
希少な伝統工芸品「びんてまり」の幾何学な世界!462点ものアイテムが集うイベントも開催!
開催日程:
12023/12/01 ~ 2023/12/16
最新情報
経過レポートが追加されました!「「開館24周年記念 びんてまり展」を開催します。実演日も予定しています★」
2024/11/26経過レポートが追加されました!「町外の方対象★「第31回愛荘町ふるさと体験塾」びん手まり細工制作参加者募集中!」
2024/07/25丸いフラスコのような形をしたガラス瓶の中に、幾何学模様のあざやかな刺繍を施した“手まり”を入れたびん細工手まりは、「びんてまり」という愛称で呼ばれ、家庭円満の縁起物として知られています。一旦途絶えた技術を地元の方々が40年以上の歳月をかけて復興、現在、約80名が受け継ぎ、さらに後世に伝えようと活動されています。
今回の「まるく繋がる愛荘町リレートーク」では、伝統を受け継いできた保存会の方々にお話を伺い、職人技に近いものづくりの魅力に迫っています。
記事の最後には2023年12月に開催される「びんてまり展」について紹介しているので、ぜひ最後までご覧くださいね!
秘伝の縁起物を守り、後世に伝えるために活動を続けてきた保存会
江戸時代には存在したとされるびんてまり。その作り方は門外不出で、口伝のみで教えられてきました。今では愛荘町内にある「愛知川びんてまりの館」に行けば、びんてまりの歴史や作り方を知ることができ、色とりどりの作品もご覧いただけます。
近年では保存会の方を中心に、びんてまりの魅力を世に広める活動に力を入れていて、愛荘町民以外の方々でも参加できる体験イベントも開催されています。2023年11月18・19日に開催された「ちいさな“びんてまり”製作体験」もその一つです。初めての方でも楽しめる素敵なイベントとなっており、刺繍作業を中心に2日間かけて直径約9cmのてまりを完成させます。
今回は「ちいさな“びんてまり”製作体験」が開催された際に講師として参加された保存会の方々から、びんてまりに対する想いと魅力を語っていただきました。
「びんてまりは丸くて(家庭円満)中がよく見える(仲良く)ことから、もともとは縁起のよい嫁入り道具として愛されてきました。裁縫ができて当たり前の時代だったので、花嫁が自分の技術を知ってもらうために持って行ったとも言われています。そんな女性ならではの歴史的背景があるびんてまりを、私たちは宝物だと思っています。長く愛されてきたものを手仕事のまち愛荘町で後世に繋いで行きたいです」
「貴重な伝統工芸品ではありますが、産業というよりは地域文化の一つとして愛していただければうれしいですね。四方が40センチのテーブルやスペースがあればできるので、まずは趣味として楽しんでいただければと思います。」
「瓶の中の手まりには、リリアンという縮れた糸を用いて幾何学模様の刺繍を施しています。 人によってデザインも違えば色使いも異なるため、奥が深く、飽きが来ません。球型に刺繍することは、職人技といわれるほど難しさが際立ちますが、数をこなせば凝ったデザインのものも作れるようになります。何より伝統工芸品に携われることほど、名誉なことはありません。ぜひ、出来上がったときの達成感を味わってほしいです」


年に一度のイベント開催!462点の作品が並ぶ「びんてまり展」
2023年12月2日から17日までの約2週間、保存会のメンバーが作ったびんてまりが、愛荘町の「愛知川びんてまりの館」に展示されます。1年を通してコツコツと作られてきた作品や過去の最高傑作などが集う一大イベントとなっており、出品数はなんと462点。入場無料で何度でも訪れることができます。
さらにイベント開催中の日曜日には、ベテラン会員が製作の実演を行います。過去3年間はコロナ禍だったこともあって実演は中止されてきましたが、久しぶりに目の前で美しい職人技が見られるチャンスです!普段はお目にかかれない華麗な手さばきを見にいらしてください。
「過去には、静岡や北海道などの遠方から来てくださる方もいました。体験会があるときは、男性や小さな子どもからも人気ですぐに満員になることも。びんてまりは思ったところに針が刺さらなかったり、デザインがずれてしまったりと難しい部分もありますが、完成したときの達成感は他では味わえません。今回に限らず、体験会や町外の方々にも楽しんでいただけるイベントも開催する予定なので、ぜひお越しください」
愛荘町は、ひとりでも多くの方にびんてまりの魅力を知ってもらうことが伝統継承への一歩だと考えています。
受け継がれてきた歴史を愛荘町でびんてまりのようにまるく繋げたい、保存会の方々のように繋がりたいと思った方は、ぜひ「興味ある」「応募したい」ボタンを押してくださいね!
最後までご覧いただきありがとうございました。「まるく繋がる愛荘町リレートーク」は、滋賀県愛荘町の“ものづくり”にフォーカスして、それに関わる方々のお話を聞く連続企画です。
次回のリレートークでは、愛荘町で活動されている地域おこし協力隊の方へのインタビューを取り上げる予定です。興味のある方は愛荘町の他の記事もぜひご覧ください。


募集要項
2023/12/01 〜 2023/12/16
無料
・スケジュール: 開催場所:愛荘町立愛知川びんてまりの館(滋賀県愛知郡愛荘町市1673) 開催時間:10:00~18:00(最終日は15:00まで) 休館日:月・火曜日 びんてまりの製作実演:イベント期間中の日曜日①11:00~ ②13:30~
愛荘町役場みらい創生課
このプロジェクトの経過レポート
このプロジェクトの地域

愛荘町
人口 2.14万人

愛荘町役場が紹介する愛荘町ってこんなところ!
平成18年に2つの町が合併してできた現在の愛荘町は、今年で17年目を迎えます。琵琶湖に流れる川の上流・湖東地域に位置しており、鈴鹿山系からの豊かな清水と自然に恵まれ、古くから水との関わりが深いまちとして知られてきました。
町の東側には、聖武天皇の勅願で行基が開山した湖東三山の一つである金剛輪寺があります。昔から四季折々の雰囲気を楽しめるスポットとして地元の方々をはじめ多くの人に愛され続けている場所です。また、近世には中山道65番目の宿場として愛知川宿が栄え、後の明治には郡役所や警察などの官公署が置かれ、近江鉄道が開通するなど、古くから地方の中心としても発展してきました。
国の伝統的工芸品に指定されている「近江上布」を中心とした麻織物や、瓶のなかにてまりが入った不思議で美しい滋賀県の伝統的工芸品「愛知川びん細工手まり」など、愛荘町でしか見られない手仕事ならではの「ワザ」が光る工芸品を見られるのも特徴です。
【アクセス】 ・高速道路を利用すれば、京都まで1時間、名古屋まで2時間弱。 ・近江鉄道を利用すれば、彦根や八日市には約15分。 ・琵琶湖までは車で約25分!
【愛荘町移住・定住ポータルサイト】 https://www.town.aisho.shiga.jp/iju/index.html