
千年の里山で自給自足への道を拓く~コロナ禍を転機に学と農の両立を追求する若き移住者の物語~
公開日:2025/03/14 06:34
最新情報
「興味ある」が押されました!
2025/03/16「興味ある」が押されました!
2025/03/164年前に大津市の里山に移住したSMOUTライターの三輪が自身の移住エピソードを記事にしました。私は山口県で高校卒業までを過ごし、大学進学を機に滋賀県へやってきました。
移住の経緯や学生の傍ら里山に移住し、農業を営んだ理由についてお話しできたらと思います。
SMOUTライター三輪泰生のプロフィール
山口県下関市出身。大学進学をきっかけに大津市に移住。2018年より高島市の農家から農地を借り受け、自然農法について学ぶ。
2021年4月より大津市千野に移住。2022年11月より約1,5haの農地を引き継ぎ、米/大豆/大麦の生産を開始。また大学院進学後は、地域社会学を専攻し、中山間地域における自給型農業にまつわる研究を行い、現在は成安造形大学 地域実践領域研究室にて研究を続けている。


移住の経緯
私は、滋賀県に住み始めて7年が経ちましたが、最初の3年間は大学の近くに1Kのアパートに住み、大学4年生の頃に雄琴の里山に引っ越しました。里山に移住しようと思った大きな理由は、大学3年生の頃に、コロナウイルスの感染が拡大し、大学に通うことができなくなったことです。当時、ホテルでもアルバイトをしていたのですが、そのバイト先も休業に追い込まれ、自分を取り巻く活動が全てストップしてしまいました。 その時に、ふと大学近くの農村に散歩に出かけたところ、農家の方々が普段と変わらず田植えをされている姿を目にして、「社会に振り回されない暮らしとはなんだろうか」という問いを持つようになりました。私はもともと自然豊かな場所が好きで、大学の課外活動で畑を借りて農業をしていたということもあり、食という入り口から暮らしをつくりたいと思うようになりました。
そこから、移住先を探していたのですが、学生に賃貸で家を貸してくれる人が中々見つからなかったのですが、ある日、私が運営の1人として活動していたHOURAI Marcheというマルシェの出店者の方から、現在住んでいる家を紹介していただけることになり、かねてから切望していた里山に移住することになりました。
コミュニティに所属することが大切であることは、大学の勉強で知っていましたが、地域で活動されている人々が集まる場所で、自分のやりたいことを共有することの大切さを実感したことを覚えています。


学生×農業 農村暮らしの始まり
私が移住した農村は、約1000年の歴史がある里山でした。多くの住民が農業を営んでおり、私が理想としていた暮らしが広がっていたことに感動しました。移住後、家を貸してくださっている大家さんから、農地やトラクターなどの農業機器をお借りし、学生の傍ら稲作を始めました。お米や野菜を作ることの楽しさや、食を自給することで暮らしが充実する一方で、高齢化により荒れていく田畑を目にする機会が増えていきました。農業の大変さを知っているからこそ、仕方ないのかなと思うこともありましたが、自分の好きな自然環境がなくなってしまうことが嫌でした。
そこで、里山を残すための研究をしたいと思うようになり、大学院への進学を決意しました。大学院では、農村住民が食をはじめとした暮らしを自給する意識をどのように後世へ残していくことができるかという研究を行いました。
現在では、農業の傍ら、狩猟免許を取得したり、氏子になって祭に参加したりなど、豊かな暮らしを目指しつつも、住んでいる地域のコミュニティの中で生活することの大切さを感じています。今後も研究と実践を続けながら、里山の暮らしを残すことに貢献できればと思います。


このプロジェクトの地域

大津市
人口 34.06万人

大津市企画調整課が紹介する大津市ってこんなところ!
大津市は、比良・比叡の山並みとびわ湖に代表される自然と、様々な歴史の舞台となった豊かな文化財を有する歴史と文化に彩られた都市です。 滋賀県の県都として、市外の方からも評価をいただき、現在も転入超過※を続けている「選ばれるまち」です。 ※転入者数が転出者数を上回っている状態
【大津市が選ばれる理由5選】 1 大都市への利便性の良さ(JR京都駅まで9分、JR大阪駅まで40分(JR大津駅から)) 2 びわ湖の癒しを感じられる生活 3 大都市に比べて物件が取得しやすい。 4 豊かな教育環境 5 通える田舎暮らし、週末田舎暮らし
このプロジェクトの作成者
滋賀県大津市は、転入者数が転出者数を上回る社会増を続ける“選ばれているまち”です。 都会派、田舎派どちらのくらしも叶えられるのが滋賀県大津市です。 【大津市を示すデータ】 ・2016年から社会増を続けています。 ・最も多い転入者は、子育て世帯 【大津市が選ばれる理由】 ・抜群の利便性 (JR京都駅に9分、JR大阪駅に40分) ・住宅が取得しやすい ・びわ湖と山のいやしを感じるくらし