
生きる力と、手ごたえを。日本三大秘境の村の自給自足型シェアハウスが、第2期住人&メンバーを大募集!
最新情報
プロジェクトの募集が終了しました。
2024/01/12九州中央山地のど真ん中、日本三大秘境のひとつといわれ、広大な山と森と源流域を抱える宮崎県椎葉村。 その中でも比較的アクセスがしやすく里山に位置する集落で、自給自足2.0をコンセプトにしたシェアハウスを始めました。 すべてが分業化され、お金を稼ぐことが生きることに直結した現代では、ちょっとした値上げにも右往左往させられ、生きてる手ごたえを掴みにくくなっていると感じます。そんな世の中を変える、というよりは「こういうのもアリじゃない?」と“あたらしいふつう”を提案しよう。そんな思いで立ち上げたのが、このシェアハウス『でぇらの家』です。 都会と田舎の交差点にしたい、とか、お試し移住の拠点にしたい、とか、様々な想いが込められた場所ではありますが、人も自然の一部として生かされていることを自覚しつつ、自分の暮らしは自分でつくる実践の場となることを願っています。 今回は、そんなシェアハウスで実際に暮らす住人と、ゆるやかなコミュニティを形作るメンバーを募集します。
「田舎暮らし×シェアハウス」の先にある未来
シェアハウス、と聞くとどんなイメージを持つでしょうか。 ぼくは、20代の後半から30代半ばにかけてはずっとシェアハウス暮らしでした。友達とルームシェアしたり、社員寮を改装した20世帯ぐらいのシェアハウスに住んでみたりと形式は様々。外国に住んでたときも「フラット」と呼ばれるハウスシェアに参加し、異文化に圧倒されたこともありました。最近では日本の不動産屋でも普通にシェアハウスが紹介されてるし、TVの影響もあったりするので、人によって多種多様なイメージがあるように感じます。
思うに、「シェアハウス暮らし」と「シェアする暮らし」はちょっと違います。住む場所をただシェアするのか、暮らしそのものをシェアするのか。僕がやりたいのは後者で、田舎暮らしとの相性がいいと感じるのも後者です。 「シェアする暮らし」は「持ち寄る暮らし」と言い換えることもできます。例えば家電製品なんかは本来一人一台持つ必要はないですよね。体重計とか。道具だけじゃなく、人が持つ能力もそう。できることもできないことも持ち寄って、与える側と受け取る側、それぞれただの役割として暮らしの様々な場面で入れ替わりながら日常を紡いでいく。暮らしそのものをシェアする、ってそんなイメージなんです。 自然からの恵みを分かち合い、ひとりでできないことは助け合って暮らす。それが日本三大秘境・椎葉村で暮らす人の営みであり、ぼくが理想とする生き方ですが、そこでは「一人暮らし」というスタイルはあまり想定されていません。でも、都会から田舎へと飛び込もうとする人のほとんどは単身者です。このミスマッチを解消できるのもシェアハウスの強みです。
シェアメイト(住人)同士ではもちろん、集落とシェアハウスという関係性においても積極的に持ち寄る暮らしを営んでいく。そうすることで都会と田舎の交流が深まり、集落全体の未来も切り拓かれていく…少し言葉足らずな部分はあるかと思いますが、このシェアハウスの先にはそんな未来を見ています。


シェアハウス『でぇらの家』ではこんなことができます!
ぼくらも自然の一部として、虫や野生動物、四季の変化と共存しながらシェアする暮らしを営んでいく。それ自体はこの村での暮らしをなぞるようなものではありますが、よそ者である自分がやるからにはもうひとつエッセンスを加えたい。例えばそれは暮らしの持続可能性であり、昔ながらの自給自足を現代仕様にアップデートした「自給自足2.0」という考え方です。 自給自足2.0については、まだ実践しながら言語化している最中ですが、以下のような特徴があると考えています。
1、強いられるのでなく選び取る(自由意志の尊重) 2、昔と今のいいとこ取り(テクノロジーを否定しない) 3、衣食住だけにとどまらない(遊び、医療、教育、エネルギー etc...) 4、感謝と責任の環のなかへ(地域との関係性、歴史の環に加わる) 5、生態系の循環と共に(自然環境を汚さず壊さず活かしていく)
具体的には、暮らしを外注することを極力減らすことになるので、様々な場面で「自分でやってみる」ことが求められます。当面は以下のようなことを実践していきます。
・風呂沸かしやストーブに使う薪と置き場所作り ・家屋の補修改修、浄化槽などの設備づくり ・敷地内の廃屋の撤去と離れ小屋の建設 ・田んぼでの無農薬無肥料米の栽培、畑の開墾 ・鶏や山羊などの手配と飼育 ・その他、暮らしづくりにまつわること
薪作りなど日々の仕事としてやらなくてはいけないことはありますが、基本的にはできること、やりたいことを各々がやるというスタイルです。仕事は与えられるものではなく、作り出すものという考え方でやっていますので、どんどん提案してみてください!


シェアハウスの入居条件はこんな感じです
・家賃は3万円/月(前払い式) ・水道光熱費、WiFi使用料、調味料や石鹸・シャンプー類などの共用品は家賃に含みます ・乗用車は管理人の軽自動車をシェアカーにしています。実費で使えます ・寝室は原則個室です(広さは4畳半程度) ・個室に寝具やタンスなど最低限の家具はありますが収納は少なめです ・お風呂は太陽熱温水器+薪で沸かします。シャワーは浴槽に溜めたお湯を使います ・給湯は、台所ではお湯が出ます、洗面台では出ません。冬の洗面は湯たんぽを活用します ・水道水は山の湧き水で超軟水です。その辺のミネラルウォーターより美味しいです ・石けんやシャンプー類は生分解性の高いものをハウスで選んで共用します ・トイレは男女別、簡易水洗式、暖房便座あり ・暖房は原則薪ストーブ、個室用に石油ストーブもあり ・冷房は扇風機のみですが朝晩は十分涼しいです ・冬は雪がたまに降ります。水道が凍結することもあります ・WiFiは光回線なので安定しています。速度もそこそこ出ます ・携帯電波はdocomoとauがギリギリ、それ以外は絶望的です ・仕事は在宅可能なものを持ち込むか、村内での求人を探す形になります ・村内の人間関係や仕事探しなどは管理人や先住人が手伝います ・ハウスの仕事にも一定の時間を割いてもらう形になります
【「住人」と「メンバー」の違いについて】 ◯「住人」は、その名の通り住人です。1年単位で更新可能です。オンライン面談→お試し入居→正式入居、という流れになります。1年未満の住人希望の場合はご相談ください。 ◯「メンバー」は、実際に住むのは難しいけどでぇらの家での暮らしに興味がある、自分の今の環境で実践したいという人のための枠です。もちろん実際に泊まりに来ることもできます。月1ペースで、暮らしの情報交換会(オンライン)の開催を予定しています。
その他、なんでも相談に乗りますので遠慮なく言ってみてくださいね。


一般社団法人逞しい未来/でぇらの家
このプロジェクトの地域

椎葉村
人口 0.22万人

村上 健太が紹介する椎葉村ってこんなところ!
九州中央山地のほぼ真ん中に位置し、人口密度は1キロ平方メートルに5人。淡路島とほぼ同じ広さで、その96%が森林。残りの4%を家や田畑として利用してきたご先祖様たち。日本三大秘境・椎葉村は、山で生きる知恵と相互扶助の文化が色濃く残る地域です。
自然の恵みを活かしながら暮らしと仕事を成り立たせてきた椎葉の人は、都会の人にはないおおらかさとたくましさを備えています。ちょっとした自然災害なら、集落の人たちで応急処置ができるし、地域に必要なものは自分たちで作っちゃいます。濃密な人間関係の中で絶妙なバランスを保ちながら、神楽という祝祭空間において自分たちと自然環境(=八百万の神様)を相対化している、そんな風に見えます。
都市部では感じにくい、神様の存在と人との支えあいを日々実感できる。日本三大秘境の村は、そんなところです。
このプロジェクトの作成者
徳島生まれの愛媛育ち。あんまり四国っぽくない転勤族。大学進学を機に広い世界を求めて上京し、舞台俳優という夢に挫折。紆余曲折を経て、自転車で世界一周するという目標を掲げ、憧れのアイルランドへ。一時帰国中に東日本大震災を経験したことにより、旅の目的は「生きてる手応え」を掴むことにシフト。アイルランドに戻ったあと、スコットランド、イングランド、北海道余市町、岡山県西粟倉村などに滞在。 現在は日本三大秘境の村・宮崎県椎葉村にてキャンプ場のリノベーションに取り組む傍ら、古民家をシェアハウスに改修し、"逞しい未来"を実現する暮らしづくりプロジェクト「自給自足2.0」を進行中。元・椎葉村地域おこし協力隊/移住コーディネーター。ICF認定国際キャンプディレクター。JBS認定ブッシュクラフトインストラクター。
仕事においては企画制作とコーディネートが主戦場。多趣味なようで無趣味。強いて言えばマンガ。最近のマイブームは将棋とプロレス。物事を最適化するのが得意。