椎葉の先生 ~山の暮らしの知恵と楽しみを学ぶ~
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募集終了日:2021/04/21

椎葉の先生 ~山の暮らしの知恵と楽しみを学ぶ~

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こんにちは、椎葉生活2年目の池田文です。
普段は地域おこし協力隊として、主に子育て支援活動をしています。

去年は「椎葉の暮らし新聞」として、椎葉の日常の出来事を紹介していました。
https://smout.jp/plans/590

まだまだ書ききれないくらい、椎葉の暮らしは面白さに満ちています。

面白いって、何が面白いんだろう、と考えて、
やっぱり「ひと」だろうな、と思い至りました。

有名なわけでも、何かの肩書があったりするわけでもなくて、
山の暮らしの達人。
山の暮らしを知りつくし楽しんでいる。

今年は、そんな「ひと」に注目して、椎葉を伝えます。

追加レポートで、日々発信していきます!
気になる方は、「興味あるボタン」を押していただくと読めますので、
お気軽にどうぞ!

「先生」=椎葉の豊かさを作り出す、山の暮らしの達人たち

椎葉に来て日々感じるのは、山の暮らしの奥深さ。

そして、その豊かな山の暮らしの元となるのは、
椎葉の人の「知恵」と「経験」。
その豊かさを最大限に味わう「楽しみ」と「感謝」。
みんなで支え合い分け合う「かてーり」の精神。
ないものは、自分たちで作る「発想力」と「技術」。

村の人が、いろいろな知恵や技術を持っている。
このことを「数値」にするとしたら、椎葉村はまちがいなくトップレベルなのではないかと思います。

元牛飼いのおばあさんが、いつどこに何の種を蒔くといいか、収穫したものをどう保存するのか教えてくれ、旬の山菜料理や山の恵みを無駄なく使ったご飯を作ってくれたり。
建設の仕事している人が、鶏も飼っていて、集まりの時には鳥をしめてくれたり。
夏は農家さんだけど、冬は猟師さんだったり。
商店をしている人が民謡の先生だったり。
山の仕事をしながら、地域の特産物を作ったり、民宿をしたり。
普段はお勤めしている人も、ナバ(椎茸)の駒うちをしたり、田んぼをしたり、冬には神楽を舞ったり。
行事も自分たちで段取りし自分たちで楽しみます。

みんなたくさんの顔を持ち、山の暮らしを続けています。

忙しいはずなのに、どこかゆったりしているようにも感じるのは、
そして、外から来た私たちが椎葉の暮らしにひきつけられるのは、

椎葉の人が山の暮らしを楽しんでいる姿を見せてくれるから。

そんな山の暮らしの達人たちを、「先生」と呼んで、ここで紹介していきます。

ある日の、あるお母さんのご飯

ある日の、あるお母さんのご飯

かずら編み

かずら編み

山の暮らしに興味のある方へ

「興味ある」ボタンを押すと、更新をお知らせいたします!
こんな方へおすすめ!

・自然が好き
・山の食材が好き
・料理が好き
・自給自足をしてみたい
・猟、釣りに興味がある
・ものづくりが好き
・祭り、神楽が好き
・おもしろい人が好き
・椎葉村に興味がある

質問はメッセージで受け付けます!
「椎葉に来て、この人に会ってみたい!」というリクエストにも、可能な範囲で対応します。

椎葉神楽

椎葉神楽

春祭りのまとい

春祭りのまとい

椎葉村
池田 文が紹介する椎葉村ってこんなところ!

日本三大秘境の一つ、椎葉村。
広大な村の面積の96%が森林地帯であり、残りの斜面を家や田畑として利用してきた村の人々。山で生きる知恵と相互扶助の文化が暮らしに色濃く残る地域です。

10の地区からなり、それぞれ景観、言葉、人の性格に特徴があって、合衆国のような村です。
自然の恵みを活かしながら、暮らしと仕事を成り立たせてきた椎葉の人は、たくましく賢く、器が大きいです。都会では感じにくい、「人に支えられていること」を日々実感できるのが、椎葉での暮らしです。

プロジェクトの経過レポート
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2020/05/08

2020年5月4日号

「蓬餅名人の、蓬摘みと蓬餅づくり」

今日は、松尾地区の蓬餅名人、伸一さんの元で、蓬(よもぎ)摘みのお手伝いです。
伸一さんは、椎葉生まれの椎葉育ち、これまで牛飼いや林業や椎茸、米作りをしながら、旬の地場産品づくりや、地区の子どものための活動やお年寄りのための演劇を行ってきた、多才な方です。

そして、お餅づくりが好きで、普段からたくさんのお餅を作っています。白餅だけでなく、蓬や旬の物を入れたお餅も作られていて、今日は蓬餅のための蓬摘みです。

おうちから少し離れた田んぼに行くと、一面の蓬!柔らかくて若緑のきれいな葉です。
きれいな葉だけをひたすらかごに入れていきます。摘んでも積んでも、田んぼにまだたっぷりあります。次第に葉を摘む親指と人差し指の爪が、蓬のあくで真っ黒に!

摘んだ蓬の葉を、重曹をいれたお湯に入れ、しばらく煮て葉が柔らかく崩れてきたら引き揚げるのが伸一さん流。重曹はたっぷり入れると色がきれいに出るとのこと。

ここからが本番です。

お餅が8割がたつけたところで、ゆであがった蓬を投入!そして蓬が完全に混ざって綺麗な若緑色のお餅ができたら、あたたかいうちに手にもちとり粉をつけ急いで丸めます。名人が作るときれいなまんまるになりますが、いざ自分がやってみると、粉が間に入ってしまって継ぎ目ができてしまいます。粉はつけすぎると、そこからカビやすくなってしまうそうです。そのうちに餅が手についてしまい、そのまま丸めるのも難しくなってきます。

椎葉の方を訪問する時よくご馳走になる丸餅。作るのは、こんなに手間がかかるんだなあ、、と改めて気づきます。蓬がたっぷり入った蓬餅は、ついた次の日もやわらかくてびっくり!焼き色がつくくらいに温めて、お醤油をたらして食べたら、蓬の風味がたっぷり。

伸一さんは、今の時期に旬の蓬をたくさんストックして、一年中蓬餅を作るそうで、今年は「2000個くらいは作ろうかな」とのこと。作ったお餅は近所に分けたり、遠くにいる友人に送ったりして、「喜んでもらうのが嬉しい」という伸一さん。今日は蓬餅以外にも、タケノコもゆでて山椒酢味噌和えを作ってくれました。


余談ですが、蓬関連で。

椎葉は春から夏にかけてムカデが多く、家の中に入ってくることもあります。蓬つみをしたその日の夜に、油断していたら足指を噛まれてしまい、じんじんとしびれていたのですが、蓬エキスを塗るとあっという間に痛みも腫れもひいて、あらためて植物の力を実感!!お風呂に入れても、冷えとり効果があり、まさに万能薬ですね。

<写真は私ともう一人の見習いが作った、いびつな蓬餅たち。>

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2020/05/08

2020年5月2日号

「一枝三葉 八十八夜のお茶摘み」

GWの初日に、移住者の先輩のおうちに野良仕事のお手伝いに行ってきました。

内村夫妻は、田舎暮らしをしたいと2年前に椎葉の栂尾地区へ移住、近くの耕作放棄地を借りて田んぼや畑をしながら子育てされています。農業の他にも、ご主人はテレワークのライターや、会議のファシリテーターをしたり、奥さんは地区の集落支援員をしたり、、と、現代の山暮らしを満喫していて、まさに「移住の先生」です。

今日の野良仕事は、お茶摘み。
前日の5月1日は八十八夜、新緑の季節の気持ちよい作業日です。

内村さんのおうちの裏山に上がると、斜面一面にお茶の木が。放棄され荒れていたところを、少しずつ手を入れてお茶畑に戻しているそうです。最初に摘み方を教えてもらい、若葉だけを丁寧に摘み取ります。

お茶摘みでは、「一枝三葉(いっしさんよう)」という言葉があるそうです。
一つの枝についている三つの若葉を摘み取るという意味だそうですが、調べてみると、「一芯三葉」とか「一心三葉」とか、いろいろ出てきます。いずれにせよ、この時期に若葉だけを丁寧に摘むことが、おいしいお茶の秘訣のようです。
できるだけ丁寧に、傷や虫のない葉っぱを摘んで、かごに入れていくうちに、太陽の日差しに少し蒸されて、かごの中からお茶の香りが漂ってきます。

夏日のような日差しの日で、休憩はすぐ下の小丸川の河原で。川水に足をつけるとびっくりするくらい冷たくて、一分もつけられません。お茶の後、みんなで「石切り」をして遊びました。屋外の農作業は、暑さ寒さも厳しいですが、自然の恵みのありがたみや喜びも感じられます。

内村さんは、「今のコロナの状況が落ち着いたあとには地方移住の波がまた来るはず。」と言います。その時に備えて、人を受け入れる土壌を地域でつくることも自分たちの役割だと感じているそうです。

椎葉のお茶は、昔ながらの「釜炒り茶」。現代の日本茶は蒸すのが主流ですが、釜入り茶は生葉を炒って作ります。地元の人のお宅には、たいてい煮炊き用とお茶炒り用の二つの外かまどがあり、自分の山でお茶を摘み、炒って、一年分のお茶を作ります。
またその様子はまたいつかレポートできればと思います。 お楽しみに。

<写真は、お茶を摘みながら見る小丸川(栂尾地区)>

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2020/04/24

2020年4月24日号

「300年後を見越して、樹を植える」

4月のある土曜日、向山地区の山で行われていたのは、、、

植樹です!
去年焼畑を行い、蕎麦を作った斜面で、に、欅(けやき)と椚(くぬぎ)の苗木を植えました。

作業の仲間は、焼畑蕎麦苦楽部の0歳からベテランさんまで、数名。

本日の「先生」は、このベテランさんの一人、義光さん。山の暮らしを愛し、外から来た私たちにも惜しみなくその知恵を教えてくれる、有難い存在です。今日は、植樹のやり方をレクチャーしてもらいました。

① 山鍬を使って、草木の根を切りながら穴を掘ります。十分な大きさになったら、苗木を真ん中に立て、ちょっと力を入れて押し込みます。
② 掘り出した周りの土を穴の中に半分くらいまで落とし込み、苗木の根の周りをギュギュっと足で踏んで固めます。
③ 掘った穴の周りの土を山鍬で掘り起こしながら苗木の根元に寄せて、完了。

山の斜面は、いろいろな根がぎっちりなので、畑用の鍬でなくて皆さん山鍬を使っています。でも根以外は、これまで焼畑をやってきたからか、黒くてふかふかした土で、山鍬を入れた瞬間に思わず歓声があがります。

風も強い斜面での作業ですが、みんなでやると、笑いが絶えず大変なはずの作業も楽しくなります。
義光さんは、私が1本植える間に3,4本植えていて、私の分の穴まで掘ってくれています。
時々斜面に腰を下ろしてお茶を飲んだりしながらも、たくさんあった苗木をあっという間に植えてしまった皆さんのパワーがすごい!

植えた木を伐採できるのは、なんと300年後とか。
椎葉の人は、何世代も後の未来とつながって、今を生きている、そんなことを思います。
それは、ちょっとやそっとのことでは揺るがない、大きな軸となって、山の暮らしを作っています。

この日、本当は「海山交流植樹祭」という名前で、海と山の人たちの交流も行われる予定でしたが、コロナの影響により、急遽身内での活動になりました。それでも、他の地域に比べると、いつも通りの暮らしができていて、本当にありがたいと思います。

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池田 文
椎葉村役場 
静岡県出身。埼玉県への移住の後、2019年4月より、Jターンにて椎葉村に移住しました。椎葉での暮らしで学んだこと、感じたことを皆さんに楽しく伝えていきたいです。
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