
協力隊着任から卒業までを、近くで見守ってきた職員にインタビューしました
公開日:2025/06/19 00:28
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2025/06/21花巻市役所協力隊担当の和田です。
私たち職員は、協力隊を受け入れるとき、花巻を選んでくれた感謝を込めて、その人が幸せになることを願っています。 協力隊担当者は数年で変わりますが、その思いを次の担当者に受け継いで、花巻市地域おこし協力隊を受け入れる風土が出来上がってきたと思っています。
花巻市地域おこし協力隊OGの坊迫舞香(ぼうまい)さんは、岩手県花巻市で古民家を改修し、宿泊施設「Kumo Lodge」をオープンします。 今回は、着任から卒業までを近くで見守ってきた市役所職員数人に、ぼうまいさんについてインタビューしました。
最初のバトン:高橋信一郎さん、柳原美香さん
■高橋信一郎さん
ぼうまいさんの移住ストーリーは、仕事で花巻市東和町に訪れた時、美しい棚田の風景を見て心を奪われたことから始まります。
「ここに自分の理想の村を作りたい。好きなこと好きなだけやってみたい」
直感で花巻市に移住を検討し始めたぼうまいさんは、花巻市が協力隊募集活動で開催していたオンラインイベントに参加。そこで「花巻に村を作りたい!」と意気込んだそうです。 当時定住推進課で協力隊の受け入れを行っていた高橋信一郎さんは、「それだったら」とぼうまいさんを花巻市東和町にある田瀬オートキャンプ場へ連れて行き、見事、ぼうまいさんの心をつかみました。
令和3年9月、ぼうまいさんは、花巻市地域おこし協力隊に着任。
しかし、信一郎さんは実はぼうまいさんの着任前に、人事異動で定住推進課を離れてしまっていました。 採用した翌年に異動したことを「サギだ」と言われ続けた、とのこと(笑) それでも、ぼうまいさんを見守る存在だったようです。
信一郎さんに、ぼうまいさんのことをお伺いしました。
①どんな支援やアドバイスをしたんですか? 基本、自分はどの協力隊員にもアドバイスや支援をしたとは思ってません。話を聞いて自分がどうしたいのか、考えを整理する相手になっただけ。決断は必ず自分でするように促していました。あとは困っていることがあった時は何で困っているのかを一緒に考え、当てはまる制度を紹介しただけです。
②信一郎さんから見てぼうまいさんはどんな人? 辛い時に辛いと言えない子。だから会った時は簡単に様子がわかる言葉をかけてました。
③今ぼうまいさんに伝えたいこと 頑張らなくていいので、自分の決断に自信を持って楽しんでください。
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■柳原美香さん
柳原美香さんも、着任前に、定住推進課で交流を深めた職員です。 実は柳原さんも、信一郎さんと一緒に異動。着任当時はすでに同じ課にはいませんでした。
それでも、今も仲良しのふたり。柳原さんにもインタビューしました。
①ぼうまいさんとのエピソードを教えてください。 着任直後、住むとこも決まらないまま着任していることに度肝を抜かれたのもさることながら、滞在していたゲストハウスの予約が1日少なく取っていました(笑) 「ならウチくる?」って言ったらホントに泊まりに来ました。ひっつみでおもてなしをして以来、家族ぐるみでお付き合いしてます。 今は仕事上の付き合いと言うよりは、私は勝手に親戚のおばちゃん的な気持ちでいます。
②美香さんから見て、ぼうまいさんはどんな人? 「やりたい!」「好き!」がブレない。実現するためにむちゃくちゃ行動する。そして無理して体調崩しがち。おっちょこちょい。だけど必ず誰かが手を差し伸べて助けてくれる。人として魅力的なのでしょう。
③最後に、今ぼうまいさんに伝えたいこと これまでと変わらず、直感を信じて進んでいって欲しい。だけど自分の心身も労ることにも時間を割くことを忘れないで。


次のバトン:長洞聡さん、菊池剛史さん、栗澤孝仁さん
続いて、着任してから同じ職場になった職員の皆さんにインタビューしました。
■着任した当時の係長・長洞聡さん 長洞さんは最初の頃、引っ越しの手伝いやら、米や野菜をたびたびあげたこともあったとか。生活の基盤づくりから関わってきたんですね。
① 同じ課の時のエピソードを教えてください →東和町田瀬で100人規模の音楽フェスを実現させたこと。賛否両論の中、彼女に賛同する多数の仲間達と一緒に、持ち前の行動力で開催までこぎつけてイベントを大成功させたことは思い出深いかな。「やりたい」が「やってみよう」に、「やってみよう」が「やる」に、「やる」が「やれた」にと、まずは「行動」!動いてみるのスタンスでイベントを実現させたことは、彼女の実力を証明した1エピソードじゃないかなと思う。自分も一緒に楽しんで「いい歳こいてはしゃいだ1日だったなー」と楽しい記憶として残っています。
②当時どんな支援やアドバイスをしたか、また担当を外れても継続して関わったこと があればそのエピソード →逆に彼女から教わることのほうが多かったと思う。特に「幸福度」という点では自分を顧みるいい機会を与えてもらったと思います。
② 長洞さんから見てぼうまいさんはどんな人? →「自由奔放」「頑固」「人脈が拡い」「花巻愛を感じる」「人なつっこい」「毎日をEnjoyしている」「有言実行タイプで芯の強い人」
③ 今ぼうまいさんに伝えたいこと ついに村長おめでとう〜村民にしてくださ~い! これからも突っ走ってどんどん BIGになってね。グラッパ飲みたかったなぁ~。
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■着任当時から卒業までの課長補佐・菊池剛史さん 剛史さんは、ぼうまいさんの困りごとを解決するため、地域住民との間に入ったり、補助金の申請に奔走したりとぼうまいさんを守る“お父さん”のように見えました(まだそんな年齢ではないのにすみません)。 そんな剛史さんにもインタビューしました。
①任用型や委託型を選べる、任用型から委託型に移行できる環境づくりで苦労したことはなんですか? そもそも委託型の知見がないので、委託型の自治体にお邪魔して話を聞くなど、いろんな方から知見を授けていただきました。
②ぼうまいさんが任用型から委託型に移行したい!その後どうしましたか? 国のルールは変えられないが、国のルールの範囲内で、最大限隊員に寄り添った委託型のルールがつくれるのではないか、と考えました。その一歩として、ぼうまいさんの夢や目標を課員がじっくり聞く機会を設け、その夢を実現するためには、どうしたらよいかを、課員で考えました。
③剛史さんから見てぼうまいさんはどんな人? 思ったらすぐ行動する人、忙しいので1日が32時間くらい必要な人
④今ぼうまいさんに伝えたいこと 思ったら行動する姿勢をこれからも貫いてください。
■栗澤孝仁さん 栗澤さんは、協力隊担当者としてぼうまいさんと二人三脚、一緒に協力隊の制度作りから、悩み相談まで、本当に深くかかわってきた方だと思います。
詳しくは、 「働き方は自分で決める!!花巻市地域おこし協力隊「ぼうまい」編その1」 https://smout.jp/plans/11331 「働き方は自分で決める!!花巻市地域おこし協力隊「ぼうまい編」その2」 https://smout.jp/plans/11371 でご紹介していますので、ぜひご覧ください。

そしてバトンは次の世代へ
ぼうまいさんは、令和6年9月末で無事協力隊を卒業しました。 現担当の私たちは、先輩たちから花巻市地域おこし協力隊の風土というバトンを受け取りました。そして、ぼうまいさんからは次の世代(協力隊)へバトンが渡されました。 先輩方の姿勢と、花巻市の隊員には幸せになってほしいという思いを脈々と繋げていきたいと思います。
■湖畔の古民家ステイが楽しめる「Kumo Lodge」がオープン いよいよ宿泊施設「Kumo Lodge」が6/21にオープンします。 オープンにあたり、ペットボトルロケットを作り、みんなで打ち上げるイベントの企画もあるようなので、気になる方は調べてみてください。
以上、花巻市地域おこし協力隊OGのぼうまいさんをご紹介しました。
花巻市は、令和8年度も地域おこし協力隊を募集する予定です。 募集について詳しくは、スマウト上でもお知らせしていきますので、ぜひチェックいただけると嬉しいです。


このプロジェクトの地域

花巻市
人口 8.77万人

花巻市地域振興部定住推進課が紹介する花巻市ってこんなところ!
【花巻市】岩手県のほぼ中央に位置し、花巻空港や新幹線の発着駅があり、交通の便も優れています。 岩手県の県庁所在地である盛岡へも電車や車でスムーズに移動できます。 おいしいお店が多い市街地から少し離れると、気持ちの良い自然を味わうことができます。
花巻・大迫・石鳥谷・東和の4地域で景観や雰囲気も異なりますので、 自分に合った地域が見つかるかもしれません。
このプロジェクトの作成者
主なお仕事 ・花巻市への移住・定住の促進にかかわること ・花巻市のシティプロモーション ・地域おこし協力隊 ・花巻市ふるさと納税 ・婚活・結婚新生活支援