平成16年の市町村合併によって、1市内に国宝を有する寺院を3件有する市となったことで、「湖南三山」を立ち上げました。この３寺院はいずれも奈良時代に建立された天台宗の寺院で、国宝や重要文化財が多数残されています。

拝観時間：9:00~16:00
拝観料：各寺600円

【善水寺（ぜんすいじ）】
奈良時代、元明天皇の勅命により建立され、本堂が国宝に指定されています。本尊薬師瑠璃光如来像をはじめ梵天・帝釈天、四天王、不動明王、僧形文殊菩薩、兜跋毘沙門天、金剛力士像の十二体の尊像など、平安時代～鎌倉時代に造られた三十余りの仏像が安置されています。
かつて桓武天皇が病に臥せった際、この寺の湧き水を飲んで治療したという言い伝えから、善水寺という名がついたと言われています。

【長壽寺（ちょうじゅじ）】
奈良時代、聖武天皇の勅願により良弁(ろうべん)僧正によって建立された勅願寺で、本堂が国宝に指定されています。釈迦如来像、阿弥陀如来像、３ｍほどの巨大な黄金の仏像「丈六阿弥陀如来像」など平安時代～鎌倉時代に造られた貴重な仏像が安置されています。
　本尊は子安地蔵菩薩。聖武天皇の子宝を祈願したお寺の縁起に由来しており、古くから子宝、安産祈願を行っています。参道には紅葉が並び、見ごろを迎えます。

【常楽寺（じょうらくじ）】※国宝湖南三山紅葉めぐり期間外は要予約
奈良時代、元明天皇の勅命により、良弁僧正によって建立され本堂と三重塔が国宝に指定されています。本尊は千手観世音菩薩です。国宝に指定されている本堂や三重塔のほかにも、重要文化財である木造釈迦如来像、木造二十八部衆立像28躯、木造千手観音坐像、石燈籠など多彩な文化財が数多く残されています。

京都や奈良ではなく、天皇直々に滋賀のこの地にお寺を建てたのはなぜでしょうか？それは、4か月で幕を閉じた幻の都「紫香楽宮（しがらきのみや）」に天皇の離宮(宮殿以外の住居のこと)が移ったためです。この離宮は現在の滋賀県甲賀市にあり、その鬼門を守るために「長壽寺」「常楽寺」が建立されました。

　美しい紅葉と、重要文化財の仏像群を手が届くほどの距離で拝観できるのも、湖南三山の魅力です✨✨　

令和6年11月16日(土)～12月1日(日)までの期間に、「国宝湖南三山紅葉めぐり」が開催されます。紅葉が見ごろを迎えるとともに善水寺や長壽寺では、期間限定で門前にて物産販売などが行われる予定で、さらに紅葉ライトアップも行われます！
　ぜひこの機会に、湖南三山の歴史と文化を感じながら紅葉に癒される、特別な秋のひとときを過ごしてみませんか？

湖南三山紅葉めぐりのパンフレットはこちらから↓
https://www.burari-konan.jp/konan3zan/

【紅葉ライトアップ期間】
・善水寺：11/16(土)～12/1(日)までの金土日
・長壽寺：11/22(金)～11/24(日)※雨天中止
・常楽寺：11/22(金)～11/24(日)※雨天中止

【アクセス】
・善水寺
車：名神竜王ICより約15分。
公共交通機関：JR草津線「甲西駅」下車、コミュニティバス「下田線」乗車、「岩根」バス停より徒歩約10分
・長壽寺
車：名神栗東湖南ICより約15分。
公共交通機関：JR草津線「石部駅」下車、コミュニティバス「石部循環線」乗車、「長寿寺」バス停よりすぐ
・常楽寺
車：名神栗東湖南ICより約15分
公共交通機関：JR草津線「石部駅」下車、コミュニティバス「石部循環線」乗車、「西寺」バス停より徒歩約3分

「紅葉がきれい！」「湖南三山に行ってみたい！」と思った方はぜひ「興味ある」ボタンを押してくださいね！