知らないお茶。お茶農家さんの働き方から、あなたの仕事に役立つエキスが抽出できるかもしれません。
ツアーに興味を持った方、参加したい方はぜひ『興味ある』『応募する』を押してください。メッセージで詳細をご案内します。
日本茶だけでなく地元の魅力も伝えたい
1820年から代々茶園を営む家庭に生まれた梅村さんは、2005年に家業を引き継ぎ、茶畑の管理や日本茶の製造に勤しんでいます。
自身の代になって以降、卸売から小売りに比重を置き、百貨店やレストランなどへの販売をメインに事業モデルをチェンジ。煎茶やほうじ茶などの茶葉だけでなく、スパークリングティーや自家製の抹茶を使用したスイーツなどを開発し、日本茶の新たな新しい楽しみ方を提案しています。
また、梅村さんは本業の傍ら、生まれ育った岡崎市額田地区の発展のために、地域振興にも積極的に取り組んでいます。茶の木の成育環境上、茶畑は山間地域に造られていることが多く、そのような地域は高齢化などによって年々過疎化が深刻化。中山間地域に位置する額田地区もその例に漏れず、同様の問題を抱えていました。
そんな中、2011年に梅村さんは同地区にある自然公園「くらがり渓谷」で音楽イベントを、2017年には同地区の天然水をPRするため「おかざき かき氷街道」なるプロジェクトを企画提案。商工会の若いメンバーなどを巻き込みながら、いずれも毎年開催される人気イベントへと成長しています。
「おかざき かき氷街道」で提供されるかき氷は、「名水百選選抜総選挙」(主催:環境省)の秘境部門で1位に選ばれたこともある、同地区の超軟水の天然水を使用。シロップの原料にも地元の農作物を活用することで、かき氷全体が額田地区の認知度アップに一役買う存在になっています。
これらのイベントを通じて、額田地区のことを知る人が増えたと話す梅村さん。「徐々にカフェや飲食店ができたり、美容院ができたりとか、いろんな若い人たちがこの地域で起業してくれるようになりました」と、取り組みの成果を実感しているようです。
宮ザキ園だからこそできる貴重な体験を提供
林業との兼業だった茶園の仕事を、先代から専業に方針転換。それまで夏の時期だけに集中して行っていたスタイルから、一年を通して様々なお茶の製造を手掛けるようになったと言います。
11~3月にかけては番茶の製造がメインとなるため、この時期に参加される方には、番茶作りに挑戦していただきます(シーズンによって体験内容が一部異なります)。茶摘み、加工、梱包といった、商品が出来上がるまでの一連の作業を体験することで、日本茶の知識を身につけるとともに、価値を再認識する機会となるはずです。
これも、茶葉の栽培から、日本茶の製造・加工、販売までを一貫して行っている宮ザキ園だからこそ可能な体験と言えます。
そして、旅の後半では宮ザキ園で作られたお茶を飲みながら、地域振興にまつわるお話を聞いていただきます。梅村さんがこれまで取り組んできたことや、それに懸ける想いの中から、「想いをシェアし、周囲に働きかけるチカラ」への気付きが得られるでしょう。
旅が終わる頃には、日本茶の奥深い魅力にハマってしまうかもしれません。
本企画は「あいちの山里関係人口創出事業」による募集となります
募集要項
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