時を超える宿毛市のシンボル「林邸」 “まちのえき”として地域活動の新しい拠点に。

■宿毛市の「林邸」とはどんな建物？何がすごい？ かつて宿毛市には、近代日本で初めて林有造・譲治（子）・迶（孫）と3代続けて国務大臣を輩出した名家「林家」がいました。林邸は、その1代目である林有造が明治時代に建てた邸宅です。その広さは約630坪。広大な敷地に25部屋の和風座敷をもつ木造2階建ての建物です。明治期の伝統的な建築様式が用いられており、政治家の家らしい仕掛けや大きな桜の木のある庭、縁側など、林家のこだわりが随所に見られます。当時、これだけの規模の邸宅は、宿毛市内ではもちろんのこと高知県内にも残されておらず、宿毛市のシンボルのような存在でした。

■2018年「宿毛まちのえき林邸」として再生！ 平成29年（2017年）に林邸は宿毛市へ寄贈され、貴重な歴史的建造物を未来へ継承するために地域住民の意見が集められました。その結果、「単に昔の姿を保存・復元するだけではなく、地域の人たちが積極的に集い活用できるような場所にしたい」という意見が多く寄せられ、2018年に「宿毛まちのえき林邸」として生まれ変わりました。現在は、宿毛市の観光や地域活動の拠点となっています。

「宿毛まちのえき林邸」には大きく分けて４種類のスペースがあり、地域の人たちがさまざまな用途で活用しています。

１．林邸カフェ 宿毛市の魅力を詰め込んだフード・コーヒー・生活雑貨などを販売しているカフェです。宿毛市出身・在住のメンバーが運営しており、地元の人たちや観光客の安らぎの場所になっています。

２．みんなのキッチン 大人から子どもまでが楽しめるレンタルキッチンスペースです。料理教室などで使用されています。

３．和室 さまざまな広さの和室が８部屋あります。広い座敷を使った懇親会・お茶会・ワークショップ・展示会などで使用されています。

４．資料室 林家や林邸、周辺史跡などに関する資料を用意しています。林邸の庭を眺めながら、その歴史に触れることができるスペースです。

現在、「宿毛まちのえき林邸」を拠点としたさまざまなプロジェクトが進められています。地域を元気にしたり、地域の人たちが気軽に挑戦や活躍ができたり、そんな取り組みを目指して企画・運営しています。ぜひこちらの情報も覗いてみてください。

▶ヒトハコ雑貨店（通年） 林邸カフェの一角に設置されたヒトハコ（約40ｃｍ角の箱）を1つのお店とみなし、手作りの作品や加工品などを好きなようにディスプレイして販売することができます。誰でも気軽に出店することができ、ブランドの立ち上げや新商品のPRの場におすすめです！ ※詳しくはこちら：https://www.hayashitei.com/%E3%83%92%E3%83%88%E3%83%8F%E3%82%B3%E9%9B%91%E8%B2%A8%E5%BA%97/

▶まちの作戦会議！Vol.18（2025.1.25開催） まちづくり財団HATA!により、2023年2月から開始した取り組みが18回目を迎えます！高知県幡多地域のお困りごと、これがあればいいな！やワクワクする未来についてみんなで話して考えるイベントです。 ※詳しくはこちら：https://hata-machi.jp/blog-all/

▶みんなでつくる すくもの魅力展（2025.3.1〜3.16開催） 「宿毛の魅力を詰め込んだ作品」をテーマに作品を募集中！集まった作品は、期間中に「宿毛まちのえき林邸」に展示されます。 ※詳しくはこちら：https://www.hayashitei.com/ https://note.com/hayashitei/n/n69d1f9444537

＼林邸の取り組みが気になる！という方へ／ 林邸ではいろいろなイベントやコラボ企画を開催中です！「面白そう！」「何か一緒にやってみたい！」などといった方はぜひ「興味ある」ボタンを押してくださいね★