地域の方に支えられてたどり着いた起業という道【移住者インタビューVol.5】

最新情報

「興味ある」が押されました!

2025/02/19

「興味ある」が押されました!

2025/02/19

移住を考えるときの情報集めって難しいですよね。 良いことばっかり書いてるけど、それって本当なの? そこで東洋町の先輩移住者たちに、良いことも悪いことも赤裸々に答えていただきました!

今回ご協力いただいたのは、2021年に移住してきた森木さんご夫婦。 風太さん(以下、風)、沙也加さん(以下、沙)にお話しを伺いました。 お二人で「パンと木ひなむぎ工房」を営まれています。 ※取材日:2025年1月

地域の人の後押しで決意した開業

Q.移住のきっかけは?

風)特に移住を考えていたわけでないですが、結婚と僕の森林組合への就職がきっかけで東洋町に来ました。生まれも育ちも高知県ですが、県東端の東洋町のことはよく知らなかったので、あえて思い切って選んでみました。

沙)私も東洋町は名前くらいしか知らなかったのですが、意外と不安はなくワクワクしていました。1人じゃなかったからですかね!(笑) ______

Q.お仕事について教えてください。

風)「パンと木ひなむぎ工房」として妻がパン屋を、僕が小規模林業を営んでいます。パン屋は住宅に併設された店舗で、2023年の11月にオープンしました。小さな町のパン屋さんですが、地域内外たくさんのお客様にご贔屓にしていただき2年目を迎えることができています。 小規模林業では、地域の民有林を対象に里山保全を目的に様々な森林事業を展開しています。2024年には、憩いや遊びの場として森林を提供する「ひなむぎの森」をオープンしました。今後は、森林教育事業や素材生産及び加工事業など活動を拡大していく予定です。 ______

Q.お二人がそれぞれの事業をされているのはとてもパワフルで、素敵ですね! お店や事業を始めようと思ったきっかけは何かありますか?

風)僕はもともとは高校教師や学習塾の運営など教育に携わっていたのですが、林業に出会い林業の道へ進むことに決めました。その後、県立林業大学校を経て、森林組合に就職しました。林業に携わるうちに、機械化・大型化により小さな山が手つかずになっている現状を課題に感じて、小さな山の管理に困っている人のためにできる林業をしたいと思ったのがきっかけです。

沙)私はここに来てからの仕事は特に決めていなくて、最初は近場にいた知り合いの農家をお手伝いしていました。東洋町に来る前はパン屋に勤めていたのですが、その話を知った町の人たちから「パン屋をしたらいいやん」と言われて。「補助金もあるよ」など色々教えてくださる方もいて、そういった周りの後押しで「やれるならやってみてもいいかな」と思ったのがきっかけです。 ______

Q.沙也加さんは、東洋町に来てから開業を決めたのですね! 周りの後押しがあったとはいえ、実際にお店を開くのはとても大変だったのでは?

沙)いきなりオープンするのは不安だったので、オープン前に集落活動センターなぎのチャレンジショップという制度を活用させていただきました。施設をお借りして、1日お試しカフェ営業をさせていただきました。広報も集落活動センターなぎでしていただけたことで、オープン前から町の人に認知していただけました。周りの力があって、ここまでこれたなと思います。

風)東洋町に来てからは、本当に町の方々に協力していただいていますね。

沙)宣伝は基本Instagramのみですが、Instagramを使っていないような世代の地元のおじいちゃん、おばあちゃんがたくさん来てくれるんです。一度来てくださった方が周りに広めてくれているからじゃないかと思っていて、とてもありがたいです。オープンしてからも地元の方々に支えられています。

住宅街に立ち並ぶパン屋「ひなむぎ工房」
住宅街に立ち並ぶパン屋「ひなむぎ工房」
毎回種類豊富なパンが並びます!
毎回種類豊富なパンが並びます!

自分たちのライフスタイルにマッチした田舎暮らし

Q.移住して良かったと感じることはありますか?

風)僕は釣りが好きなので、趣味の場である海が近くて、さらに仕事の場である山も近いことはこの町の気に入っているところです。便利なお店や大きな施設は少ないですが、特に不自由も感じず、田舎暮らしが夫婦のライフスタイルに合っているのかなと思います。

沙)私は津野町出身で山育ちなので、海に行く習慣はあまりありませんでしたが、妊婦の時は散歩がてら海に行って眺めていました。早朝は特に人がいなくて静かなので、景色を独り占めできるんですよね。

風)あとは、都市部に比べて土地が安く購入できて、満足のいくマイホームを建てることができました。働く場所は少ないですが、手に持っている職が必要とされる地域であり、事業を起こすのに最適な環境だなと感じています。 ______

Q.一方で、移住して苦労したことはありますか?

風)覚悟の上ではありますが、地震や津波への不安が大きいことと、子どもが少なく学校の規模が小さいことは残念に思っています。

沙)そうですね。子どもの同級生が少ないことは、ある程度大きくなった時に不安な部分はありますね。 あとは、高知市内が遠いこと、ご飯屋さんが少ないことが少し寂しいなと思います。市内に住む友達が多いので、1日がかりで会いに行かなければいけないのは大変です。また、東洋町に遊びに来てくれた友達とご飯を食べに行けるところが、近くにもっとあったらいいのになぁとも思います。 ______

Q.本音で答えていただきありがとうございます! 東洋町に来てからお子様が産まれたと聞きましたが、東洋町は子育てしやすいですか?

沙)他の地域との比較はできませんが、支援は結構手厚いとは思います。保育園に入るまでは、町内の地域福祉センターにお世話になりました。月に2回ほどですが、行くと子どもを見てくれて、500円で結構豪華なランチを出していただいたり、とても助かりました。 人数が少ない分、一人一人をとても気にかけてくださっていたなと思います。 移住したばかりで知り合いもいませんでしたが、一度行ってからは一気に知り合いが増えました。保育園に入る前に知り合いができたのは心強かったです。 ______

Q.休日の過ごし方を教えてください。

沙)家族で「ひなむぎの森」に遊びに行ったりします。

風)基本アウトドアが多いですね。海や川、山への散歩や、釣り、木工、DIYなどをしています。

沙)娘は海と山が大好きです!

家族でも遊び行く「ひなむぎの森」
家族でも遊び行く「ひなむぎの森」
山の頂上にあるので景色も素敵です
山の頂上にあるので景色も素敵です

移住を検討している方へ一言

Q.今後東洋町でやってみたいことはありますか?

風)里山保全を普及していき、新規に小規模林業に参入してくれる方が増えれば良いなと思います。

沙)カフェみたいな場所を作りたいなとは思っています。 ちょっと作業をしたり、ふらっと寄れる場所。自分もそこに行きたいので、例えば日替わり店長としていろんな人が営業できたら面白いかな、となんとなく考えています。 ______

Q.移住を検討している方へ一言

風)仕事はどうするか、住むところはどうするか、休日はどう過ごすかなど、数年先のビジョンが具体的に思い描けているかが大切なことだと思います。 やってみたいことが次々と実現できていったことで、私たちはこの町に定住することを迷わず決断できました。この町だからできたと思えることが沢山あります。そうした経験が、移住を検討している方や移住したばかりという方の力に少しでもなればと思います。

沙)家族で来ても、一人で来ても良い町だと思いますし、夢があればあるほど、生活しやすい町かもしれません。自分がやりたいと思っていれば、周りが応援してくれたり、広めてくれたり。「やります」と口に出していれば、手伝ってくれる人もたくさんいます。私自身は周りの後押しがあって開業できました。東洋町で起業したい人は、ぜひ集落活動センターなぎのチャレンジショップを活用してみてください!

==========

森木さんご夫婦ありがとうございました! 移住をきっかけに様々なことにチャレンジされているお二人。 森木さんご夫婦のご活躍は、こちらからご覧ください↓ https://www.instagram.com/hinamugi.pain_bois/ https://www.instagram.com/moriki_futa/ ぜひ皆さんも東洋町で理想の暮らしを叶えませんか?

次の移住者インタビューも気になる!という方はぜひ「興味ある」を押してくださいね^^

このプロジェクトの地域

高知県

東洋町

人口 0.19万人

東洋町

東洋町特定地域づくり事業バツグン協同組合が紹介する東洋町ってこんなところ!

東洋町はここ2、3年移住促進に力を入れ始めて、 最近は20~50代まで幅広い移住者が増えてきました! もともと関西方面からサーファーや観光客が多いので、小さな田舎ですが閉鎖的な雰囲気は全くありません!外から人が来ることに寛容な町だなと住んでいて感じます。 東洋町の方々は少しシャイですが、 あなたが誰で、どんな人なの分かればすぐに温かく迎え入れてくれます。 ご近所さんがお裾分けをくれたり、漁師さんからお魚を頂いたり...とても温かい町。 また、町として挑戦する人を応援したい!という気持ちが大きいです。 あなたが何かに挑戦するときは、口に出せば協力してくれる方が沢山現れると思います。 そして、自然が身近なので日々の暮らしの中で目に入る景色がとても美しいのも魅力。 少し疲れたな、ちょっと落ち込むことがあったな。 そんな日でも空を見上げれば、元気になれる、そんな町です。

このプロジェクトの作成者

プロフィール画像

高知県の最東端に位置する東洋町。 海、山、川に囲まれた人口約2200人の小さな田舎町です。

日本随一のサーフスポット「生見サーフィンビーチ」を有し、夏には「白浜海水浴場」に四国最大級の海上アスレチックが出現。 1年を通して、全国各地からサーファーや観光客が訪れる観光地でもあります。

ポンカンをはじめとした柑橘類の栽培や漁業、観光業がこの町の基幹産業。 特産品であるポンカンの生産量は、なんと高知県1位を誇ります。

この町での暮らしは何と言っても「仕事も遊びも自然とともに」。 サーフィン、SUP、釣り、キャンプ…趣味に生きるには最高の環境です。 自宅から海までは徒歩3分。仕事前に、終わりにちょっと海まで。 キャンプ場まで車で20分。今日は休みだからキャンプでも。 そんな理想の生活が叶えられる「東洋町」です。

中学生まで医療費無料や出産・入学支援金など、子育て支援も充実。 自然の中で子育てをしたいというご家族での移住にもおすすめです。

同じテーマの特集・タグ