FUKUOKA CRAFT BREWINGの醸造所で、醸造アシスタントとしてビール造りの一部を体験していただきます。原料から仕込みまで様々な手法を用いて独創的な醸造を行う彼ら。

固定概念に囚われない自由な発想で年間100種ものクラフトビールを生み出し、中には鏡餅のみかんや、いちご大福、千歳飴など、日本ならではの食文化からインスピレーションを受けて誕生したビールもあります。どんなビールの、どんな醸造工程に携われるかは、行った時のお楽しみ。

滞在中はメンバーの皆さんと一緒に食事をする時間も設けています。

クラフトビール造りの今までとこれから、イメージを味わいとして表現する技術や過程、ビール造りを通した地域との関わり方、移住者だからわかる岡垣町でのリアルな暮らしまで、色んなことを聞いてみてくださいね。

2002年に福岡市大名の街中でメキシコ料理店「エルボラーチョ」をオープンした杉山さん。料理の勉強のため、メキシコやアメリカ、ヨーロッパ各国を旅しながら食べ歩きをする中でクラフトビールに出会ったそう。

「初めて飲んだ時のあの感動。飲めば飲むほど、その美味しさと楽しさに惹かれていきました。そのうち湧いてきたのが、『福岡にクラフトビールの価値を創造したい』という想い。クラフトビールが福岡のカルチャーとなり、名産品の一つとなることで、もっと世の中に面白いクラフトビールが生まれ、ファンが増えていくはず。僕たちは先駆者として、福岡に根差したクラフトビールを世界に発信していきたい」

そうして、まずは店に併設する小さなブルワリーから始まった彼らのビール造り。そこは、最低限の設備とスタッフ一人でぎゅうぎゅう詰めになる極小スペースでした。

造れるビールの量にも限りがあり、次第に「もっとたくさんの人に自分たちのビールを味わってもらいたい」と、缶ビールを造れる新しい醸造所を建設する計画が動き始めます。

その際クラウドファンディングを行い、福岡をはじめ、日本中の飲食店やブルワリー、クラフトビール愛好家から予想を上回る支援と応援の声が寄せられました。醸造所をオープンした今では岡垣町の人々との関係もより深まり、地元企業や飲食店とのコラボ企画も進んでいます。

クラフトビールを介して、地域やクラフトビール業界、酒屋や飲食店など、たくさんの人々との繋がりを築いてこそ、メイドイン福岡のクラフトビールを世界に届けていく夢は確実に実現へと向かっているのです。

彼らのネットワークづくりや、ファンを増やしていく秘訣は何なのか。クラフトビールが好きな方はもちろん、地域で事業を興したい方や、世界中にファンを生み出すものづくりに興味がある方は、たくさんの刺激とヒントを得られる体験になるはずです。