
三浦半島 暮らし紹介記① 今日もまた、海か山へ。ー 小さな手と歩く、この土地での暮らし
公開日:2025/07/02 01:05
最新情報
経過レポートが追加されました!「11/15 (土)に鎌倉にて交流イベントを開催します!」
2025/10/27「興味ある」が押されました!
2025/10/11神奈川県鎌倉市・逗子市・葉山町・横須賀市・三浦市で構成されている三浦半島。 都内から電車で1時間前後のアクセスなのに、どこか島のような開放感あふれる景色が広がり、それがエリア全体に自由な空気と多彩なライフスタイルを生み出しています。
そんな三浦半島エリアへの移住に関心を持つ方を対象に、地域の事情に詳しいカヤックの社員が中心となり移住をサポートする取り組みが「三浦半島移住コンシェルジュ」です。 中心を担う3人のコンシェルジュのほかに、移住を検討している方のライフスタイルや希望するエリアに合わせた案内人がいることがこの取り組みの特徴のひとつ。
今回から「三浦半島 私の暮らし紹介記」と題し、その案内人を一人ずつご紹介していきたいと思います。初回は自然と一緒に子育てをしたい方をナビゲートしてくれる、三輪ひかりさん。 独身時代に移住をした葉山での暮らしはどのようなものなのでしょうか。
心も身体もほどけていく町に出会った。
葉山に暮らすようになるずっと前。まだ夫と付き合っていた頃、私たちがよく足を運んでいた場所がありました。葉山町のすぐ隣り、横須賀市秋谷。海沿いの小さな町です。 決まってたどるのは、いつも同じお散歩コース。木陰の涼しさと川の水の冷たさを感じながら前田川を歩き、帰り道に無人販売でその季節の野菜を買う。それから車を少し走らせ、佐島漁港で新鮮な魚を仕入れ、料理好きの彼が手際よく夜ごはんを作ってくれる――そんな週末を、何度も繰り返していました。
秋谷の海はいつ訪れても穏やかに私たちを迎え入れてくれる。海岸から見える夕日は、言葉にできないほど美しく、何度見てもそのたびに胸を打たれました。空気を深く吸い込むと、心も身体もふわっとほどけていたのを今でもよく覚えています。 当時の私は30代を目前にして、「自分はこれから、どこで、どう暮らしていきたいのだろう」と立ち止まって考えていました。というのも、20代前半に海外で数年過ごした経験があり、「土地が人の心に与える影響」や「住む場所から暮らしを考えることの大切さ」を肌で感じていたからかもしれません。 そうして選んだのが、葉山にある緑の屋根の小さな一軒家でした。玄関先にはこぢんまりとした庭があり、畑をつくって野菜やハーブを育てました。芽が出たり実がついたりするたび、ひとりでこっそり喜んでいた日々を思い出します。 海も山も、思い立ったらすぐに歩いて行けるのもなんとも贅沢で、目的もなく浜辺へ出かけては、ぼーっと海を眺めたり、ふらっと入ったコーヒーショップで知らない人と話したり。東京で暮らしていた頃にはなかった、時間の使い方と人との出会いに、どんどん心が惹かれていきました。 そして、この町での暮らしが、どんどん好きになっていったのです。


海と山と太陽と、子育てしよう。
その後、結婚をして、今の家へと引っ越しました。町内にある、大きな庭のある古民家です。いくつかの季節をここで巡り、ふたりの子どもにも恵まれました。
4人家族になった今でも、庭は私(たち)にとって大切な居場所です。四季折々に表情を変える木々や草花。春には桜や小手毬が咲き、初夏には梅や枇杷が採れ、秋には柿や紅葉が色づきます。気持ちのいい天気の日には「庭ごはん」をするのが、家族みんなのお気に入り。
3歳の娘と一緒に畑もつくり、毎朝「どれくらい大きくなったかな?」と観察し、水やりするのも日課です。育った野菜をそのまま丸かじりした時の瑞々しさと喜びは何にも変え難く、娘が野菜を好きになった理由は、三浦半島の農家さんのつくる野菜のおいしさだけでなく、こうして自分で育て味わってきた体験そのものにもあるような気がしています。
庭に出れば、風の匂いがして、鳥の声がして、葉が揺れる音がする。そこには日々の暮らしと地続きの自然が常にあります。
そして、家のすぐそばには、海も山も広がっている――週末になると、私たちはより大きな自然のなかへ吸い寄せられるように出かけていきます。歩いて行ける海や山は、子どもたちだけでなく、私たち大人にとっても大好きな遊び場であり、癒しの場。 海では、天気や気分にあわせて思いっきり海に入る日もあれば、磯で生き物を探したり、砂遊びに夢中になったり。自然は毎日違う顔を見せてくれて、その違いに子どもたちはちゃんと気づいている。だから、同じ場所でも昨日とは違う遊び方ができて、飽きることがありません。じっくり、たっぷり、五感全部で遊ぶこと。自然の中だからこそできることだなぁと感じます。 最近、夫と娘は釣りもはじめました。初めて自分たちで釣った魚が食卓に並んだ日のふたりのあの誇らしそうな顔、ずっと覚えておきたい。0歳の息子にとっては、これがはじめての夏。まだまだここから、私たち家族の海遊びは広がっていくんだろうな。
山もまた、私たちには欠かせない場所です。葉山には、子どもでも登れる低山がいくつもあって、気軽に山登りへ出かけられます。娘は保育園でも毎日のように葉山の自然の中で遊んでいるので、私たちより山道に詳しく、「こっちだよ」「ここに花が咲いてるよ」と案内してくれることも。お弁当をリュックに詰めて、山の上でただごはんを食べるだけで、なんでもない一日が特別な良い日になるから不思議です。
仕事のことを少しだけ。 保育士・編集者・ライターと、三つの仕事を行き来しながら、自分なりの働き方を編んできました。昨秋に第二子を出産し、今は保育士の仕事はお休み中ですが、執筆や編集の仕事は、息子をおんぶしながら続けています。また、ライフワークとして、地域のことを伝えるPodcast番組「ズシレコラジオ」のパーソナリティも務めています。逗子や葉山で地域活動をする方々の声を届けながら思うのは、この町には語るべき物語を持った素敵な人がたくさんいるということ。話を聞かせてもらうたびに、この町で子どもたちを育てていけることの心強さとありがたさを感じています。
自然がすぐそばにあること。人と人がやさしくつながっていられること。そんな日常の中で子どもと過ごす今は何より愛おしく、日々を大切にしたいなという気持ちになります。 今日もまた、小さな手を握りながら、海か山へ――暮らしも、仕事も、この土地とともに、ここからも紡いでいきたいです。


自分の手で暮らしをつくる心地良さを。
もし、今新しい場所での暮らしを考えている方がいたら、ぜひこの町を訪れてみてください。朝の光、穏やかに満ち引きする海、道端の草花、夕暮れの風、町の人々の笑い声。実際に感じてみることで、暮らしの風景が浮かび上がってくると思います。
「丁寧な暮らし」よりも、「心地よい暮らし」という言葉がぴったりとくる葉山での生活。もちろん、すべてが完璧なわけではありません。坂道が多かったり、車がないと不便なこともあるし、都市部に比べて選択肢が限られている場面もあります。けれどそのぶん、自分たちの暮らしを、自分たちの手で形にしていく面白さがここにはある。私は今の暮らしをとても気に入っています。
この文章が、誰かが自分の暮らしを見つめ直すきっかけになったら嬉しいです。そしていつかどこかで、同じ風景の中で出会えたら――そんな日を、心から楽しみにしています。
実際に相談するには…?
三輪さんのコラム、いかがでしたでしょうか。 葉山での暮らしはもとより、三浦半島での住まい方などちょっと気になるな…と思った方はぜひご相談ください✨✨
相談の流れ
(1)移住希望の方や移住に興味・関心のある方から、「三浦半島移住コンシェルジュ」(以下、「コンシェルジュ」といいます。)に相談の申込みをしていただきます。 (2)コンシェルジュから、申込みいただいた方に対して、移住希望先などに関する相談対応・ヒアリングを行います。 (3)コンシェルジュから、「暮らしの案内人」や「地域の案内人」をご紹介することもできます。(市町の担当窓口などのご紹介も行います。) (4)コンシェルジュや案内人が希望に応じて、現地案内や先輩移住者の紹介などを行います。
移住相談の申し込みは、神奈川県電子申請システムにて受付中です。 ※相談・現地案内ともに無料 ※お申し込みの際は合わせてぜひ「興味ある」ボタンも押していただけると嬉しいです! https://dshinsei.e-kanagawa.lg.jp/140007-u/offer/offerList_detail?tempSeq=98494
移住相談の前にまずはライトに質問してみたいな…という方も「興味ある」ボタンを押してください。追ってメッセージでご案内をします✨


このプロジェクトの経過レポート
このプロジェクトの地域

葉山町
人口 3.08万人

三浦半島移住コンシェルジュ運営事務局が紹介する葉山町ってこんなところ!
“近代日本ヨット発祥の地”として知られる葉山町は、森戸海岸、芝崎、一色海岸、小磯、長者ヶ崎海岸という砂浜と岩礁が交互に連なっている南北4キロメートルにおよぶ美しい海岸線を持つまち。 子育て世帯の転入も多く、自然の中で遊ぶ楽しさを身につけている大人や子どもがたくさんいます。のんびり優しく、穏やかな人が多いのも、自然のそばでの暮らしが根付いているからかもしれません。
このプロジェクトの作成者
「三浦半島移住コンシェルジュ」は、三浦半島エリアへの移住に関心を持つ方を対象に、地域の事情に詳しいカヤックの社員が中心となり移住をサポートする取り組みです。
神奈川県全体の移住相談を担う「ちょこっと田舎・かながわライフ支援センター」、「西湘足柄移住コンシェルジュ」、三浦半島地域の4市1町の移住関係課とも連携しながら、移住希望者が三浦半島での暮らしとコミュニティを楽しむための総合サポーターとして活動します。



















