このまちの小学生は、古代ゾウと活きた地学を学んで発信している!?
公開日:2025/01/21 05:19
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2025/01/22「興味ある」が押されました!
2025/01/21琵琶湖東部工業団地の造成工事があった1993年3月、古代ゾウ、アケボノゾウ化石が、完全に近い状態で発掘されました。約30年を経て、2022年3月15日に国指定天然記念物に指定。ゾウ化石が天然記念物になるのは日本初!世界初! 本物の骨格標本が多賀町立博物館に展示されています。当時の発掘に関わった先生方がおられて、発掘秘話が聴けるのもここだけのレア体験です。 そして、町内小学生の理科授業は、博物館学芸員から多賀町の地学を、現地で実物を見て学ぶ時間があるのです。また、ゾウをテーマに、デザインで出来る地域貢献について学んでいます。
滋賀県多賀町はゾウの里
アケボノゾウ化石多賀標本をきっかけに、みんなで一緒にまちを盛り上げたい、ワクワクの輪を広げたい、知ってもらいたい思いで「 シガタガゾウのサト祭り実行委員会」が、2022年発足しました。「滋賀県多賀町はゾウの里」として、国内外に周知し魅力を感じてもらう活動をしています。 「古代ゾウ」をきっかけに、多賀町に来て、学び、知ってもらうきっかけをつくるために、シガタガゾウのサト祭り実行委員会では、2023年3月に第1回シガタガゾウのアート展を開催。また、交通注意喚起看板「飛び出しゾウや」を町内に設置。 2023年度からは、町内二校、多賀小学校・大滝小学校の6年生は、その「デザインで出来る地域貢献について」地域学習で取り組んでいます。プロのデザイナーから学ぶ、なんとも贅沢な授業です。講師の神谷利男さんは、パッケージデザインなど数多くプロデュースされた方で、このまちの「ゾウ」発掘奇跡に惚れ込んで、「シガタガゾウのアート展」プロデューサーもされました。 今年も、6年生の地域学習「多賀町をPRしよう!」で、アケボノゾウやナウマンゾウが発掘されたまちを発信するために、デザインやアイデアのみがき方の授業をしていただきました。どのように発信するのか、たくさんのヒントとアドバイスをもらって、ブラッシュアップさせて展示物を作っています。
「エレファント多賀ファンと」
アケボノゾウが発見発掘された「3月」、天然記念物に指定された「3月」、ということで、「3月はシガタガゾウ月間」として、イベントを企画しています。あけぼのパーク多賀では、6年生の地域学習の成果発表が展示されます。今年の6年生が考えた多賀町をPRするキャッチコピーは、「エレファント多賀ファンと」に児童たちの投票で決定しました。多賀のファンを増やしたい!をコンセプトに、11班に分かれて、「ゾウ育成ゲーム」や「LINEスタンプ」「グッズ」「ポスター」「ダンス 動画」「お土産」「ガチャガチャ」などのアイデアが、あけぼのパーク多賀などで展示される予定です。 また、多賀町中央公民館多賀結いの森では、ナウマンゾウについての展示、「シガタガゾウのヒト」のアート作品が展示される予定です。 3月15日14時から16時まで、多賀結いの森で、アケボノゾウ発掘に関わった先生などとの座談会、交流会が予定されています。イベントに足を運んでいただいて、エレファントと、多賀のファンになってください。 前回のアート展に出品いただいたヒト、地域学習に取り組んだ6年生には、「シガタガゾウのヒト」認定ステッカーをゾウ呈しました。さらに、ゾウを通じて繋がる「シガタガゾウのヒト」になっていただけるヒトが増えたら嬉しいです。
多賀町まちづくりネットワーク・シガタガゾウのサト祭り実行委員会
このプロジェクトの地域
多賀町
人口 0.73万人
龍見 茂登子が紹介する多賀町ってこんなところ!
あけぼのパーク多賀は、博物館、図書館、文化財センターが入る多賀町の生涯学習施設です。 多賀町四手地区の丘陵に工業団地が造成された1993年、アケボノゾウ化石が完全に近い形で発掘されました。この発見を契機に多賀町立博物館が建設され、実物化石と復元された骨格標本が展示されています。 多賀町では大正5年以降、芹川で何度もナウマンゾウの化石も見つかっています。アケボノゾウとナウマンゾウの化石が出るまち、2013年から古代ゾウ発掘プロジェクトが発足し、新種のシカやワニの歯、昆虫、魚、植物などの化石が発見されています。 アケボノゾウ化石多賀標本発見から約30年の月日を経て2022年3月15日、国の天然記念物に指定されました。ゾウ化石が国の天然記念物になるのは日本初です。ぜひ本物に会いに来てください。
このプロジェクトの作成者
香川県東かがわ市生まれ 高校卒業後、県外の大学に進学 大学卒業後、東京で就職。 転職後、京都市内に住む。 結婚して、京都府木津川市に住む。 その後、天理市、奈良市に住み、 現在パートナーの実家がある滋賀県多賀町に住んで16年になります。 多賀町の自然の美しさに感動し、草花の種類の豊富さに驚き、越して来たころは植物図鑑片手に植物の名前を調べ歩きました。 2014年頃より、多賀町の民俗聞き取り調査に参加。 主に食文化について調査しています。 2019年、多賀町中央公民館オープン時に、地元の郷土料理を展示してふるまうイベントを主催。 2019年4月より、「多賀の食べるをつなぐ」をコンセプトにYOBISHIプロジェクトがはじまりました。 現在YOBISHIプロジェクトの代表をしています。 YOBISHIよびしとは、多賀町の方言で親戚やご近所さんを呼んで行事の時などにおもてなしをすること。 多賀町に伝わる郷土料理の聞き取り調査をして、レシピ化する活動をしています。聞き取った内容は、noteに綴り公開。また、動画撮影をしてYouTubeで少しずつ公開しています。 イベント情報はYOBISHIのInstagramアカウントで発信中。 年数回イベントに合わせて、町内全戸に「よびし通信」を発行。