地方で交流や体験いっぱいのテレワークを～多拠点居住お試し体験レポート③～

11月の中頃、花巻市の多拠点居住者やテレワーカー向けの体験・交流ツアーに参加してきました。私は東京都内に住んでおり、普段は在宅勤務メインの仕事をしています。出張で訪れた場所でテレワークをすることはあっても、今回のように業務外でその土地や人と触れ合う体験はしたことがありませんでした。今回は大迫町と石鳥谷町に訪れたり、ホテル紅葉館に宿泊しながらテレワーク勤務したりもしたので、その内容を体験レポートとして書かせていただきます。

１日目 一日目は、大迫町で体験や地元の方との交流をさせていただきました。 まず訪れた川源ぶどう園で大迫町の歴史やぶどう作りについてお話しながら、マスカット狩り、まき割り、ピザづくりを体験させていただきました。 大迫のぶどうはぶどうの木の上にビニールで屋根をつくることで、ぶどうを病気から守り厳しい水分管理のもとで育てられているそうです。冬は雪の重さでつぶれないように毎年ビニールをとってまた春にかぶせる、という本当に大変な作業です。ぶどうを手で支えて茎を切って収穫するのですが、茎を切った瞬間ずしっと重くて大事育てられているのが伝わってきました。

同じく１日目に訪れたエーデルワイン ワイン作りの解説を聞きながら、工場の見学と試飲をさせていただきました。 丁寧な大迫のぶどう作りや作り方のこだわりを伺ってから試飲させていただき、普段ワインを飲まない私からしてもどれも本当においしかったのですが、特に熱処理する前の生ワインのぶどう果汁のジューシーさを感じるワインの味わいに感動しました。加熱処理をしていないので、販売はしておらずここの試飲コーナーでしか飲めません。絶対また飲みたい・・・！

同じく１日目、花巻市総合文化財センターを見学しました。 遺跡の発掘、日本百名山である早池峰山の高山植物や動物などの自然、オーストリアとの姉妹都市関係、長く伝わる神楽の歴史、などを展示で見させていただきました。本当に大迫は歴史、文化、自然など濃い町ですね。 固有種であるハヤチネウスユキソウがエーデルワイスに似ていることから、オーストリアとの姉妹都市関係が始まったそうで１日目に見学したエーデルワインもそこから名前がついているそうです。

２日目 ２日目は石鳥谷の地域を中心に、道の駅「石鳥谷」と南部杜氏伝承館の見学、地元の方との交流をさせていただきました。 石鳥谷地域での地域づくりや道の駅のリニューアルのお話、多拠点居住についてをディスカッション形式でお話させていただきました。たくさんのお祭りがあって活気のある地域性である一方、お店が減ってしまって高齢者の買い物の支援を苦戦しながらされていること、道の駅「石鳥谷」を防災拠点や南部杜氏伝承館の観光施設として利用するための計画など、石鳥谷の魅力について熱い想いを聞かせていただきました。

午後は宿泊していたホテル紅葉館でリモートワークをしました。 ホテルは紅葉館含め３つのホテルが連なっており、どのホテルの大浴場にも入れます。仕事終わりにすぐに温泉に入れるのも最高でした！ ホテル周辺のもみじがとっても鮮やかに紅葉していてとても綺麗です。

今回ツアーでお世話になった花巻市役所さんは、「市として住みやすい制度や移住の制度は整えているけれど、移住してくる動機は人との出会いであることも多い」とおっしゃっていました。今回訪れた大迫と石鳥谷で出会った方々は、心から花巻が大好きで話せば話すほど花巻に対する熱い想いが伝わってきて、たしかにこんな人たちに出会ったら住みたくなっちゃうよなあ、とその言葉に納得でした。 ２泊３日という短い時間だったにも関わらず、大変濃い体験をさせていただき、数週間ホームステイしたような気持ちです。 今回は花巻の魅力をたっぷり体験できる貴重な機会をくださり、本当にありがとうございました！