移住する前に暮らしを試そう:福島県南相馬市「おためしハウス」
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プロジェクトの募集が終了しました。
2020/03/30都会に疲れた人たちに移住を提案するサイトも、人口減少を見かねて移住促進事業に取り組む自治体も増えている。 でも仮に、画面越しの情報をもとに、生活を頭の中でイメージできたとしても、縁もゆかりもない土地に、突然移住するというのは不安になってしまうものではないでしょうか。逆に、期待をしすぎて、移住をしてから後悔、なんてことにもなりかねません。
地域の人とうまくやっていけるのか。 そもそも、人はどのくらいいるのだろうか。 生活していける仕事はあるのか。 イメージ通りの暮らしを楽しめるのだろうか。
そんな人が短期のイベント的に過ごすのではなく、1軒の家で暮らし、実際の生活をイメージする機会があれば、納得のいく移住の選択ができるのでは、という想いから福島県の南相馬市では、「お試しハウス」を利用したお試し移住をできるプロジェクトを用意しました。
南相馬とヨソモノが交わるきっかけをつくりたい
移住をしてもらうことだけが、お試しハウスプロジェクトの目的ではありません。
私たちは、南相馬を暮らすまちとしてより魅力的にするためには、内に住む人が頑張るだけでなく、外に住む人の力を借りることが必要だと考えています。 お試しハウスを運営・管理するオムスビのメンバーは、移住者です。 外からきたヨソモノが、コーヒースタンドをつくって運営し、地元の人とコミュニケーションをとりながら、何が欲しいかな?そのほしいもの、どうやったら作ることができるかな?といつも実現に向けて考えている状況です。
しかしながら、自分たちだけで出来ることには限界があります。人員的に不足して物事が進まなかったり、技術が足りなかったりします。そんなときに、南相馬の外にいる人の力を借りて、違う視点や技術を持ち込んでもらいたい、と考えました。地元の人と外の人をつなぐ役割も担っていきたいと思います。
二拠点生活の場所として、関係人口として、南相馬と関わってみませんか。
ゆるく地域と関わってみたい人、いませんか
先述した通り、移住をしなくても南相馬と関わることはできます。
南相馬、特に私たちの活動拠点である小高は「チャレンジ」を応援してくれる人の多い地域です。都会や学校で身につけたスキルを南相馬で発揮してみませんか。まちの人のダイレクトな反応をみながら、私たちと一緒にチャレンジしましょう!
\ 今、オムスビでこんなプロジェクトやりたいと思っています! /
・小高にパン屋さんをつくりたい ・IoTの技術で、まちの福祉を充実させたい
\ こんな方も、大歓迎! /
・空き物件さえあれば、お店を開店してみたい人 ・人と一緒に何かをやってみたい人 ・継続的に、でもゆるく地域と関わり続けることに関心がある人 ・やりたいことがあるけど、なかなか踏み出せない人 ・エンジニアリングができる人
このプロジェクトの地域
南相馬市
人口 5.90万人
蒔田志保が紹介する南相馬市ってこんなところ!
南相馬市は鹿島・原町・小高、という3つの地域から成り立っています。オムスビのある小高は、2016年7月まで、福島第一原発事故の影響を受け、住むことができませんでした。しかし、現在は3000人前後の人が小高で”ふつう”に暮らしています。スーパーがあり、日用品店があり、学校があり、交流センターもある。日々の暮らしには困りません。
一度、何もなくなってしまった小高だから、いろんなことに挑戦している人がいるのが、小高の魅力です。私たちもその一員です。出来ることを継続することを大切にしています。今運営しているコーヒースタンドも、最初はキッチンカーでのスタートでした。なんだかんだで、この冬で3年を迎えます。常連さんが増え、少しずつ知ってもらうことで、地域の中で続けられるようになりました。
四季のうつろいも感じられます。静かなまちですが、人はとても暖かいです。
南相馬市の特徴は、毎年7月に「相馬野馬追」という無形民俗文化財に指定されている伝統のお祭りでしょうか。武将に扮した住人たちが、馬に乗って町を闊歩したり、競馬を行ったりします。まるで戦国劇を再現するような3日間に、初めて見る方は驚くことでしょう。
このプロジェクトの作成者
■愛知県春日井市出身■2018年、結婚を機に福島県南相馬市へ移住■小高区にある「Odaka Micro Stand Bar~オムスビ~」にて、店舗スタッフとして働きながら、ライターや企画を行っている。